■【あたりまえ経営のきょうか書】 1-09 管理とは、”温かい”ものなのです Aa11
■■ 1 経営トップは、このようにして変身せよ
リーマンショックやコロナショックにより、多くの経営者・管理職・ビジネスパーソンが自信をなくしてしまっています。一方で、過去の成功体験から、時代の変化に気づかずに、従来の延長線上で事業を続けている人達もいます。
激動の時代に、不況感に苛まされるのではなく、「不況」が「普況」、すなわち不況期でも健全経営ができる企業体力を持つことが、今日、求められる発想法です。すなわち、「不況が、普況で、普況を富況にする」のが、経営者の役割であり、それを支えるのが管理職や、その下で働く人達の成すべきことだと考えます。
1970年代から経営コンサルタントという職業を通して、感じ、学び、コンサルティングしてきましたので、それをご紹介します。読者の皆様に、それを感じ取っていただけますと幸いです。
◆ 1-09 管理とは、”温かい”ものなのです Aa11
“真”のプロビジネスパーソンにとって重要なことは、自分の仕事に精通し、自分が自信を持てる専門分野を持ち、それおける知識や経験が豊かであることはいうまでもありません。
【心 de 経営】ということを理解し、それを日常活動の根幹となし、“真”のプロ・ビジネスパーソンとしての思考や判断ができ、業務を遂行できなければならないと考えています。
そのためには、管理とは何かという、正しい認識が必要です。
しかし、「管理」という言葉の響きとして、「管理されている」とか「管理社会」などという、冷たいイメージがあります。
「管理とは、仕事をしやすい環境を作り、仕事をしやすい条件を整え、結果として業績に結び付けること」です。
管理職にとっての管理とは、「部下が仕事をしやすくするように、環境・条件作りをする」ことなのです。
社員、一人一人にとっては、「自分が、効率よく仕事ができるように、上司や関係者と連携して、仕事をしやすい環境・条件をつくること」なのです。
すなわち、管理とは“温かい”ものなのです。
けっして、管理職が部下の尻をたたいて、高いノルマを達成するような行為ではないのです。
管理が、キチンとなされているということは、経営資源を有効に活用し、PDCAなど管理に関連することを、バラバラに実行するのではなく、それらを連携させて、効率や効果を高めていることになります。
その結果、業績向上に結びつけられ、経営品質の高い企業として発展して行くのです。
すなわち、管理とは、
内外の時代変化を先読みし、
発展的P-D-C-Aを継続し、
計画との差を明確にし、
その対応策をノウハウとして蓄積し、
仕事のしやすい環境・条件づくりを通じて、
機会損失を最小限に抑え、
組織で活動し、
仕事の効率を最大限上げるために
これらを有機的に連動した行動
のことをいいます。
別の表現をしますと、「先見性」を持ち、管理の基本の「継続性」ある運用を通し、常に管理会計的な管理手法により「計画と実績との差異分析」がなされていなければなりません。
その中から、自社のノウハウといえるものを「蓄積」してゆきます。
管理とは何かを正しく理解するという「基本重視」の姿勢で、「機会損失」を最小限に抑えます。
それを実現するには、全社員のベクトルをあわせた組織的活動により、業務遂行の「効率」を重視します。
ただし、これらがバラバラに運用されるのではなく、相互連関させ、有機的に連動した、「総合性」をもった、管理の仕組みでなければならないのです。
換言しますと、教育や管理手法を駆使して、経営資源の良質化を図り、それを有効活用して、結果として業績向上に結び付けられてこと、管理が、適性に行われていると言えるのです。
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