コージはあずさを愛している/Koji Loves Azusa

小説「On The Road Part2 & 3」とリック連作
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5-22 コージ

2010年07月03日 07時01分00秒 | KojiLovesAzusa第5章
 フロントの女性は昨日の人より年上だった。その分話しやすくて、僕は食事がおいしくて食べ過ぎたこと、ベッドが意外にガンジョーだったこと、早く目が覚めて走ったことなんかをしゃべった。
 「お近くだから奥様とまたいらしてくださいね」と言われて、そのころにはホントにあずが僕の奥さんになってるんだろうなと思った。
 「お世話になりました。皆さんによろしくお伝えください」と頭を下げて、僕はお釣を受け取っておみやげコーナーで待っていたあずのところに戻った。あずは薄くて大きい包みを2つ、小さい紙の袋を3つ買ったらしい。
 僕は「おみやげ見てくる。すぐ終わるから」と言ってそばにあったクッキーと動物の絵がついたタオルを2枚手に取った。アネキの赤ちゃんはたぶん男の子だ。ウチの家系はきっと女の子が一人めで、次は男の子なんだ。
 レジでお金を払おうとして、ヨシユキさんは男の子二人の兄弟だと思い出した。一人めがユリナちゃんだから、二人めも女の子ということもアリエル。僕は水色の地にクマがプリントされたタオルの他にピンクのウサギのタオルも買うことにした。赤ちゃんが女の子だったら水色はユリナちゃんが好きな男の子にあげてもいいし。そんな子がいるかどうかは知らないけど、多すぎて困ることはないだろう。



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