日月譚

日月庵 庵主 大樹独活の駄文の世界

小沢氏無罪が意味するもの

2012年04月26日 | コラム

小沢氏無罪は「やっぱりか!」という観が否めない。当初、検察が起訴を見送るほど物証のなかった事件。検察審査会に持ち込まれ起訴とはなったものの、物証や証言のないことに変わりはない。トカゲの尻尾になった秘書3人の有罪で幕引きだが、検察調書の虚偽記載露見という、検察にさらなる×印のオマケまで付いた▼ダーティーな大物政治家を追い詰めるには、あまりにお粗末なシナリオだった。控訴できるだけの新たな証拠や証言はないだろう。このまま小沢氏の無罪が確定する公算が大きい。集金力にかけては角栄氏譲り。彼の動くところ常に金の臭いがすると政治記者はいう▼最強の弁護士軍団を従えて臨んだ今回の裁判。検察役の指定弁護士では人数も能力も遠く及ばないのは、誰の目にも明らかだった。小沢氏“復権”で政局は混迷の度を増すだろう。今後、一気に間合いを詰めてくるハイエナたちを蹴散らすだけの力が、野田政権には果たして残っているのだろうか。



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