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経済縮小の時代

ひっそり生活している中年ニート(個人投資家)の日記です。
内容は貯蓄・投資、参考になった本そして映画・漫画・ゲームなど

大脱走

2013-12-31 12:38:08 | 映画

・戦争はイカン、といいつつも
映画、小説、そして漫画にしても水木しげる先生
印象に残るモノというのは「戦争」が絡んでいたり
作者が戦争を体験していたりというケースが多い気がします。

特攻野郎Aチーム の映画版、
テレビではAチームの面々はベトナム戦争を経験という設定でしたが
映画ではイラク戦争になっておりました。
ベトナム戦争というと終結でも1975年。
2010年という設定にするとお爺さんのお話に
時代設定をちょっと昔に・・・町並み・クルマ・衣装。
これがなかなか大変かも。
・・・酷い話ですが小説とか映画のネタ作りに戦争を行っているのか?
アメリカは?妄想全開モードです。
近年「不朽の名作」と言われるレベルの映画が出ていない気がします。
戦争といっても1984年 ではありませんが現体制の安定が最大の目的なので
人の心を揺り動かすモノが出来なくなっているとか。
単に過去の作品の蓄積が多いので趣味・嗜好が細分化されているのでしょう。
・・・平和・安定、「退屈」に耐えるというのも必要になるのかも。

・最後はローテクが勝つのか?
退屈しのぎ、だけでなく教訓も込められているのでは?という映画の話を

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漫画「20世紀少年 」で
漫画家志望の青年角田とオッチョが監獄島から脱出を図るシーンで
この映画に触れておりました。
オッチョが角田に「大脱走」の話をしたところ
角田は「どういう映画です?それ」と答えます。
オッチョは「おまえも見た事ないのか、漫画家志望なのに・・・」
といったやり取りだったと覚えております。
不朽の名作、といってもこれだけ古いと見た事ない、という人が多数なのかも
漫画家のアシスタントに入るような人でも。作者自身の経験を反映か?

映画の見方は人それぞれ
オッチョは「映画の結末を語るほどおれは野暮じゃない」と言っておりますが
私はスティーブ・マックイーンがバイクで疾走するシーンより
逃亡に成功した人物の移動手段が印象に残りました。
意外とそういうものなのかも。
歩きではダメだがハイテクに行きすぎるのも・・・といったところか
戦争はイカンと言っても戦争毎に自動車・飛行機、
そして原子力利用など工業製品のレベルが進化するというのもあります。
ローテクな移動手段を選んだ逃亡者の結末は・・・
これは娯楽とユーモアを交えた反戦のメッセージなのかも。

そうすると過剰人口でハイテク工業に偏重せざるを得ない日本は
「平和」を守るには不都合なのかもしれません。
私がこの映画から感じたメッセージからすると。

冒頭のドイツ軍将校のセリフにもありましたが
捕虜収容所といっても酷い強制労働とかも無いようで
脱走はアウトにしても所内でのレクリエーションもアリ
画から受ける雰囲気も
結構楽しそうに見えてしまうのが難点か
これなら日本のサラリーマンの方が悲惨かも?

名優チャールズ・ブロンソンとジェームズ・コバーンの2ショットです
主演のスティーブ・マックイーン、監督のジョン・スタージェス
七人の侍」の西部劇リメイク「荒野の七人」と共通のキャストが
スタージェス組、というのがあったのでしょう。


七人の侍

2013-06-09 15:12:23 | 映画

・西部劇リメイク「荒野の七人」は見た事はあります。
ルパン三世第2シリーズの最終回、ヤッターマン平成版の最終回も目を通した
オンラインDVDレンタルの残りは何を借りてみるか?
いつか見てみるか、と思って先延ばしにしていた
「七人の侍」を借りてみることに
歴史的名作、といっても白黒で約60年前の作品ということで敬遠していたのかも

