堕天使とはぐれ女悪魔

私にとり、超苦手な天使の話はしずらいです。カスティエル、バルサザールは良くって、ザカリア、ナオミらは駄目ってことはない。
どの天使もキャラクターとしては立ってて好い。
まるでホビットにおけるエ○フの話ができずらいみたいだ(笑)

まあ私が天使が苦手なのは、彼らが基本子供っぽいからですよ。というか、ガキの論理をふりかざすところだな。他者に責任転嫁するオトナっていうのが一番駄目なんだ私。自己責任、自己責任！

それでもキャスは、シーズン４で初めて登場した時はまだ壮大な流れになってない天使代表だったのと、あのとぼけた味わいでやはり別格に好きではあります。
シーズン６に続き、また７，８も微妙に間違いを犯すキャスですが、ナオミの件があるから不可抗力ではある。シーズン７の、罪悪感から逃避に入ったおとぼけより、このシーズンの流されつつも自分の判断で動こうとするキャスの方がいいですね。
おとぼけと言えば、アニメ爺さんの回で炸裂で楽しかった。サイキックの知り合いが、ジョンパパ及び兄弟に普通にいたっていう設定はどうかと思うがよ。
シーズン１でのサム・サイキッカーかもの大騒ぎはどうなるんだ。サイキッカーは人間じゃない！くらいの勢いだったのに。
それを除けば、ハンターになって君たちの重荷になる♪　という笑顔のキャスは可愛かったし、猫に尋問してるところもグー　助手席志願には、ディーンだけでなくサムにも思いっきりノー！言われてましたが(サムvvv）

天使ども＠スパナチュの壮大かつ幼稚な逆恨み論は無視したいので、それを除けば、悪魔とのやり取りですね。
キャスとメグ、キャスとクラウリー。
私だけでなく、結構キャスとメグのカップル推奨の人もいるそうで。キャスは兄貴のものよ！なひとには不評だろうが(笑)
メグはシーズン5までは完全な敵役でしたが、６からクラウリーの台頭とともに、奴に敵対する立場で兄弟と共闘の側に来るようになった。彼女はジョーとエレン親子の死に関わっているので、兄弟は許せる気にはならないんだけれど、お互いに味方がどんどん減っているので(^_^;)　目をつぶる方向に。

キャスとのピザ男のあれこれが面白かったので注目してたけど、７でサムの身代わりになってぶっ壊れたキャスを看護することになり、天使本人にも懐かれる。
7の感想で書いた通り、私はあの時のキャスはあんまり好きではない。壊れたのは一時期で、反応から見て絶対わかった上での逃避だと思ったから。でもまあシーズン8のサムと同じだと思えば(笑)　彼ばかり責めるのも可哀そうかな。天使も疲れたということで。

でも今回はナオミに混乱させられてたからって、「殺そうか」「あの女を利用しよう」、はいただけない！　ディーンは絶対に殺せなかったのは、思いの深さが違うから当然としても。　
と思ったんだけど、逃避してたキャスのメグに対する感情は、きちんと天使モードになった段階で対悪魔に戻ってはいるからね。
そしてそれでも、「あれは良い思い出だ」と微笑むキャスは、本心でしょう。いつになく穏やかな顔をしてた。

メグは兄弟に味方するようになったからというより、リヴァイアサンと対比してさっぱりウザくないので評価が上ったんですが(笑)
一人になっても信念を曲げないところも買える。黄色い目の娘でルシファー信者なら、二人を葬ったウィンチェスター兄弟の方が究極の敵であるはずなのに、地獄を別のやり方で掌握してるクラウリーを当面の敵にしてる。復讐より目的重視。
兄弟が敵を倒すのは当たり前だけど、同じ悪魔のクラウリーが地獄を荒らす方が許せない。目的がはっきりしてるので、ぶれない。兄弟見習え(笑)
メグは実はかなり女らしい感情の持ち主でもある。キャスに本気になりかけたのもそうだけど、変に面倒見が良いじゃないですか。
キャスだけでなく、８ではサムの心理カウンセリングまでしてる。ほっておけない男をほっておけない(笑)　つまりは母性本能の強い女悪魔。
サムの失った恋の顛末にも同情したのは、キャスに惹かれるようになって感情が細やかになったからか。悪魔だって恋をする。恋は悪魔も変えるのがスパナチュワールド。

自分が惹かれているより、キャスは自分を想ってないこともわかってる。「私は良い奴で、あんたは悪い奴になってる。そういうのってちょっといいじゃない」　と見抜いているし、結構ロマンチストだよね。生存年数としては天使の方がはるかに上だけど、元は人間だった悪魔の方が人間的感情にはずっと敏い。だからこそ、悪魔は危険なんだけどね。
全部すんだら、二人で寝っころがって楽しいことするの。どう？　という誘いに、キャスも答えはイエスだと言う。あのやりとりも良かった。
二人ともそれは無いとわかってる。でも誘い、応える会話の中に、種族やしがらみを越えた共感がある。
キャスはシーズン９でほにゃらららしいんだけど(どういう伏せ）、天使として女性に興味を持ったのは、メグが最初で最後(かはわからんが）かもしれない。

