子どもの未来を考えるゆるやかなネットワーク♪ IN 東村山

原発震災以降の不安をひとりでかかえない、孤立しないためのゆるやかなネットワークを作りつながりを育み、一緒に考える会

給食食材の放射能対策についての市長との懇談会議事録3

2011年12月20日 23時58分55秒 | 給食関係

11、【私立保育園の食材選定についての指針等の必要性】 

 市内の子供達においては、預けている施設の区別なく、給食食材の安全性を図って下さい。私立認可保育園、幼稚園、認証保育園等に対して、市立小中学校、公立保育園での取り組みを、市の指針として表明することで、私立園も対応しやすくなるという声が上がっています。

 

≪市長回答≫

・取り扱いに苦慮している。空間線量、マイクロスポットの測定については、受け

 入れをお願いしているが、給食食材については、それぞれ個々に契約を結んでい

 るため、市の指針を示して果たしてその通りに対応できるのかわからない。その

 ことは認証や無認可も広がってしまう。私立園の方から市の測定器で簡易測定を

 してほしいという要望があれば行う。ただ、幼稚園など、園内で調理をせずに外

 部のお弁当を提供している園の場合は、やらないということではないが、材料を 

 1kg刻んでもらったり手間がかかるのと、幼稚園は自前の調理室を持っておら

 ず、お弁当を外部に委託しているなどで検査も難しい。他市で公立園も私立園も

 同じような対応をして、うまくいっている事例を教えてほしい。公立園も私立園

 も分け隔て無く対応したいとは思ってるが、一律に対応できるか検討する。

 

12、【産地公表の方法について】

現在、各学校の校内に、当日分の食材産地が掲示されていますが、校門前など外の掲示板に掲示して下さい。また、全校1ヶ月分の食材産地が、まとめてホームページ上に掲載されていますが、各学校別産地を1ヶ月分ごとに給食便りで配布して下さい。地域の方や、インターネットを使用していない家庭にも、情報が行き渡るように配慮をお願いします。

 

≪市長回答≫

・情報を同じ形で提供することは大事。給食食材の掲示については教育委員会に話

 します。また、栄養士によって保護者の不安を取り除こうと細かく情報を流すこ

 とに取り組んでいる人と、まだそこまで手が回らない人と温度差がある。そこは

 栄養士同士で情報交換して、産地の情報共有と公表を積極的に行えるようにして

 いきたい。給食室の前に貼っても子どもしか見られないのはもっともである。

 

 

13、【市役所の放射能対策の窓口設置について】

現在は、各担当部署において、それぞれの業務の中で放射能対策をされていますが、今後何十年に渡って放射能対策は継続すると考えられます。放射能対策専門の窓口を設置して、住民からの声や、職員からの相談に対応できるような体制づくりをお願いします。

 

≪市長回答≫

・必要性を感じてはいるが、それぞれ管理している課が違う。専門窓口を作るのは
 ちょっと難しい。放射能についての関連部署会議を不定期に行っている。セシウ

 ムは半減期30年。食材測定、空間線量測定は長期で対応せざるを得ない。国や

 都道府県、他市町村の動きをみて、市のよりよい対応を考えていきたい。

 

<市長への提案> 

1、【食品測定器の勉強会の開催】 こちらからの協力。測定機材にしても、食品についてもわからないことが多い。勉強会を栄養士、関係部署の方も交えて開催し、知識を共有できたら良いと考えている。

 

≪市長回答≫直接回答なし

 

2、【空間線量測定の市民との連携体制について】

空間線量測定はこちらからも協力したい気持ちはあるので、市側から具体的にこうしてほしいという提案をしていただけるとよい。側溝の中まで計っているところは他には少ない。市の方が動いてくれている。ニュースで東村山が話題になったりしていたが、対策が進んでいるからこそ出てくる。こちらとしてもお手伝いできることはしていきたい。

 