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・貧乏臭さが新鮮?
序盤の村民達が集会で嘆くシーン、
画面から生活臭が伝わってくるようです。
白黒映画ですが全編に渡って出演者、セット共にいい意味で「汚れて」おり
「戦国時代末期の農村はホントにこんな感じだったのでは」
という気がしてきます。
公開も1954年ということでまだ日本も田んぼばかりだったかも。
クルマも三船敏郎さんくらいのスターがようやく入手といった感じだったのでは。
この画面を見ていると演技、というのも限度があってある程度は地が出ざるを
得ないのでは?と思ってしまいました。

何気ない農村、街道、街のセット・・・作りが大きくゴミゴミした印象がありません。
今この映画をリメイクするとしたらニュージーランドあたりで撮影、という話になるかも。

四十騎の野武士を撃退するために寒村の百姓たちが侍を雇う・・・
という筋で名家とか歴史の教科書に出てくる人物などとは無縁です。
時代背景は大河ドラマなどで多数描かれて来た戦国時代末期ですが。

超人武者が野武士たちをなぎ倒す、というのではなく
勘兵衛(志村喬)中心に侍たちが農民たちを組織、
陣形、作戦を整え野武士たちとの闘いに備える、という流れです。

大ピンチを奇想天外な作戦や超人的な剣術、体術で切り抜けるというのは
なく「こんなの出来るか」と突っ込めるシーンもほとんどありません。
かといって淡々と進むというわけでもなく中盤から終盤にかけて映画は
盛り上がっていきラスト、有名な雨中の戦闘シーンはしっかり見入ってしまいました。
馬が駆けていくシーンの躍動感はCGでも再現出来ない、というよりCGでは無理かも。

雨のシーンがやけに印象に残ります
セットの使い込み感も見事、今カラーでやるとしたら場所の確保に加えて
「薄汚いセットを安っぽくなく作る」というのも課題になりそうです。

戦後日本映画最高のスターの一人、三船敏郎、このとき30代前半のはず
二枚目だが粗野で人間臭い、なかなか居そうで居ない気が
だからこそ大スターなのかもしれませんが。
こち亀の両津の実写、二枚目とはいえこういう人ならアリでは?と考えて
しまった。


黄金 1948年の映画です (ネタバレあり)

2013-04-16 15:49:17 | 映画

・権力・暴力・事業欲・そして自分自身、とにかく蓄財は難しい?
おととしの冬でしょうか、何気にビッグコミックスピリッツを開くと
「特製小判プレゼント」というページが
本当に開いて一発目でした、いつも金の事ばかり考えているせいか?
土竜の唄を連載している漫画家の高橋のぼる 先生が登場しており手には200gの
ゴールドバーが、「200gか、まだまだだな」と勝った気持ちになったのを覚えております。
全国誌に写真を出す以上沢山の金を持っているとバレるのはマズイ、わざと小さ目の金を出すことに
したのでは・・・とも考えたりしましたが。
そこで高橋のぼる先生が映画「黄金」を勧めておりゲン担ぎの意味を込めて見てみることに
金信者なのでやはり押さえておくべきかな、というのもありました。
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1948年の作品ということで版権切れなのか500円DVDであるようです
レンタルで探すのはやめて書店で購入しました。
格安DVDもこういう感じで需要があるのかもしれません。
開封して盤をプレーヤーにセット、
文章にするのは難しいですが予想通りの音楽とオープニングタイトルです。
当時の映画はオープニングの雛形があったとか?
当然白黒映画です。舞台は1920年代中盤のメキシコ
アメリカから流れてきた貧しい中年男ダブス(ハンフリー・ボガード)は
経験豊富な山師と言うハワード、そして若いカーティンの3人でシエラ・マドレの山中へ
金を掘りに行くことに。
原題もThe Treasure of the Sierra Madreです。
ハワードは本物の山師で一行はまとまった量の金を採掘することに成功します。
しかし金を目にしたダブスは猜疑心の塊のような男になってしまい
「裏切られる前に裏切れ」とばかりに金の独り占めを狙うのでした・・・

