マツヨイグサ「待宵草」(アカバナ科マツヨイグサ属) オオマツヨイグサと言うそっくりな花があるので、明確には分からないが、日中赤くしぼんでいなかったので、多分マツヨイグサだろう。 竹下夢二は、これを宵待草と呼んで詩にした。 待てど暮らせど来ぬ人を宵待草のやるせなさ・・・・。 確かに、詩としては、待宵草では感じが出ない。 ここは是が非でも、宵待草と彼は考えたのかも知れない。 何処でこの詩を作ったのか知らないが、いずれにしろ何処にでも顔を出す花で雑草化している。 きっと、本郷付近が、伊香保あたりに、群生が見られたのかも知れない。 |
マツヨイグサ「待宵草」(アカバナ科マツヨイグサ属) 夕方近くになるとしぼんでいた花が開き始める。 宵が近づいてくると、待ってましたとばかりに、花開く。 サンジソウ「三時草」と呼ばれるハゼラン「爆蘭」(スベリヒユ科 ハゼラン属)や、テルナミ「照波」(ツルナ科ベルゲランツス属)、そして、ユウゲショウ「夕化粧」と呼ばれたり、ヨジソウ「四時草」とも呼ばれるオシロイバナ「白粉花」(オシロイバナ科オシロイバナ属)など、夕方近くになって花開く花は幾つかあるが、待宵草だけは、時間で呼ばれる事は無い。 |
アカバナユウゲショウ「赤花夕化粧」(アカバナ科マツヨイグサ属 ) オシロイバナがユウゲショウと呼ばれると書いたが、アカバナユウゲショウと言う雑草も、至る所に生えている。 畑や花壇に一杯に広がるので、全て除去しているが、それ以外の場所には、群生をなしている。 確かに午後になるとたくさん咲き始めるが、朝以外は常に咲いているように思う。 |
アカバナユウゲショウ「赤花夕化粧」(アカバナ科マツヨイグサ属 ) |
ラショウモンカズラ「羅生門葛」(シソ科ラショウモンカズラ属 ) 坂田金時、渡辺綱、平貞道、平季武と言えば、源頼光の四天王だが、この内、誰でも知っているのは、やはり、坂田金時だろう。 幼い頃、足柄山に育ち、足柄山の金太郎として熊と戦った豪の者であり、長じて、坂田金時と名乗った。 最近の登山ブームで、その一歩が足柄山だったなんて人が多くいることからも、金太郎の人気が伺える。 それに続いて、知られているのが、渡辺綱で、酒呑童子や鬼同丸を退治した話や、一条戻橋で鬼婆の腕を切った話が有名だ。 これだけ多くの人に知られた話だけに、この花の形を、その切られた腕に見立てて、ラショウモンカズラと呼んだのもうなずける。 |
ラショウモンカズラ「羅生門葛」(シソ科ラショウモンカズラ属 ) この花も、雑草としてやたら増える花である。 鬼婆の霊が宿っているのかも知れない。 |
フウロソウ「風露草」(フウロソウ科フウロソウ属 ) この花も、やたら雑草として至る所に顔を見せる。 他の園芸種の花を押しのけるように畑や花壇に自然に生えてくる。 路地の隅や、ブロック塀に沿ってなど、この時期、たくさんの花を付け始めている。 |
フウロソウ「風露草」(フウロソウ科フウロソウ属 ) |