愛知 伝次郎さん からの話題提示
『英語ノート』については、いろいろと問題も指摘されていますが、小生は基本的には肯定的に受け止めています。
【理由】
1 外国語活動の未経験の学校には、一定の指針が示された
2 担任主導の授業をする場合の、とりあえずの手がかりができた
3 実際に指導をしてみると、意外に児童に好評である
まずは、全国の公立小学校で、担任の先生方が、「とりあえずやってみるか!」と立ち上がることが必要で、その足場を作ったことは重要だと認識しています。
ただ、レッスンによっては、非常に展開に苦しむものがあります。例えば、現在授業で行っていますが、『英語ノート2』のLesson 5 道案内をしようです。
教室内をバーチャル・シティーに見立てて、児童同士が道案内をする設定になっていると思いますが、どう考えても小学校高学年が喜んで活動する内容とは思えません。
使用する言語材料も Go straight. Turn right. などに限られており、豊かなコミュニケーション活動をどう展開するか?が残ります。
どなたか、効果的な指導のアイディアや実践例をお持ちでしたら、教えてください。お願いします。
青森 Kojiさんの意見
肯定的か否定的かというと、自分の場合、どちらでもない感じがします。
(話が長いので、ずっと下のまで飛んでくださって結構です。)
国が全小学校に無償配布し、教科書的に使えるようにした意義は大変大きいと思っています。また、この英語ノートがあるお陰で、全国の教師が取り組みやすい環境を整えたとも言えると思います。
しかし、我々の目指すコミュニケーションのための英語という見方からすると、必ずしもそれとは、合致しない作りになっているのではないかと思うからです。
なので、「先生、英語ノートについてどうですか?」と聞かれて、スパッと、どっちと答えられないのです。
英語ノートを、当ネットワークの課題の1つとしているのは、そこに理由があります。
英語ノートの出来に関しては、児童英語や研究校、指導主事、などなど立場が違えばまた、同じ立場であっても賛否両論あるでしょう。
しかし、英語ノートが配布された以上、唯一無償で利用できる教材である以上、これは、国内最大の使用率になる教材です。
と言うことは、英語ノートという食材が、児童にとって実になる栄養素となり、しかもおいしく食べられるようにするための調理法や一緒に調理する食材はどんなものが良いのか、また、英語ノートという食材に取り除かなければならない「灰汁(あく)」はないのか、指導要領の目標や我々の目指すコミュニケーションのための英語の両方の視点ではっきりさせていくことはその研究成果が国全体としての英語教育の進捗にものすごい影響を与えると思います。
本当は、たいして長い経験はないのですが、その経験からコミュニケーション英語のために優れた教材をフル活用して、子どもたちを育てていきたい、という願いは強く持っています。
しかし、上述の理由から、今回伝次郎先生の出してくれた「道案内」について、知恵を出し合って少なくとも今の自分よりも豊かな知恵持った自分になりたいと思うのです。
ということで、長くなってしまいましたが、「道案内」ついて稚拙ですが、私の考えを言わせてください。
英語ノートのデフォルトの場面設定では、日本で外国人に道案内をする設定である。
ここで、疑問がある。
1 英語で道案内をするということは、外国人が英語で尋ねているということではないか。だとしたら、それを聞き取る力が道案内をしている子どもたちにあるのか。
2 子どもに日本語で道を尋ねたら、子どもも日本語で答えればいい。
と、こんな具合である。でも、まあ、積極的にコミュニケーションしようとする気持ちを育ててればいい、というわけだから、設定に多少無理があってもいいということなのだろう。
1に関しては、施設の名前のCDユニットがあるので、それとWhere is ~?のチャンツを何度もインプットすればクリアできそうな気もする。
伝次郎先生の机を施設に見立てた教室空間で、喜んでできる活動をどうしたらよいのか、という話題提示ですが、「ゲーム」のバリエーションで対応するのが手っ取り早いかな、と思います。
ただ、ゲームだと実際に英語を使っている一人あたりの時間が少なくなってしまうこともあるので、この話題については、どんなゲームが適しているのか、という切り口ではどうでしょうか。
僕だったら、
グループといっても3人で活動させます。
グループを3つに分けます。
そのうち2つのグループはプレーヤーで3つめのグループの人たちは、ジャッジマンです。
ジャッジマンは、予め決められた場所にいる。
その日の習熟に会わせてコマンド(Go straight.とかTurn
~.)の数を決めて、お互いに代わり代わり問題を出し、問題の場所に行き着くことができたら、お互いに2ポイント、たどり着けなかったら、お互いに1ポイント。こうすることで、問題を出す側も分かりやすく言おうとする努力をし、問題を出された側もよく聞こうとする努力をすると思うからです。また、お高いに問題を出し合ったら、新しいパートナーを見つけて始める。
実際の流れ、コマンド5つでジャッジマンがCの場合
CはAに5コマンド書かれたカードを引かせる。
A:Hi,my name is A.Nice to meet you.