・どの仕事も実はこういうオチになっているのでは?と思った。
ハンフリー・ボガードは現在でも有名ですがこの映画の軸になっているのはハワード(ウォルター・ヒューストン)
のような感を受けました。この映画でアカデミー助演男優賞も貰ったようです。
ハワードはうらぶれた安宿にいたのはなぜ?いう位能力の高い男なのですがその答えは登場時に
「上手く行った時点で止めりゃいいんだがどうしてもそれが出来なかった」という趣旨のセリフが
政府・大企業に目を付けられないうちにと頑張る主人公一行、
金採掘が軌道に乗ってから仲間入りを希望する人物
当然登場の山賊一味、そして身内でも裏切りを狙う人間が出てしまい・・・
何か世の中の縮図のような気がします、金採りというシンプルな話なので人間の性が表現しやすかったのかもしれません。

・演出も変わってくるものなのでしょう
猜疑心に取りつかれ仲間のカーティンを撃ったダブス、翌朝死体を確認しに行きますがそこにカーティンの姿はありません
再び疑心暗鬼に陥るダブス、しかし無理矢理自分を安心させて街へ向けて出発するのでした・・・このシーンが印象的でした、当方人を撃ったり刺したり
したことはありませんがダブス=ハンフリー・ボガードの猜疑心に満ちた悪役ぶり、私も思い当たる節がありダブスと自分を重ね合わせてしまいました

有名俳優とはいえ猜疑心に満ちた小悪党が金を独り占めしてメデタシメデタシ、となるはずはなく
街がもうすぐ、というところで山賊ゴールデンハットの手にかかり命を落とします。
そしてゴールデンハットもダブスから奪ったロバから足が付いてしまい捕えられて銃殺刑に
このロバから足が付く、というのは“明日に向かって撃て ”のラストでも同じようなシーンがあり元ネタはコレ?とも。

ダブスは鉈で一撃、ゴールデンハットは銃殺ですがどちらも命中する瞬間のカット、そして流血描写というのはありません
終戦直後は映画でそういうカットを入れるのはタブーだったのかもしれません。
金の描写など白黒+昔の映画ゆえのわかりにくさや迫力不足は否めませんが演出の変化を見てみるのも面白いのでは。

金の事を知らないゴールデンハットはダブスの荷物を捨ててしまっており
砂金はメキシコの嵐で吹き飛ばされてしまいます

生き残ったハワードとカーティンも冒険が無に帰ったことを知ります、
ハワードの一言で落胆するのを通り越して笑う2人
ハワードは子供を助けた事で神扱いされている村に留まることに
カーティンは途中参戦で命を落としたコーディの農園を訪ねてみる、ということになり
希望的な終わり方をします。
ある程度の連携は必要、金より事業、というアメリカ人の人生観も表現しているのかもしれません。
いつからかは分かりませんが日本人もアメリカ人を無理して真似ているような気が・・・
やっぱり第二次大戦後からでしょうか。私の思い過ごしの可能性大でしょう。

蓄財は不健全、貯め込まずに事業を行いなさい
-それがアメリカ人の罠なのでは・・・
金も下げているじゃないか(米ドル建ての中期スパン)
-欧米金融機関が自分たちの特権を守るために米ドルを防衛しているに違いない
・・・といった感じで私もすでに猜疑心の塊へ
といっても金下落、株・不動産上昇でも生活コスト上昇と過重労働に押し潰される可能性も少なくないと思います。

ゴールデンハット一味が銃殺されようとしているシーン
一味は穴掘りをさせられております、正しく自分の墓穴を掘っているわけです。
これも印象に残ったシーンでした。
ある程度の所まで豊かになるとそれ以上過剰に働くのは大きい目でみれば「自分の墓穴を掘っている」
という面も否定できないのでは、「上手く行った時点で止めりゃいいんだがどうしてもそれが出来なかった」
ここに帰ってくるのかもしれません。

