2001/05/29: ◆体験 言葉の格闘技「詩のボクシング」で全国ベスト8 福岡 高市宗治さん
【福岡県・穂波町】“朗読ボクサー”たちが、四角いリング上で熱戦を繰り広げた。
26日に東京で行われた「詩のボクシング」全国大会(考案者は楠かつのり・日本朗読ボクシング協会代表)。地方大会を勝ち抜いた29人の中の一人が、高市宗治さん(32)=新世紀支部、男子地区リーダー。
会場は、文京区本郷のバリオホール。自作の詩を3分間朗読し、どれだけ観客をひきつけるかを競う“言葉の格闘技”。審査員には、作家の江國香織、島田雅彦各氏も名を連ねる。勝負のポイントは、詩の内容と朗読の力。
2回戦(1回戦はシード)のゴングとともに、高市さんは、生の喜びを綴った「ありがとう」の朗読を始めた……。
“何で生きてるんや?”。自分を責める。生きがいを見つける自信もないまま、毎日自室に引きこもり、死ぬことばかり考えていた大学1年生の春。
8月、創価大学に入学した高校の同級生・日高伸次さん(31)=東京・八王子本陣区、部長=が訪ねてきた。
「夢は絶対かなう!」
確信が、胸の空洞を埋めた。11月、御本尊を御安置。
「たかいっちゃん、10年後を目指そうな!」
“この若さで何言いよっと?”……そう思いつつ、祈り続けた。
命の底からこんこんと泉がわき出るように、いつしか生きる気力がみなぎり始めた。通学し、アルバイトも開始。2年後には母・和子さん(55)=副ブロック担当員=も入会。
93年、大学を卒業し、早稲田大学第二文学部(夜間学部)に編入。学ぶほどに、ある意欲がわいてきた。
“生の尊さを、文章で表現したい!”。そこに、求め続けた“生きがい”があった。アルバイトしながら、小説の執筆に取り組んだ。
98年11月。「第29回九州芸術祭文学賞」の福岡県・地区優秀作(1作のみ)に。入会へ導いた彼に言った。「ちょうど10年目や。感謝しとうとよ」「……」。いつも明るい彼も、その時は言葉にならなかった。
小説、詩で入選を重ねた。本年4月、「詩のボクシング」福岡大会で優勝し、全国大会へ。
――「もうダメだ」とばかりに羽根をとじるか/「負けてたまるか」と羽ばたくか/幸福というのは(中略)二者択一につきる
自らの人生を重ねた「ありがとう」で、2回戦を突破するも、準々決勝で惜敗(ジャッジ9人で4―5)。高市さんの健闘を拍手でたたえる会場には、両親と同志の姿があった。
現在、男子地区リーダー、そして高等部の支部責任者。「夢に向かって頑張ろう!」と励ます自分が、ちょっと照れくさい。
仕事に、活動にと、挑戦の日が続く。活力の源泉は、池田名誉会長の長編詩。
「どんな“朗読ボクサー”よりも、強烈に皆の魂を揺さぶる“励ましのパンチ”ですから!」
師の詩心をわが魂のパワーとして、今、高市さんは、人生勝利へとさらに羽ばたく。
【福岡県・穂波町】“朗読ボクサー”たちが、四角いリング上で熱戦を繰り広げた。
26日に東京で行われた「詩のボクシング」全国大会(考案者は楠かつのり・日本朗読ボクシング協会代表)。地方大会を勝ち抜いた29人の中の一人が、高市宗治さん(32)=新世紀支部、男子地区リーダー。
会場は、文京区本郷のバリオホール。自作の詩を3分間朗読し、どれだけ観客をひきつけるかを競う“言葉の格闘技”。審査員には、作家の江國香織、島田雅彦各氏も名を連ねる。勝負のポイントは、詩の内容と朗読の力。
2回戦(1回戦はシード)のゴングとともに、高市さんは、生の喜びを綴った「ありがとう」の朗読を始めた……。
“何で生きてるんや?”。自分を責める。生きがいを見つける自信もないまま、毎日自室に引きこもり、死ぬことばかり考えていた大学1年生の春。
8月、創価大学に入学した高校の同級生・日高伸次さん(31)=東京・八王子本陣区、部長=が訪ねてきた。
「夢は絶対かなう!」
確信が、胸の空洞を埋めた。11月、御本尊を御安置。
「たかいっちゃん、10年後を目指そうな!」
“この若さで何言いよっと?”……そう思いつつ、祈り続けた。
命の底からこんこんと泉がわき出るように、いつしか生きる気力がみなぎり始めた。通学し、アルバイトも開始。2年後には母・和子さん(55)=副ブロック担当員=も入会。
93年、大学を卒業し、早稲田大学第二文学部(夜間学部)に編入。学ぶほどに、ある意欲がわいてきた。
“生の尊さを、文章で表現したい!”。そこに、求め続けた“生きがい”があった。アルバイトしながら、小説の執筆に取り組んだ。
98年11月。「第29回九州芸術祭文学賞」の福岡県・地区優秀作(1作のみ)に。入会へ導いた彼に言った。「ちょうど10年目や。感謝しとうとよ」「……」。いつも明るい彼も、その時は言葉にならなかった。
小説、詩で入選を重ねた。本年4月、「詩のボクシング」福岡大会で優勝し、全国大会へ。
――「もうダメだ」とばかりに羽根をとじるか/「負けてたまるか」と羽ばたくか/幸福というのは(中略)二者択一につきる
自らの人生を重ねた「ありがとう」で、2回戦を突破するも、準々決勝で惜敗(ジャッジ9人で4―5)。高市さんの健闘を拍手でたたえる会場には、両親と同志の姿があった。
現在、男子地区リーダー、そして高等部の支部責任者。「夢に向かって頑張ろう!」と励ます自分が、ちょっと照れくさい。
仕事に、活動にと、挑戦の日が続く。活力の源泉は、池田名誉会長の長編詩。
「どんな“朗読ボクサー”よりも、強烈に皆の魂を揺さぶる“励ましのパンチ”ですから!」
師の詩心をわが魂のパワーとして、今、高市さんは、人生勝利へとさらに羽ばたく。