社内クラスターに巻き込まれた筆者が濃厚接触者→陽性→中等症患者→入院→退院→職場復帰→復帰後をきな臭く書いていくブログ

職場で起きたクラスターや、筆者のコロナ闘病記がメイン(でした)。今後は色々と。できれば最初から読んでください。

入院生活その7  祝、退院!

2021-08-26 19:51:24 | 日記
8月○日 入院生活七日目 朝

看護師「○○さん、おはようございます。検温と酸素濃度計りますね。」

自分「はーい」

看護師「うん、熱は36度2分、酸素濃度98%です。今日の午前で退院ですよね?よかったですね!10時頃には出られるかな?帰りはどうされますか?」

自分「あまり人と接触したくないんで、タクシーで帰ります。」

看護師「わかりました。こちらでタクシー呼んでおきますね。」

自分「お願いします。」


しばらくして、朝食が運ばれてきた。
最後の入院食だ。

食パン2枚(いちごジャムつき)、牛乳、レモン風味ゼリー、春雨サラダ、剥いてあるみかん(缶詰かな?)

いただきます

やはり、味覚障害で味はぼんやりしていたが、数時間後には退院して外出できる。そう、外出できるのだ!

退院したら…
味の濃いものを食べてやる!
(‘∀‘ )ナニタベヨカナー

看護師が来て、退院証明書やら、退院後の過ごし方指南の冊子を貰ったり、退院手続きの説明を聞いているうちに、いよいよ時間が迫ってくる。

看護師「タクシー来ましたんでそろそろ行きましょうか。病棟エレベーターまで送ります。」

まとめておいた荷物、大きめのリュックとトートバッグを持って、看護師と病室を出る。

病棟エレベーター前まで案内してもらう。一階に下りれば出口への案内係がいるそうだ。

自分「お世話になりました。本当にありがとうございました。」

お互い、深々と頭を下げたまま、エレベーターの扉が閉まる。

一階だ。開いた扉の前に案内係が立っていた。
案内係「おはようございます。こちらへどうぞ。タクシー来てますよ。」

案内係に促されて、裏口へ向かう。
案内係「お帰りになる前にこちらに記入お願いします。」

労災申請書だ。書くとこ住所と名前だけじゃん。

サラサラと書いて。案内係にもご挨拶。
「ありがとうございました。お世話になりました。」

タクシーに乗り込む。
住所を伝えると、ドライバーがナビに打ちこみ、ゆっくりと動き出した。

流れていく景色を見ながら、叫びたい衝動に駈られる。

退院だー!!ってね。



届かないかもしれないけど
保健所の担当者さん、○○病院の看護師さん、担当医の先生、医療従事者の皆さん。本当にありがとうございました。この場を借りてお礼申し上げます。


続きます













入院生活その6

2021-08-25 20:42:24 | 日記
8月○日 入院生活6日目の朝

担当医「○○さん、おはようございます。順調に回復してますね。予定通り、明日で退院しても大丈夫です。退院後はあまり無理せずに、体力回復に努めてください。あと、今日で点滴最後ですから。」

担当医から正式に退院の許可が出た。明日、帰れるんだ…長かった…


朝食を食べ終えてから、しばらくぼんやりしていると、看護師がやってきた。
「○○さん、今から採血しますね。」

また右腕に刺されるのか。人生二度目、両腕に針が刺さった。

退院決まってるのに採血かぁ。普通の検査なのか?それとも、他の用途に使われるのかはわからない。一応、コロナ回復者の血液だもんね。データ集めたり、ワクチンや製薬とかで使われたりするのかも。などと考えていた。



看護師「食事お持ちしましたー」
自分「ありがとうございます」


ん、おぉ…おぉ…カレーライスだ!いわゆる日本の一般家庭でよく食べられる、あのジャパニーズカリーだ。
まさか、病院食でカレーが食べられるとは…(テンションが無駄に荒ぶるおじさん。)


実は退院の日まで病院食の献立を知らされてなかった(看護師さんに聞けば教えてくれたんだろうが、聞く気がしなかった。だって、味覚、嗅覚障害だし。)

退院日に聞いたら、月の献立表が病棟の掲示板に貼ってあったらしい。

あのさ、俺…病室から一歩も出られないんだけど。


話を戻して
カレーに集中しよう。期待と不安が入り交じりながら、ご飯とルーが単独で盛られた容器の蓋を開けた。

別の容器の蓋も開ける。福神漬け、サラダピクルス(ドレッシング付)、デザートのスイカ。


いただきます!