ちなみに懸賞の方はハズレでした。

古すぎてダメだという方はこちら、定番中の定番を
この映画のサウロンの指輪を金に見立てても良いかも
私はショーン・ビーン演ずるボロミアがお気に入りです

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映画で見るインフレ

2013-04-14 11:55:20 | 映画

前回紹介したワイルドバンチ、スローモーションなどの撮影技術もあるのでしょうが
序盤の禁酒同盟の讃美歌が戦いの前奏曲に変わっていく演出の巧みさ、
パイクに狙いを付けるソーントン、ラストはこの2人の対決か?
武器を奪いに来たマパッチ軍と対峙するシーンの緊張感
そして伝説の最期の銃撃戦、開始時と終了時の意外な演出・・・
観客を良い意味で裏切ろうとする意気込みと「間合い」の取り方に並々ならぬモノを感じてしまいます。
こういうのが古い映画の面白さと感じています。
この作品に限らず60年代終盤~70代年代前半のアメリカン・ニューシネマといわれるくらいの映画の方が
小技や丁寧な演出が効いている気がします。
といってもあまり昔の映画だと画が不自然で興ざめしてしまう事も少なくないです。
撮影技術、ストーリー、演出、俳優陣などなどのバランスが大事であまり技術が進化するのも逆効果なのかも、と考えたりします。
名作と言うのは究極の口コミ、外れに当たる事が少ないので昔の映画の方が面白い、と感じているだけかもしれません。

・1910年代の1000ドルとは?
ワイルドバンチに話を戻します。銃撃戦については語り尽くされている感がありますので気になった点を一つ
鉄道会社の保安担当員?が賞金稼ぎを叱咤するシーンで
「逃げたらお前らに1000ドルの賞金を懸けて殺させるぞ」
というセリフが、ならず者を一人始末して約10万円、
映画の中盤パイク達は米軍の武器を強奪することを請け負います、報酬は10000ドル
今だと約100万円、映画の中のセリフだと「親を殺すことも考える」くらいの大金のようです。
普通に生活する分にはバカにできない額ですが今となっては命を賭けるのは難しい額でしょう。
1910年代、日本だと明治末期から大正時代初頭の話ですのでおカネの重さも全く違ってきているでしょうが。

・金1オンス=20.67ドル
“1900年にアメリカは通貨を金に戻し(「金本位」)、議会は金の交換価格を1オンスあたり20.67ドルに定め、
大恐慌時の経済・通貨危機に対応してフランクリン・デラノ・ルーズベルト大統領がドルを対金で切り下げるまで
それが続いた。”
 大投資家ジム・ロジャーズが語る 商品の時代  より
また金になってしまいますが他によいモノサシをしらないのでこれで換算してみたいと思います。
賞金稼ぎに懸けるという1000ドル、当時だと金48.38オンスに、
今だと1オンス1500ドルで72570ドル、725万円・・・賞金首一つ挙げてドイツの高級車といったところでしょうか。
米軍から武器を奪って10000ドル、単純に10倍ですので
いまだと7250万円程度、確かに大金ですがこれを仲間5~6人で分けるとなると・・・

・50万ドルでフランス大統領暗殺は法外だった?
ちょっと時代設定を新しくしてみましょう、暗殺者映画の傑作、ジャッカルの日(1973年製作)から

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時は1963年、フランス、ド・ゴール大統領暗殺を企てるOAS(「秘密軍事組織」)はジャッカルなる暗殺者を雇うことに決める。
ド・ゴールを暗殺した後はもう仕事は出来ない、従ってそれなりの報酬を頂く、となりジャッカルは
50万(ハーフ・ミリオン)と一言
ハーフ・ミリオン・フラン?と怪訝そうに尋ねるOASメンバー、ジャッカルの答えは
「ドル」
それを聞いたOASメンバーは正気か(マッド)!と返すのでした・・・
50年後の50万ドル、大金ですがわが日本だと小金持ち、というところでしょう、
金ばかりも何ですので当時は1ドル=360円で1億8000万円になります。
今だと1ドル≒100円あたり、従って5000万円を少し切るくらいでしょうか
2011年の76円だと3800万円・・・
1963年に50万ドルを日本に持ち込んだとしたら円に換えて何もしないのが良かったのでは・・・
現実には不可能でしょうがこれがデフレの正体かも?