しかしメグが金髪になったのは、クラウリーの趣味って。無理やりだな(笑)　女優さんが他の番組で金髪にしてたからとかじゃないのか(笑)
実は彼女、二人目のメグ役のレイチェル・マイナーは、マコーレー・カルキンと１８～２０歳で二年間結婚してた人なんだよね。
ご病気をされたようで太ったけど、今はまた戻ってるみたいだよ。メグちゃん、また出ないかな。

天使と悪魔のカップルというのは、二人が初めてかと思いきや。
先達がいたということが、シーズン８で明らかに。
クラウリーとナオミ。あんまりどうでもいい伏線でしたが(^_^;)
二人の遥か昔のあれこれは結局匂わせだけでおわりましたが。天使が悪魔にも勝る所業でワルやってた時代があるということを、二人がくっついてたという事実でほのめかしたんでしょうね。どうでもいいっちゃあそうなんだが、大人のあれこれの方が好きな私には、ちょっと想像をくすぐられるものもあったり。
お互い、今より下っ端だった時代なんだろうなとか。

クラウリーとサムの最終話での問答は秀逸だった。こんなに肝となるキャラクターになったのも、中のシェパードさんの力でしょうが。彼はドラマ内でも現実でも、兄弟（Ｊ２）に対する言動がファンを喜ばせているのもある(笑)　「夫婦喧嘩か」とか。サムを『ムース』と呼ぶのは、ジャレ自身をそう呼んだことからとか。ムースは巨大ヘラジカのこと。そして８ではディーンのことを『リス』と呼んでる。なんでも『ムースとリス』というコンビがあるんだとか。でもリスといえば、ディーンのシーズン１，２の頃のげっ歯類めいた頬袋食事風景を思い出させる。ぴったり。ディーン=リス、シェパさんありがとう！

それと、クラウリーのキャラとキャスのキャラがコメディ部分でガチンコすると、シーズン７の終わりのような超おかしい場面が見れるんだけど。８ではマジガチ対決でしたね。お腹に手を突っ込まれるキャスは、痛そうだけどエロい。それと仲間の寝返り天使とか、端役天使ってどうしてあんなにおバカなのかね。イラッとする。

端役ではない、シーズン８ラスト滑り込みラスボスとなったメタトロン。おっさん好きな私にも、ちょいとムサいななおじさん天使。
奴に関しては、この先のシーズンを見ないとまだなんとも言えませんね。でもなぜだろう。おなじような小太りオヤジでも、シーズン７のフランクの方が好きだった(笑)
アドバン姐さん、通称怒れるベティさんは、いや実に徹底的にＳなおねえさまでしびれます。踏んで！　クラウリーを！

天使の方で気の毒だったのが、サマンドリエル！　別名アルフィー。宅配ピザ屋の器の。
あんなにハッキリとした拷問シーン、スパナチュ史上初めてじゃないの？　ちょっときつかった。アルミの食器をひっかくような生理的に受け付けないやり方だよ。拷問されて殺されるだけの為に出したようなキャラで可哀想。結構可愛い子だったのに。
このシーズンの良くない点の一つがここで、罪もない人が死ぬ話は通常にあるわけだけど、被害者役のその他大勢じゃないキャラを随分殺してること。
サラを始め、前に助けた人を殺したことは、ハッキリ言っていいやり方じゃないと思う。
面白キャラにも感じられるクラウリーが、実際は油断のならない悪玉悪魔なのを思い出させるためとはいえ。シーズン７の魔女夫妻の秘書の女の子。前もカップケーキに呪いをかけられてたけど、オーブン焼きってむごいよ…。死体は人形だったけど。
そしてサラ。シーズン１登場だから、８年経ってるけど、美しさはより増してた。小さい娘もいるというのに。
ここでも、サムの試練を止めるため、サムに関わりが強い人を殺したわけで、やはり彼のターンなんだよね。私もそうだけど、一般的には常にディーンの方に同情が行くようになってて(ジェンだし）、弟は兄貴へのワガママ発言もあったりで見逃されがちになるんだけど、実際のところサムの負担も超大。終わらせたいという気持ちになるのもわかるよ。
それが為の古いキャラ殺しもあったとしても、兄弟がやってきたことに何一つ意味を持てなくなるようなやり方はどうかなあ。ケヴィンのガールフレンド、チャニングだってそうだ。ケヴィンには大事な彼女だったんだから。


あと、天使でも悪魔でもなく神ですが。といってもあの神じゃなく、シャバ違いのね(笑)
今シーズンも出た、ギリシャ神話他の神々落としの回。今回は…ゼウス様！　スーツ着てら！
パーシー・ジャクソンでも豆ゼウス背広姿だったがね(笑)
しかし、なんつうお手軽でさくっとした短い山もない(エンドレス）話でお亡くなりか。プロメテウスもな。
オリンパスの主神なんて毛の先程の扱いも無し(笑)　まだゴミ出ししてたクロノスの方が出番あった…。
それと、持ち主は不在だったけど、ムジョルニアが出てきてたね。そしてサムならずとも、怪物爺さんでも持ち歩いてた(笑)
ロキが泡を吹くわ！

しかしそれよりも、某コンベンションでジェンがジャレに、「You are my Thor」と仰ったという事実に比べれば何ほどでもない。
ミラクルだぜ、J２…。


シーズン8についての言いたいことは大体書いたので、次回で終了です。