B:Hi,my name is B.Nice to meet you,too.
A:Go straight.(カードの通り言う)
A:Turn right.
A:Go straight.
A:Turn left.
A:Go straight and stop.
B:実際に5つのコマンドをおぼえてその通り動き、答える。It's the station.
C:合っているかチェックする。That''s right. Change parts.(Bが問題を出し、Aが答える)
繰り返し(時間内であれば何度でもできる。3分程度)
この後、ジャッジをA、Bと交代していく。
問題点
Where is ~?を使っていない。これに尽きる。(爆)
じゃー、だめじゃん!と、言わず改良してやりましょう。
というのが、やったことのない僕のアイデア。
後、みなさんよろしく。
愛知 伝次郎さん
『英語ノート』という素材を、どう料理するかという視点は非常に重要ですね。
道案内のアイディア、どうもありがとうございます。3つのグループに分けて、ジャッジも子どもたちに任せることも、非常にいい考えだと思います。
教師が何でもしてしまうのではなく、子どもたちに「学び」の楽しさをどう体験させるか、という基本的な命題を、外国語活動でも大切にしたいものです。早速、明日からの授業に取り入れてやってみたいと思います。
そういえば、外国語活動の大切な視点として「評価」の問題もじっくり考えていく必要があります。領域としてあるはずの外国語活動ですが、実際には評価をしっかりするように求められています。
なかなか課題が多くて、研究のしがいがあるのがが小学校外国語活動ですね。ともに、楽しんで参りましょう。ありがとうございました。
『英語ノート』については、いろいろと問題も指摘されていますが、小生は基本的には肯定的に受け止めています。
【理由】
1 外国語活動の未経験の学校には、一定の指針が示された
2 担任主導の授業をする場合の、とりあえずの手がかりができた
3 実際に指導をしてみると、意外に児童に好評である
まずは、全国の公立小学校で、担任の先生方が、「とりあえずやってみるか!」と立ち上がることが必要で、その足場を作ったことは重要だと認識しています。
ただ、レッスンによっては、非常に展開に苦しむものがあります。例えば、現在授業で行っていますが、『英語ノート2』のLesson 5 道案内をしようです。
教室内をバーチャル・シティーに見立てて、児童同士が道案内をする設定になっていると思いますが、どう考えても小学校高学年が喜んで活動する内容とは思えません。
使用する言語材料も Go straight. Turn right. などに限られており、豊かなコミュニケーション活動をどう展開するか?が残ります。
どなたか、効果的な指導のアイディアや実践例をお持ちでしたら、教えてください。お願いします。
青森 Kojiさんの意見
肯定的か否定的かというと、自分の場合、どちらでもない感じがします。
(話が長いので、ずっと下のまで飛んでくださって結構です。)
国が全小学校に無償配布し、教科書的に使えるようにした意義は大変大きいと思っています。また、この英語ノートがあるお陰で、全国の教師が取り組みやすい環境を整えたとも言えると思います。
しかし、我々の目指すコミュニケーションのための英語という見方からすると、必ずしもそれとは、合致しない作りになっているのではないかと思うからです。
なので、「先生、英語ノートについてどうですか?」と聞かれて、スパッと、どっちと答えられないのです。
英語ノートを、当ネットワークの課題の1つとしているのは、そこに理由があります。
英語ノートの出来に関しては、児童英語や研究校、指導主事、などなど立場が違えばまた、同じ立場であっても賛否両論あるでしょう。
しかし、英語ノートが配布された以上、唯一無償で利用できる教材である以上、これは、国内最大の使用率になる教材です。
と言うことは、英語ノートという食材が、児童にとって実になる栄養素となり、しかもおいしく食べられるようにするための調理法や一緒に調理する食材はどんなものが良いのか、また、英語ノートという食材に取り除かなければならない「灰汁(あく)」はないのか、指導要領の目標や我々の目指すコミュニケーションのための英語の両方の視点ではっきりさせていくことはその研究成果が国全体としての英語教育の進捗にものすごい影響を与えると思います。
