goo blog サービス終了のお知らせ 

sumire日記

宝塚歌劇の観劇を中心とした、観劇日記です。

星組「巌流」:宝塚バウホール

2003年12月07日 | 宝塚
あまりにも有名な「巌流島の決闘」その決闘の相手の「小次郎」と「武蔵」。全く対照的な二人のように思えるのですが、ひたすら剣の道で、天下無双の男になるべく生きてきた二人が、出会うべくして出会い、戦うべくして戦った決闘だったと思います。
小次郎と武蔵のダブル主役?って感じのお話で、まあ個人的なお話は小次郎さんばかりですが、ケロさん出演場面も多いし、歌も多いし、小次郎と武蔵は二人でタンゴを踊ってしまうし(これが決闘らしい?)、ケロファンとしては、予想外に美味しい公演となりました(^^)
その分、小次郎と、椿(叶千佳)やアンナ(陽月華)の書き込みが薄くなってしまったんじゃないかと思うと申し訳ないですね(^^;;。
小次郎も、武蔵も雰囲気はポスターそのままですが、舞台の武蔵はもうちょっと荒々しい感じです。二人とも和装にブーツです(^^;;。
以下ネタばれになっちゃいますが、ケロファンは、プログラム買ったら、まず裏表紙に注目!そして、もしお席が選べるなら、下手通路側は美味しいかも?ケロさん客席から登場です(^^)

では、以下簡単に個々の感想を。

安蘭けい(佐々木小次郎)
主演三度目ということで危なげない出来だったと重います。ポスターを見て、「花吹雪、恋吹雪」の五右衛門と似た役つくりになるのかと思いきや、アイーダという女役を挟んだことにより、芝居や歌に随分と柔らかさが出ていて、それが小次郎の個性にもなっていて良かったです。反面、男っぽさを期待していくと期待ハズレだったかも?

汐美真帆(宮本武蔵)
小次郎が「海から生まれた虎」なら武蔵は「地上の龍」という相対する獣として終始描かれています。小次郎を描くには不可欠な存在、そんな同じ魂をもった二人の戦いをタンゴで表現していました。雪組時代からの二人を見ている者としては、こうして二人が対等ともいえる役で絡む芝居が見れるのはとっても嬉しかったです。

叶千佳(椿)
小次郎が想い続ける相手、もうちょっと、小次郎が椿に惹かれる経緯などが描かれていれば、椿の性格もよくわかったと思うのですが、中途半端で残念と思う。
可愛らしさはあるものの、歌は相変わらず、もうちょっと落ち着いた演技も身につければ良くなると思う

陽月華(アンナ)
オランダ人遊女というなかなか個性的な役を上手くこなしていました。パキパキした印象のうめちゃんがしっとりと演じていました。きっとこの人に小次郎も清十郎も癒されていたのでしょう。
薄幸の女性というイメージを持っていましたが、芯の強いしっかりした女性に描かれていました。小次郎や清十郎が惹かれる気持ちがわかります。落ち着いた演技もできるとわかり、これからも楽しみです。しかし、ちょっと人間味に欠ける気もしました。俗世をみすえた芯の強さも表現できるようになるとよいと思います。

清羅(大真みらん)
前半はももちゃんらしい暖かい演技で椿を見守る清羅という役に好感が持てたのですが、後半性格が変わっていてビックリ!…といっても、これは脚本のせいですね。同じ役なのに、前半と後半で役つくりを変えないといけないというのは難しかったと思います。

綺華れい(吉岡清十郎)
総髪に着流し(派手な柄の着物)といういでたちが、ゆかりちゃんの雰囲気ともあって、綺麗で、とっても妖しい感じで不思議な魅力を持った人物に見えました。

花ののみ(真理)
まだ研2だそうですが、小次郎第3の相手役という感じ。大抜擢で大活躍ですね(^^)
武蔵とも絡んでいるし、羨ましいです!

成花まりん(小次郎の少年時代)
眼に力があるというのでしょうか?とってもインパクトのある眼差しを持った方です。瞳子ちゃん小次郎の少年時代ですから納得です。歌も良かったです(^^)。