隣りのカップルとは駐車場まで一緒に歩いた。男の子は20歳の大学生で、彼女は19歳らしい。二人は今年の冬はサークル仲間たちとスノボにも行ったみたいだ。
僕が25歳だと言うと、「ドーリで落ち着いてると思った」と男の子が言った。「オレなんかあいつに泣かれたときは、どーしようかと思って」。僕だって似たようなものだ。落ち着いて見えるのは、僕がオヤジ入ってるせいだよ。
駐車場に着くと、「歩きだから」と二人はまた歩き出した。「狭い車だけど、一緒に乗っていけば?」とあずが言っている。荷物を持って歩くには坂道だからけっこう大変そうだ。
「ホントですか?」と女の子がとまった。キーを僕のポケットからぬいたあずは、荷物をトランクに詰めて女の子の荷物を受け取っている。僕は男の子のバッグを預かりトランクに詰めた。
4人で車に乗り込むと、かなり車体が沈んだ。家族が増えたら、軽自動車じゃないほうがいいのかな、と僕は思った。レストランまでの短いドライブで、あずと女の子はメルアドの交換をした。車のなかでも女の子どうしはずっと話していて、男の子は困ったみたいに黙っていた。
レストランの駐車場はいっぱいで、入口の前で僕は二人を下ろした。あずはトランクから荷物を下ろして、彼らに手を振った。
僕が25歳だと言うと、「ドーリで落ち着いてると思った」と男の子が言った。「オレなんかあいつに泣かれたときは、どーしようかと思って」。僕だって似たようなものだ。落ち着いて見えるのは、僕がオヤジ入ってるせいだよ。
駐車場に着くと、「歩きだから」と二人はまた歩き出した。「狭い車だけど、一緒に乗っていけば?」とあずが言っている。荷物を持って歩くには坂道だからけっこう大変そうだ。
「ホントですか?」と女の子がとまった。キーを僕のポケットからぬいたあずは、荷物をトランクに詰めて女の子の荷物を受け取っている。僕は男の子のバッグを預かりトランクに詰めた。
4人で車に乗り込むと、かなり車体が沈んだ。家族が増えたら、軽自動車じゃないほうがいいのかな、と僕は思った。レストランまでの短いドライブで、あずと女の子はメルアドの交換をした。車のなかでも女の子どうしはずっと話していて、男の子は困ったみたいに黙っていた。
レストランの駐車場はいっぱいで、入口の前で僕は二人を下ろした。あずはトランクから荷物を下ろして、彼らに手を振った。