本当は、たいして長い経験はないのですが、その経験からコミュニケーション英語のために優れた教材をフル活用して、子どもたちを育てていきたい、という願いは強く持っています。
しかし、上述の理由から、今回伝次郎先生の出してくれた「道案内」について、知恵を出し合って少なくとも今の自分よりも豊かな知恵持った自分になりたいと思うのです。
ということで、長くなってしまいましたが、「道案内」ついて稚拙ですが、私の考えを言わせてください。
英語ノートのデフォルトの場面設定では、日本で外国人に道案内をする設定である。
ここで、疑問がある。
1 英語で道案内をするということは、外国人が英語で尋ねているということではないか。だとしたら、それを聞き取る力が道案内をしている子どもたちにあるのか。
2 子どもに日本語で道を尋ねたら、子どもも日本語で答えればいい。
と、こんな具合である。でも、まあ、積極的にコミュニケーションしようとする気持ちを育ててればいい、というわけだから、設定に多少無理があってもいいということなのだろう。
1に関しては、施設の名前のCDユニットがあるので、それとWhere is ~?のチャンツを何度もインプットすればクリアできそうな気もする。
伝次郎先生の机を施設に見立てた教室空間で、喜んでできる活動をどうしたらよいのか、という話題提示ですが、「ゲーム」のバリエーションで対応するのが手っ取り早いかな、と思います。
ただ、ゲームだと実際に英語を使っている一人あたりの時間が少なくなってしまうこともあるので、この話題については、どんなゲームが適しているのか、という切り口ではどうでしょうか。
僕だったら、
グループといっても3人で活動させます。
グループを3つに分けます。
そのうち2つのグループはプレーヤーで3つめのグループの人たちは、ジャッジマンです。
ジャッジマンは、予め決められた場所にいる。
その日の習熟に会わせてコマンド(Go straight.とかTurn
~.)の数を決めて、お互いに代わり代わり問題を出し、問題の場所に行き着くことができたら、お互いに2ポイント、たどり着けなかったら、お互いに1ポイント。こうすることで、問題を出す側も分かりやすく言おうとする努力をし、問題を出された側もよく聞こうとする努力をすると思うからです。また、お高いに問題を出し合ったら、新しいパートナーを見つけて始める。
実際の流れ、コマンド5つでジャッジマンがCの場合
CはAに5コマンド書かれたカードを引かせる。
A:Hi,my name is A.Nice to meet you.
B:Hi,my name is B.Nice to meet you,too.
A:Go straight.(カードの通り言う)
A:Turn right.
A:Go straight.
A:Turn left.
A:Go straight and stop.
B:実際に5つのコマンドをおぼえてその通り動き、答える。It's the station.
C:合っているかチェックする。That''s right. Change parts.(Bが問題を出し、Aが答える)
繰り返し(時間内であれば何度でもできる。3分程度)
この後、ジャッジをA、Bと交代していく。
問題点
Where is ~?を使っていない。これに尽きる。(爆)
じゃー、だめじゃん!と、言わず改良してやりましょう。
というのが、やったことのない僕のアイデア。
後、みなさんよろしく。
愛知 伝次郎さん
『英語ノート』という素材を、どう料理するかという視点は非常に重要ですね。
道案内のアイディア、どうもありがとうございます。3つのグループに分けて、ジャッジも子どもたちに任せることも、非常にいい考えだと思います。
教師が何でもしてしまうのではなく、子どもたちに「学び」の楽しさをどう体験させるか、という基本的な命題を、外国語活動でも大切にしたいものです。早速、明日からの授業に取り入れてやってみたいと思います。
そういえば、外国語活動の大切な視点として「評価」の問題もじっくり考えていく必要があります。領域としてあるはずの外国語活動ですが、実際には評価をしっかりするように求められています。
なかなか課題が多くて、研究のしがいがあるのがが小学校外国語活動ですね。ともに、楽しんで参りましょう。ありがとうございました。