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経済縮小の時代

ひっそり生活している中年ニート(個人投資家)の日記です。
内容は貯蓄・投資、参考になった本そして映画・漫画・ゲームなど

半沢直樹

2013-09-24 10:30:00 | ドラマ

・私はなかなか面白いと思いましたが
“新卒で入った会社で出来るだけ高い役職で定年を迎えるのが一番”
という価値観でないと「?」となるかも。
日曜日最終回を迎えた人気ドラマ、半沢直樹の話です。
当方第一話は途中まで、あとは評判に引かれて飛び石観賞という程度ですが。

外資系金融出身という触れ込みの人気ブロガー藤沢数希さんがこのドラマ
が面白くない、というより半沢たちが何のために戦っているのかわからん、という
お話をしていました。 

藤沢さん曰く
クビではなく出向という話だし本体の銀行に残った所で外資系金融みたいな莫大な収入が
ある訳で無し・・・
俺はあのドラマよりも大きい金額を動かしていたし莫大な収入を得ていた、
とアピールしたい藤沢さんの自慢も入っていそうですが
なるほど、そういう見方もあるのか、と当方は思いました。

・結局どこに価値観を置くのかでしょうが
確かに新卒で入った会社で出来るだけ高い役職で定年を迎える
というのが人生の第一義でないと登場人物たちに共感できないかもしれません。
ドラマは出向というのが決定的な敗北、という価値観で登場人物が動いていますが
銀行本体に残った勝利者、
香川照之さん演じる大和田常務も働いていますし
北大路欣也さん演ずる頭取も働いています。

アーリーリタイヤするくらいの資産はあるが銀行の仕事が好き、ということだろうか
そこまでの資産があるなら勤め先に時間を奪われるよりは
何か他にやってみたい事とかはないのだろうか?
あまり早く辞めて風変わりな事をしていると世間の目が厳しい、というのもありますが。
収入が高ければ高いで税や社会保障の支払いも大きいというのもある、
が、それはカネがあれば何とかなるはず、それとも持ち家の維持費が気になる?

ドラマのオチ
大和田常務が降格とはいえ銀行本体に役員として残った、ということで
あそこまで対立した半沢を役員コースに入れるのは厳しいということなのか
半沢に銀行傘下の証券会社への出向辞令が下るというモノでした。
家政婦のミタと違い続編をやる気満々のように見受けられますが。
時代劇や戦争物ではないので「生きるか死ぬか」というのも無理がありますが
やっぱり「出向」というのは悲壮感や切迫感に乏しい気がしてしまいます。

・なぜ銀行、職業に貴賤は・・・やっぱりあるのでしょうが。
銀行というと信頼しているが証券会社というとインチキくさい・・・
半沢の上司が株で大損していたりというのもありました。
銀行はいいけど証券は胡散臭い、信用できないというのが多数派なのでは。

なぜそこまで銀行が良いのだろう?
一つはデフレというのもあるのでは、と考えたりします。
去年の話ですがマネックス証券のお客様感謝DAYというイベントでの事
マネックス証券の社長・松本大(おおき)さんが伊藤元重教授に
「インフレになる要素は」という質問を投げかけていました。
考えてみればもうインフレは有り得ない、というのであれば
客にしても証券会社を使うメリットが無くなります。
タンス預金も盗難・火事などありますし金庫代わりの銀行預金で充分ということに。

どちらにせよ世の中上手く回っている限りは銀行は強いと思いますが


新必殺仕置人 解散無用

2013-04-28 17:07:57 | ドラマ

・当方11話「助人無用」から鑑賞
木曜日にスカパーホームドラマチャンネルで新必殺仕置人「解散無用」を見ました
あらすじは知っていたのですがそんなのは関係なく泣いてしまいました
第40話「愛情無用」もラストは泣いてしまいましたが
必殺シリーズ最高傑作、というよりTV時代劇でも最高傑作との呼び声があるのも納得の作品です。

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涙するほど感情移入出来た理由は・・・私は正八(火野正平)が効いている気がします。
視聴者(テレビなのでこの表現)と物語との橋渡し役になっている感を受けました。
私が涙したシーンは「愛情無用」はラスト、「解散無用」は辰蔵(佐藤慶)を殺そうと匕首を持ってアジトから
飛び出そうとしたところを・・・と正八絡みのシーンです。
時間がないので目的の回だけ、となりがちな時代だと思いますが
連続ドラマなので目的の回が最終話であれば登場人物、設定の把握に加えて「このキャラいいな」と思う登場人物が
出来る所まで見てから最終話、というのが理想かも。
いわば「キャラクターが命」ドラマもアニメ・漫画と同じなのかもしれません。
しかしあまりに話の辻褄が合わないものはやっぱり面白くないし白けてしまいます
考えすぎてもダメだし勢いだけでもダメなので名作は少ないのでしょう。

・荒唐無稽と現実感のバランス
仕置人実行部隊の手口、主水は剣、鉄は右手での骨外し、巳代松は単発の竹製短筒と
主水以外は「そんなの出来るか」と突っ込んでしまう人も少なくないかも。
しかし最終回への伏線にもなっているのか新必殺仕置人での鉄は苦戦したり手傷を負うシーンが多いです。
素手で骨外し、という手口も考慮しているのかも。
巳代松の短筒、射程距離は2間(約3.6m)しかも単発撃ち切り・・・そんなの使うな!
でも3.6mといえば大きな男の背二人分、意外にある気も、飛び道具を使うメリットはあるのでは?とも思ってしまう。
音も火も出るのに・・・巳代松の殺しの現場を見たという女が現れて・・・というエピソードも(第15話「密告無用」)
そして「解散無用」の終盤、主水が一人で多数の敵を仕留める見事な立ち回り、剣以外であれをやるのは有り得ないでしょう。