さて、どうやってこの華麗來栖を攻略してやろうか。

ルーを全て、ご飯側の容器にぶちまけてやろうか、いや、逆にご飯側をルーの容器に…


結局、ルーを少量ずつスプーンにすくい、ご飯側にかけていただきました。
大人ですから。

味覚障害だから、味はぼんやりしてたなぁ。それでも、美味しかったけど。


カレーを一口、二口、ゆっくりと味わいながら、もうひとつの喜びも噛みしめる。

明日で退院だ…



写真は実際に食べた病院食のカレー
ご馳走様でした




続きます

























入院生活その5

2021-08-24 20:20:01 | 日記
8月○日 入院生活5日目 朝
看護師「○○さん、おはようございます。検温と酸素濃度計りますね。」

自分「さっき、体温計りました。36度平熱。」

看護師にチェックシートを見せる。入院日から毎日、1日3回の体温と食事量(どれだけ食べられたか)、トイレの小、大便の回数(固さも)を記入するように、入院初日に言われていた。

看護師「酸素濃度は…98%ですね。通常の値に戻りましたね。」


朝食をすませてから、テレビを視る。
平日の午前中、どの局も似たり寄ったりの番組。すぐに飽きてしまった。

テレビを消してゴロンと横になる。
左腕がチクリと痛む。
点滴を入れる針が入院初日から刺しっぱなしなのだ。
「雑菌とか入ってないだろうな?血管とか大丈夫かな?」

思わず独り言をつぶやいた。



看護師「○○さん、食事お持ちしましたー。」
自分「ありがとうございます」

看護師「そうそう、今日、シャワー浴びますか?浴びるならタオルとシャンプーセット、お持ちしますよ。」

ここの病室はシャワー室がついているのだ。そういえば昨日は入ってない。

自分「お願いします。ご飯食べて、点滴打ち終わってからでいいですか?」

看護師「はい、わかりました。何かあったらナースコール押してくださいね。」


入院初日、2日目は風呂どころではなかった。3日目にシャワーを浴びた。点滴の針が刺さっている左腕にはゴム止めつきのビニールを巻いた。体が思うように動かず、難儀した。筋力が大分落ちたのか、力が入らないのだ。ゆっくりと時間をかけて入ったと思う。


午後
昼食をとり、点滴も終わった。
さて、シャワー浴びるか。

パジャマを脱ぎ、痩せて筋肉が落ちた身体を見ながら、(筋力を)戻すのに何ヵ月かかるかな?などと思いながら浴室へと向かった。


続きます















入院生活その4

2021-08-23 20:35:36 | 日記
8月○日 入院生活4日目 朝

看護師「○○さん、おはようございます。検温と酸素濃度計りましょうね。」

自分「体温はさっき計りました。6度3分で平熱です。」

看護師「はーい」

看護師が標準値に落ち着いた血中酸素濃度を確認しながら言った。
「うん、順調に回復してますね。これなら一週間で退院できますよ。」

自分「本当?よかった…」

担当医からも、一週間で退院できるように頑張りましょう。そう言われていたので一安心だ。肺の痛みと味覚、嗅覚異常は相変わらずだが。


午後
会社から連絡。多分、労災の件だろう。
就業が原因で感染したら労災が下りるのだ。入院前に担当者から言われていたのを忘れていた。

担当者
「○○さん、今回は大変でしたね。労災申請書、送りましたんで、記入お願いします。」

意外、ちゃんとやってくれるのな、ウチの会社。

後日、会社側の記入漏れと数字入力ミスが発覚し、書き直しさせられた事も書いておこう。(前言撤回)



「生きてる?」
元、会社の先輩、ZさんからLINEだ。歳は五十過ぎで、若い時はヤンチャしていた感じだ。今時珍しい、昭和の豪傑といったところか。

一年ほど前だろうか?持病が悪化して、退職してしまった。辞めてからもたまに連絡を取り合ったり、食事に行ったり、交流は途切れなかった。

先輩には、自分が濃厚接触者から陽性患者になったことは伝えたが、入院した事は伝えてなかった。

LINE
自分「お疲れ様です。あれから入院する事になりまして、いま○○病院にいます。昨日まで酸素吸入してました。今は点滴治療してます。」

Z先輩「マジか、でも入院できてよかったな。退院したら飯でも行こう。俺、ワクチン二回打ち終わってるから。」

自分「了解です。また連絡しますね。」

そっか、あの人、基礎疾患持ちだから優先的に接種できたのか。




実はZ先輩はM西の専属の助手だった。使えない助手は嫌だと言って、仕事ができる助手を勝手に連れていったりするくらい我が儘でせっかち、それでいて頻繁にミスをする仕事ができないM西。(なんせ馬○ですから)

そんなM西を先輩は遠慮なくどやしつけることができる人だったのだ。先輩は仕事ができるので、上司がM西がやらかさないための監視役として自然と組ませるようになっていった。


しかし、先輩が退職してからは、自分が先輩の代わりにM西と組む機会が増えた。


Z先輩が今も辞めていなかったら、もしかしたら自分ではなく、先輩が感染していたかもしれない…


ちょっとしたことで、人生って変わってしまうんだな。


なんとなく、やりきれない、やるせない気分になりながら、ベッドに横になり、そのまま寝てしまった。



続きます












はじめまして!kokuhatublogdazoです

2021-08-22 22:36:15 | 日記
改めまして!
kokuhatublogdazoと申します。

このブログは、都内にある○送会社で起きた(コロナ)クラスターに巻き込まれ、濃厚接触者となった筆者が、陽性、中等症患者となり、入院、退院、職場復帰、復帰後の会社の様子までを備忘録として書いていきたいと思います。

読んでいただければ幸いです

特定されないよう、多少フェイクが入ります。ご了承ください。