珠次郎の誤算 その後は

珠次郎、久々の休日。
前日から何をして遊ぼうか考える珠家。
テーブルの上のパソコンの画面を眺めて、情報を探す珠次郎。
珠次郎「あじろ浜いいよねぇ。ゴエちゃんち行ったらしいよ。」
横からパソコンを覗く珠太郎。
珠太郎「うわぁ本当に綺麗な海だね～～。」
下から首を突っ込む珠珠。
珠　珠「お船こわいよぉ。」
珠次郎「まだ珠家にはハードルが高いね。」
諦め顔の珠次郎。お手軽で涼しいところを黙々と探す珠次郎。
珠次郎「あっ猿ヶ城渓谷は？」
珠太郎はすでにソファーに横たわって寝ぼけ眼。
珠太郎「いいねぇ・・・」
扇風機の前で大の字の珠珠。
珠　珠「ご飯・・・。」
珠次郎「でも、明日は桜島の花火大会だからねぇ。珠珠ちゃんはご飯食べたでしょ。」
珠太郎「渋滞は嫌。」
珠　珠「ぐぅ～～」
珠次郎「どっか涼しい所ないかなぁ。」

そのままリビングで活動停止する珠家の日常にもどる。

翌日、すでにドライブに出かけている珠家。
高速道路を爽快に運転しながら珠次郎。
珠次郎「外気温は４０度以上あるよ。」
珠珠の様子を時折確認しながら珠太郎。
珠太郎「はやく避暑地に着かないかなぁ。」
ドライブ大好きでそわそわしてる珠珠。
珠　珠「ドライブ♪ドライブ♪ご当地名産♪」
高速を下りて珠次郎。
珠次郎「吉例によって地図もナビもありません。」
呆れ顔の珠太郎。
珠太郎「それが珠家流って言うんでしょ。」
珠　珠「珠珠の鼻があるじゃん。」

かなりマイナールートを散策しながら看板を発見する珠太郎。
珠太郎「あっ！看板あったよ。５０㍍先右折だって。」
急ブレーキをかける珠次郎。
珠次郎「ええーっ、５０㍍？？そんな急な～～。無茶な看板やなぁ。」
なんとか右折して細道に入る珠家のポルテ号。
珠太郎「うわぁ左！左！」
木々の切れ目からダイナミックな滝の姿が見えている。
滝の手前の橋を渡りながら、滝の全容を眺める珠家。

駐車場で影を探し車を停める珠家。
ダイナミックな滝を間近で見るためにポルテ号を降りて一斉に。
珠家一同「あっつぅ～～～。」

解　説「涼を求めて珠次郎が決定した場所は【大口曽木の滝】。大口なら涼しいだろうという珠次郎らしい安易な考え。大誤算である。マイナスイオンどころではない。大口は鹿児島県でも最高気温を記録する地域である。それでも、せっかくだから滝のそばまで行ってみる珠家の勇気は評価に値する。」

珠　珠「まじで暑いんですけど・・・。」
珠太郎「大きな岩だね。なんでここだけ？」
珠　珠「そんなことどうでもいいんですけど・・・。」
滝など無関心な珠珠、涼しいところを探す。

どてっと横たわる珠珠。
珠　珠「ここ涼しいよ。」
珠次郎「珠珠、そんなところに寝転がったら罰があたるよ。」
珠　珠「ちょっとだけいいでしょ。」
珠太郎「お稲荷さんみたいだね。」
珠次郎「どちらかって言うと狛犬じゃない。」
しばらく休憩したあと。
珠太郎「この後どうするの？」
珠次郎「人吉にペットショップが出来たらしいよ。」
珠太郎「場所わかるの？」
珠次郎「いや、あるかどうかもわからない。」
珠太郎「・・・」

解　説「その後、また行き当たりバッチリのドライブを再開する珠家。
しかし、ご一行は奇跡的に南九州最大のペットショップを探しだすのである。」

次回予告【珠珠ちゃんはじめてのお買い物】

解説「次回は珠家大口行脚第二弾、珠珠ちゃんが鹿児島県を抜け出し初の県外遠征、熊本県に足を踏み入れる。そこで珠珠ちゃんはじめてのお買い物。店内で見たものは！ワンコと一緒にお買い物してみたい人必見の情報満載。
珠家の新メンバー【人吉忠雄】さんも加わり新展開の珠限無珠限無に乞うご期待！」