≪市長回答≫

・足立区の高線量から、市内の測定を試しに行ったところ、東萩山小学校で高い数

 値が出た。国の除染基準が出てなかったので、東村山市の除染基準は0.19μ 

 Sv/hと決めて除染を行った。0.19μSv/h という数値は、年間20mSv

(3.8μSv/h )では高いので、年間1mSvを基準にして、3.8μSv/h を単

 純に20分の1にした数値。しかし、その後環境省がバックグラウンドも含めて

 0.23μSv/hという基準を出したので、市の基準もそれに合わせて上げること

 も考えている。公園は0。19μSv/h以上のところは無かった。悩ましいのは市

 内の道路の側溝で出た場合。どうしたらいいか。今まで除染した箇所は施設内だ

 ったので、施設内の違う場所に一時保管できたが、道路の場合は汚泥の一時保管

 場所が難しい。

 

・最近、市民や議員が自分の測定器で測定したり、貸し出したりしている、自分の

 家が心配で測定器を貸して欲しいという依頼も市に来ている。

 

・子供の使う施設は継続して測定していく。それ以上は、今のところ検討中。1μ 

 Sv/hを超える値の場合はすぐに除染しなくては。通学路は今後やっていってほし

 いという話があるだろうが、1mおきに測るのかとかどういうポイントを測れば

 よいのかとかいうところから勉強していく必要があると感じている。柏市の高線

 量もあり、都内でも出ないという保証はないと考えている。

 

16、その他

≪市長コメント≫:

みなさんの感覚ではお子さんに食べさせるものは不検出でないと、それも検出下限値が10ベクレルではなくて5とかでなくてはダメですか?大丈夫だと思える数値は何ベクレル位ですか?どのくらいまで精密に測れる機械があるのですか?

 

[参加者]

・測定の下限値は低い方がいい。

・給食は誰にとっても平等であるべきもの。経済状態が良くて安全なものだけを食

 べられる子どももいるけど、そうでない子もいる。だからこそ安全な食べ物を提

 供してほしい。給食できちんと配慮してもらうこと

 で、子どもたちは自分たちが大事にされていることを実感することができます。

 そしていのちの大事さもわかる。ぜひお願いします。

・ゲルマニウム検出器で高性能なもので時間をかければ1ベクレルから検出可能だ

 が、給食の食材を測るとしたら食品の数とか時間もかかってくる(問題があ

 る)。

・不検出はゼロではない。

・今は簡易測定で100ベクレルなので、低ければ低いほどいい。親の本音は1ま

 で検出できるものなら1以下がよい。

・ヨーロッパからの輸入品で現在もチェルノブイリの影響が食品に出ていることを

 考えると、外食などでは、どこで食べているかわからないので、給食だけは安全

 であって数値がわかってほしい。

・100ベクレルでも測っていただいて、検出された場合に給食に出さない措置をとっていただけるのはありがたい。今後さらに詳細に測れる機械を導入する予定があるのかお聞きしたい。

 

≪市長≫

・国の貸与を待ちたいと思っている。

・下限値100ベクレルで良いとは思ってない。しかし、外部委託検査は数日かか

 ってしまう。高い値が出てしまっても、食べた後で取り返しがつかない。できれ

 ば事前の検査をしていきたい。

・機械もそうだが、体制、人員配置が難しい。今は給食を作るの忙しい時間前に、

 なんとか調整して検査を入れてもらっている状態で、その先どうするかは栄養士

 と相談させてほしい。より体制を整えていくことを模索していきたい。

(懇談の終わり際に、市民側の「協力していけることを模索していきたい。」

 という申し出に、市長さんがうなずいておられました。)

 

 

*下記事項は時間切れで確認できず。

10月5日(水)ヒアリングでの確認事項】

保育園 ●ヤクルトソフール→内容問い合わせ中。後日確認。

●お米→山形産、新潟産など。産地公開については持ち帰って検討。

米は産地によって検出下限値が大きく違うので、選定の際の参考 

にして下さい。 

 

                       以上

                 

                                                                   


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。