『 こまちの散歩道 』

子供時代、よく転んでは膝小僧に生傷が絶えなかった私。
今では山登りが大好きです!
好きな言葉:一期一会

骨折のサインはあった

2012-03-06 | 山ネタ
突き指と思って、登山を続行したこまち

ギプス固定中の右手は→こちら
山で骨折したらNo.1は→こちら  
山で骨折したらNo.2は→こちら


あまりにも強烈に打ち付けたので、右手は硬直して力が入らない。

それでも、しばらく登っているうちに身体が温まってきて、右手もほぐれてきたようだ。

電柱のように真っ直ぐ硬直していた中指と薬指は、自然なカーブを作っていた。

良かった。 これで元に戻っていくだろう 

そんな気持ちとは裏腹に・・・

脈打つようにズキズキ ズキズキ・・・

ズキンズキン ズキンズキン と患部の痛みは増していった。


右手を使わないように山を登る。
手首のあたりを使ったり、腕ごと木に絡めたり、まれにポンと当たると「イタッ」と痛みが走る。

ズキンズキン

血行が良くなって、手先だけ やたらとジンジン ボンボンする。

そのわりには、写真なんか撮ったりして、普通に余裕でした。 ← もちろん左手で撮ってたけどね


そして・・・
コースタイムより多少時間がかかったけれど、なんとか下山道との分岐に到着。

骨折から2時間が経過していた。

右手は見事に腫れ上がっていた。 手袋越しに分かるその腫れ具合。

むむ・・・ 

指ではなくて、手の甲がポンポンに腫れてるではありませんか― 

この時点でも 骨折とは疑わず・・・鈍いこまちでした

「 手を打撲すると、こんなに腫れるんだ~ 」
「 突き指して指が折れたかと思ったくらい痛かったけど、指は大丈夫そうだ。 なんで手の甲が腫れるんだろう~ 」

な~んて思ってたくらいですから 


最終的には、登頂は断念して、下山したわけですが・・・

最後の方は、歩く振動でさえ手に響いて痛いような・・・?

それなのに、それなのに、日帰り温泉でご入浴~ 

湯船からは手を出して、お湯につけないように入りましたが、シャワーはジャンジャン手に浴びたし 

帰路の車中では、道の段差の車が揺れる振動さえも手に響いて痛くなり・・・

手を上にあげている方が幾分楽な感じだったので、心臓よりも高い位置でキープ

実に、骨折から12時間後、帰宅となりました。

弟が右手をちょいちょいと触り・・・

「 たぶん骨折してるよ!明日病院行った方がいい 」と一言。


え―――― 

このとき初めて、骨折の二文字が頭の中をぐるぐる回り、

ショックな気持ちと何かの間違いであってくれという願いでいっぱいになったのです。

「 徒手整復で無理なら 最悪手術だよ 」と弟。

え――― お、脅さないでよ 

骨折と手術の四文字がぐるぐる~ 

徒手整復とはつまり・・・
折れてズレてしまった骨(転位)や脱臼した骨を素手で元の位置に戻す治療法。

想像するだけでも、痛そう 
母が札幌雪まつりの会場で転倒して手首を骨折した時、近くの病院へすぐに入り整復治療を受けました。とてつもなく痛かったそうですよぉぉぉ~。


話を戻しまして・・・

その日はお風呂は入らず(温泉入ってきたし)、就寝時は肘を立てて骨折部を心臓より上にして寝ました。

翌日、整形外科に行って、「 折れてます 」と言われて、現実のものとなり、ギプス固定生活が始まったのです。

そして こうも言われました
「このままでは薬指と小指が重なってしまう。正しい向きにして固定します。」


そういえば、一つ気になることがありました。

骨折直後のことです。

よーく見てみると、薬指が小指の方に寄っているような気がしました。

4本の指を真っ直ぐ揃えようとしても、隙間ができて、ピシッと揃わないのです。

なんとな~く真っ直ぐじゃない。 薬指が小指の方に向かって斜めになってるような…

そう、それが骨折のサインでした。

明らかな骨折とは分からなくても、よ~く観察すると、何かしら察知できるものなのかもしれませんね 
勘というか・・・直感というか・・・

その勘もごく弱かったので、役に立ちませんでしたが 

骨折をすると、骨折部から出血し、次第に腫れを伴います。
骨折したその日は”腫れた”だけでしたが、手の中で確実に出血していたわけです。

確かに、ギプス固定をして1週間後に診察のため外したとき、右手の甲には出血の跡がしっかり残っていました。 しかも広範囲に

ということで、骨折=出血=腫れ この流れを少しでも緩くするために・・・
患部を動かさない
患部をできる限り心臓より上にあげる
入浴や血行が良くなることは控える
就寝時もクッションなどをあてがい、心臓よりも上になるよう保つ