「それは無い!」と突っ込みながら「でもひょっとしたら?」とか「こういうミスやりそうだな」
(「愛情無用」で正八が巳代松の名前を使った事で思わぬ事態へ、といった展開など)と思いながら見ていたらいつの間にか
夢中に・・・。

この作品に限らず映画・ドラマ・漫画・アニメ、傑作・面白い物は荒唐無稽と現実感のさじ加減が上手い物が多い気がします。
画的にはカラーである程度の画質であれば後は内容の問題では?内容の充実、というのが難しく捉えどころがないので
AV家電メーカー筆頭に産業界も悩んでいるのかもしれません。
私は画質に関してはDVDで充分、VHSは寂しいな、という感じです。

時代劇、設定としては400~150年ほど前の話、
だからなのかクッキリしたハイビジョンより古い作品の方が返って本物っぽく見える、というのは私だけ?

「解散無用」から、見張りに気付いた主水はおてい(中尾ミエ)を番所に引っ張るふりをして巳代松の
罪状は殺しではなく盗みになっている事を鉄たちに伝えます。
鉄の仲間であることを気付かれないよう気を配る主水。
主水が仕置人というのは鉄一味しか知らないという設定が最終回「解散無用」で効いております、
最終回に向けてなのかこの設定を強調するシーンもありました(第38話「迷信無用」)。
何人か人を使って現行犯逮捕しているのに罪状を作り変える・・・
「泣く子と地頭には勝てぬ」のは今もさほど変わっておりませんが現代ではそこまでの横暴は出来ない
・・・と信じたいのですが。


必殺仕事人2013

2013-02-23 18:42:25 | ドラマ

・ドラマなど見ずに働く、というのが理想的な日本人?
現在ホームドラマチャンネル新必殺仕置人 を放映しており
当方毎週見ております。
17日に必殺シリーズの新作、必殺仕事人2013が放送されていたので
見てみました、テレビ不振の理由が凝縮されているような気がしました。

・画像がキレイだからなのかセットがキレイなのか
ハイビジョンで画像が綺麗に・・・画像がクッキリ綺麗すぎるからなのかセットの真新しさが気になりました。
衣装、建物共に使用感や貧乏臭さが足りません。
 汚しなどの加工をすると画像が綺麗な分余計嘘くさくなるとかでしょうか。

・役者がキレイすぎる?
好みの問題でこれがいいという人もいるでしょう。
仕事人の顔ぶれ、今回は中村獅童が参加しておりましたが主役の東山紀之を筆頭に、松岡昌宏、田中聖、
とジャニーズ組で固めております。
このジャニーズ組仕事人、セットのキレイさと相まって生活感が無くCGのような印象を受けてしまいました。
2枚目で整い過ぎというのも考え物かも?(私の僻みも入っているかも)

・同心が主役というのに拘らなくても良いのでは。
藤田まこと=中村主水の引き継ぎで東山紀之演じる渡辺小五郎なる同心、
中村主水を焼き直し、リメイクするにしても役者の性質もあり以前と全く同じというわけにもいかず
少し変更されている部分も、その変更されている部分でバランスを崩している感を受けます。
せん(菅井きん)りつ(白木万理)⇒こう(野際陽子)ふく(中越典子)と婿養子、義母と嫁という家族関係も主水と同様に
しかし小五郎の方は嫁が優しく若く美しいと三拍子揃ってしまったので小五郎はなぜ裏稼業に手を染めるのだろう?
奉行所で無能を装ったり職務怠慢と見られる行動を取るのは何故、という細かい点が気になってしまいました。
小五郎が勝手に荒んでいる気がして小五郎に感情移入できませんでした。
キャラクターが気に入れば細かい事はどうでも良くなってしまうのでしょうが、そういうのは私だけ?

表の顔、家族設定、これだけ設定がかぶると藤田まこと=中村主水と比較したくなくても比較してしまいます。
必殺シリーズの顔、同心・中村主水、初登場の必殺仕置人 では主役ではありませんでした。
本当に原点回帰で表の顔は医者、というのを主役に据えた方が新鮮かも。
話の展開上味方・敵どちらにしても同心等奉行所の役人を主要キャラで出した方が便利だとは思いますが。

必殺仕置人、第一話「いのちを売ってさらし首」より
必殺仕置人は写真右の念仏の鉄(山崎努)が主役で主水は作戦立案や同心という立場を
活かして逃走の手助けなど一歩引いた役回りが多く登場しない回もあります。
中村主水が好評で以後の必殺シリーズにも度々登場、新必殺仕置人で名実ともに主役へ、という流れだったようです。
必殺シリーズが生んだヒーロー中村主水、俳優藤田まことの特性と時流がマッチした結果なのかもしれません。

テレビを製造する電機メーカーへの救済策なのか現在の放送よりさらに高画質化する4Kテレビなるモノのうわさも
ハコがどんどん進化して映像が綺麗になっても番組が面白くなるとは限らない。
おカネを出してもいいと思えるコンテンツ作り、それが出来ないから困る⇒振り出しへ戻る・・・。