1972年製作、スティーブ・マックイーン主演、サム・ペキンパー監督のゲッタウェイ、
これも主人公が奪う金額は50万ドルでした、70年代初頭は50万ドルが一生大丈夫、の目安だったのかも

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日本の映画やドラマはおカネの話をしないような気がします、私があまり見ていないせいか?
時代設定も現代以外というと戦国末期と幕末に偏っている気もします。

話は変わって昨日の朝日新聞beの人生相談でこんな話が、40代のサラリーマン、コツコツ倹約+株などの資産運用で一億円+αの資産
があるとのこと。何が悩みかというと嫁さんがこの資産の事を知らない、知ったら浪費をしだす、
持病もあるのでリストラに備えて資産に手を付けたくない・・・とのことでした。
そんなにあるならリストラにビクビクしなくても、と思うのですが。
これは極端でしょうがあの世にカネを持っていく、みたいな人が日本のデフレと世の中の安定を支えているのかも?


おカネ話だけというのも味気ないので〆は映画「ゲッタウェイ」から、主人公が強奪したショットガンで警官を脅すシーンです。
スティーブ・マックイーンのガン捌きは隙が無く絵になります、話に説得力を持たせている効果もあるのでは。
「銃を持てば誰でも強い」なんて思ってしまいがちですがここまでサマになるようにするのは大変かも。
作られた年代から西部警察 なども影響を受けていそうな気もしますがやはり本場モノには敵わない・・・


ワイルドバンチ

2013-04-10 17:01:57 | 映画

・最後の西部劇、そして銃撃戦の演出を変えた作品
前回チラリと触れた映画の話を
西部劇、そしてアウトロー映画の最高傑作との呼び声もある、サム・ペキンパー 監督のワイルドバンチ(1969年アメリカ)です。

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 メキシコ内乱下の米墨国境を舞台にアウトロー達の最期を描いた作品です。
20世紀初頭のテキサス州、パイク(ウィリアム・ホールデン)率いる強盗団ワイルドバンチは
鉄道会社の事務所を襲撃し、袋詰めにされた銀貨?を強奪します、しかしそれは鉄道会社がワイルドバンチを一網打尽にするための罠でした。
待ち伏せしていた賞金稼ぎ達と禁酒同盟のパレードを巻き込みながら激しい銃撃戦になります。
パイクは多数の仲間を失いながらも逃亡に成功、生き残った仲間と取り分を分けるため奪ってきた袋を開け中身を広げます。
袋からは無地の銀色の輪が、“銀の輪?”という仲間の一人、しかし罠なのでそれは銀などでは無く・・・
落胆するパイク一味、パイクは鉄道会社が使っている賞金稼ぎの中にかつての仲間ソーントン(ロバート・ライアン)がいた事を語るのでした。
話の触りはこんな感じです。
西部劇の最高傑作、銃撃戦の歴史を変えた、といっても若いイケメン俳優は全く出てこない、というよりこんな汚いオヤジどこから
連れてきた?という感じのキャストですので映画に華やかさを求める人は辛いかも。
漫画北斗の拳のコンビニコミックを眺めていると映画紹介(当然硬派アクション中心)というのをやってまして一発目がこの映画でした
作品のチョイスと記事はライターでしょうがこの映画の製作年代・作風からして北斗の拳などの原作を作った武論尊さん辺りも
結構影響を受けているのでは、と思ったりしました。
20世紀初頭という時代設定は有名どころだとタイタニック とかゴッドファーザーPARTⅡ の若き日のビトー(ロバート・デ・ニーロ)のパート
でしょうか。タイタニックが出来る時代に西部劇?といってもこの2作品もさり気無く馬車が出てきたりします。
今の日本だと想像出来ませんが当時だと地域差も大きかったのかもしれません。
1969年製作の1910年代が舞台の映画、娯楽というより歴史のお勉強かも?