今思い返せば、●強烈な痛み、●腫れ、 そして ●な~んか真っ直ぐじゃない感じ

骨折と思える要素は揃っていたのです。

骨折のサインを見逃さず、適正な対処をしていれば、症状が重くなるのを防ぎ、そして、明るい予後にも繋がります。

もう二度と経験したくないですけど、単純骨折で勉強できたような気がします 

おまけ↓

【 用語解説 】Wikipediaより
●閉鎖骨折(単純骨折)
閉鎖骨折とは骨折部が体外に開放されていない状態の骨折を指す。複雑骨折に対比して単純骨折とも呼ばれる。
この場合、骨折部に細菌が感染する危険性が低い為、筋骨格系の治療のみとなる。
●開放骨折(複雑骨折)
開放骨折とは骨折部が体外に開放されている状態の骨折を指す。
この場合、露出することにより骨折部に細菌感染が起こる可能性がある為、治療が複雑となることから複雑骨折と呼ばれることもあるが、複雑に骨折している(複数箇所の離断が見られる)と誤解されることも多いため、開放骨折の語が用いられることが多い。この場合、筋骨格系の治療のみならず、感染に対する治療も行われる。

  次号は… 骨折の陰に潜むもう一つの障害とは?

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4 コメント

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読んでるだけで (ケン)
2012-03-07 22:49:20
痛くなってきます(><)

思わず自分の指に置き換えて「フムフム、こんな感じか」って。

脱臼した肩を入れなおしているのを昔テレビで見たことがありますが、あれはホントに痛そうですね。
と言って、手術ももちろんイヤですから、結局のところ骨折しないのが一番ですよね ←当たり前か(笑)

あっ!複雑骨折の意味、ボクも間違えていた1人でーす(^^;
開放骨折って言葉からして痛そう!だって「開放」ですよ!
あと粉砕骨折も(><)

ブログ更新できているのを見ると、大分回復してきたようですが、山復活はもう少し先ですか?
返信する
ケンさんへ (こまち)
2012-03-07 23:02:23
思い出して書いてると、あの時の痛みを思い出しますよ~ やっぱ尋常じゃない痛みだった。
素手による整復治療って原始的なんですよね~
”引っ張ってくっつける”聞いただけでもゾッとします。

意味を間違えて思い込んでいる人が多いみたいで、開放骨折ってかなり大変ですよ。
なんでも剥き出しになった骨に細菌感染するといけないから、タワシみたいなのでゴシゴシ洗浄するそうですよ~(><)
熊に襲われて噛みつかれた場合も同じで、細菌を洗い流すそうです。

足は大丈夫なんで、山にも行けるはずなんですが…色々とあって遠のいてます。手についてはまた書きます。
そろそろ山に行かないと病気になりそう(^^;)
返信する
痛そう! (だジィ)
2012-03-09 06:47:30
おはようございます。

弟さん詳しいですね。

整復治療ってまじ痛そうですね。
僕も万が一の時は微妙なサインを見逃さないように気を付けます。

山に行けないで病気になるのを
ヤマイというそうです。
BSフジの絶景百名山で小野寺昭さんが言ってました(笑)
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だジィさんへ (こまち)
2012-03-10 23:47:59
弟のアドバイスで、就寝時、右腕を掛け布団から外に出して、肘を立てて、肘が倒れないようにクッションと縛り付けて寝ました。
寒い季節なので、その上から薄いタオルケットをかぶせて安眠できました(^^)
弟に感謝です。

微妙なサインがあっても、自分がしたいように都合よく解釈しがちで…結局登山を続けてしまいました(^^;)

ヤマイですか~
すでに患ってます(笑)
早く治療に行かないと・・・
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