市長との懇談会(ガイガー東村山・ゆるやかネット合同)
【日時】11月16日(水)16:30~17:30
【場所】市役所3階秘書課応接室
【参加者】市側: 渡部市長 野崎次長
市民側:12名
【確認事項】・資料の要望についての回答を後日文書でいただきたい。
→市側了解
・今回の懇談会の議事録をとり、メンバー間で共有する。公開する場合は、事前に市側に確認してもらうようにする。
→市側了解。
<給食食材の放射能対策についての要望>
資料より→10月5日(水)給食食材に関して、子ども育成課長、学務課長、栄養士の方々と懇談を行いました。東村山市では4月から産地の公表を行い、11月からはHORIBA簡易キットによる給食食材検査、牛乳の外部委託検査が開始されますが、さらなる対策を要望します。
1、【給食食材による内部被ばくについての市の方針】
食品中の放射性物質が健康に与える影響について協議していた食品安全委員会は、平成23年10月27日、食品からの内部被ばくについての生涯の累積線量について、100ミリシーベルトを超えないようにするべきとの答申を発表しました。さらに「小児の期間については甲状腺がんや白血病といった点で感受性が成人よりも高い可能性がある」と明記しています。厚生労働省は、この答申に基づき、食品の規制値見直しを検討しています。市内の子供達の給食食材からの内部被ばくについて、市はどのように考えているのか。方針を確認させて下さい。
≪市長回答≫
・ 内部被ばくについては国の基準に合わせている。内部被ばくについては専門家ではないためどのくらいの影響があるのかはわからないが、食品安全委員会の答申による基準、食品からの摂取で生涯100msvを越えないという様に考えている。
《参加者》
生涯100msvは、生涯を80年とすると年1.25msvです。今の暫定基準値セシウム500ベクレルは、年間5msvから算出した値ですので、セシウムだけでも4倍多くなっています。それほど暫定基準値は高い値なのに、それを下回る食品は流通していて、給食食材にも使われる可能性が大きいのが現状です。そんな中で、家庭でどんなに気を付けていても、給食については市でしか対応が出来ません。食品に含まれる放射性物質は、本来できるだけ低減されるべきものではないでしょうか?
≪市長回答≫
・国も、現在の暫定基準値の見直しを検討しているところで、5分の1の100ベ
クレルに引き下げる予定という内容を報道で聞いている。
・食材は11月から、月2回サンプル調査を行う。検出下限値が100ベクレ
ルの簡易キットで調べる。給食で提供する前に調べ、100ベクレル越えた
ものは外し情報公開する。
・牛乳は下限値10ベクレルでの外部検査を行っている。他市の例で、武蔵野は7
ベクレル検出で提供をやめた。牛乳の暫定基準値が200Bqなので、国の基準が
1/5になるのを踏まえ、その5分の1の40ベクレルを基準にすると、100Bq
以下は簡易キットで検出できないため、今回は10Bqまで測れる外部検査とし
た。不検出がのぞましいが、現在の国の基準の1/5程度を考えている。今後もど
の位の頻度で出来るかは分からないが、継続して測定していきたい。
2、【食材検査方法の提案】 3段階のチェック体制
1. 食材選定の段階で、各自治体の最新の検査結果を活用して、1ヶ月以内に放射性物質が検出された食材は、数値が暫定基準値以下であっても使用を中止、またはできる限り未検出の産地の物を使用する。
2. 食材の放射能測定器による事前検査
・各自治体で検査が行き届いていない地域の品目を選び出す
・使用頻度が高い物、米(精米)、牛乳、野菜、水産物、肉類、小麦粉
・市内農産物
・季節ごとに、高い数値が検出された品目(秋:きのこ、栗など)
3. 給食1食分の事後検査
食中毒対策の為に、冷凍保存されている調理済み給食1食分をミキサーにかけて測定する。1と2を行っても食材全部について事前検査をすることは、現段階では難しいので確認の意味で事後検査を実施する。これは、あくまでも補完的な検査であり、データ収集目的に使用されないように注意する。
≪市長回答≫
1.うちの学校給食では産地指定ができない。当日、食材が入ってきて初めて
産地がわかる。産地指定まではしていない。
2.米は、小中学校は姉妹都市新潟県柏崎産の物を入れている。新潟県が数値
を調べて大丈夫だと確認している。今後全国の自治体産地あるいは消費地
の検査結果が出ている中で産地指定がどこまで踏み込んでききるのか、持
ち帰って検討させてほしい。市の給食食材検査は、始まったばかり。今後
の測定で、少量しか使用しない海産物、肉類などを検査する為に1キロ余
計に買わなくてはいけない(一つ一つの数値が確認されているものもあえ
て調べ直す必要があるのかというのも含め)問題もある。きのこはスクリ
ーニング検査をする。
3.1食分の事後検査では、何から検出されたかわからないのでどうか。NH
K(あさいち)で全国の1週間分の家族の食事を調べたが、福島産を使っ
た食事から、他の地域からは微量だけれども検出された例もある。それを
踏まえても安心を得るために必要なのかどうかも含め考えていきたい。