・生涯現役というより
メキシコに数日滞在して様子を見ることにした一味
出発前の夜、パイクが相棒ダッチ(アーネスト・ボーグナイン)と交わす会話が印象に残ります。
今度の仕事が最後になるはずだったというパイク
そしてこう続けます
“I'd like to make one good score and back off.”(字幕では)「大きく稼いで足を洗いたい」
それを聞いたダッチは
“Back off to what?”「そしてどうする」
しばしの沈黙の後続けて
“Have you got anything lined up?”「何かあるのか?」
そしてパイクは結局次の仕事の話をしだすのでした・・・
アウトロー強盗団と違い完璧に管理されてしまった感のある現代日本の市民ですが
ホンネは生涯現役より“I'd like to make one good score and back off.”なのではないでしょうか。
しかし仮に成功しても“Back off to what?”「そしてどうする」
となる気も、アウトローと日本のコツコツ労働者、意外と根は同じなのかもしれません。

この作品、CGなどがない時代のせいか良い意味で画が重い気がします。
だから昔の方が良かった、というのではなく本物は残る、そしてその本物はごく僅か、手当り次第に見るのであれば
昔より現代のドラマや映画の方が面白いと思います。
大分前に見た衛星放送、アメリカ映画ベスト100、という感じの番組だったと思います、
ベスト100に「ワイルドバンチ」もランクインしておりまして映画監督としても名高い
クリント・イーストウッド がこの映画の演出について語っておりました。
イーストウッド氏も称賛していたスローモーションの使い方の巧みさ、当時はこのスローモーションをみんな真似たという話も
近年だとマトリックス みたいな感じだったのでしょうか。これにしても10年以上前になりますが
あとは現実のメキシコ内乱よりもこの映画で使った弾薬の方が多いという文章も目にした事があります。

ちょっと信じられませんが21世紀の今ですら製品を新興国へ売り込みという話も有る位です、辺境の戦闘というのはそれ位だったのかも。
下敷きにした史実よりもフィクションの映画の方が派手に出来る、
これが経済成長なのかもしれません
、そう考えると経済成長も悪い事ばかりではありませんが
ワイルドバンチ、リメイクの話も浮かんでは消え、といった話も目にします、しかし監督の才覚は置いておいて
銃、建物、ロケ地、そして「観客」に受ける俳優・俳優にマッチした物語は?・・・今から作ろうとしても劣化コピーになる公算が大きい気が。
「銃」以外は日本で時代劇が少なくなっているのも同じ理由からかもしれません。

オープニングは行軍?からです、このような処理をした止め絵でキャスト&スタッフ紹介をしております。オープニングからして「やりそうだ」

というのが私の第一印象でした。

米軍から強奪した銃器の中に当時の最先端兵器、マシンガンが。これを見た瞬間オチがわかってしまいそうですが・・・私の場合

それでもラストは圧倒されてしまいました。あのラストを見ずに映画の銃撃戦を語るのはいかがなものかと思います。

今の技術なら簡単に再現できる?ストーリー運び、演出、撮影、派手にぶっ放せば良いというものではないので難しいのでしょう。

細かい話でこのモデルは1917年のモノでこの映画より少し先という指摘も

しかし日露戦争の時点でガス圧式機関銃が使われていたそうですしそれを間違いと取り立てるのは揚げ足取りというもので野暮なのでは。