小中学生の硬式野球に関わり、8年がたちました。
いつかはアンダーアーマーカップ。
それが、実現される日が来ようとは、思いもしませんでした。
去る7月22日、23日に行われたヤンクリーグ選手権大会において、小学部が見事に優勝し、小学生硬式野球の統一チャンピオンシップであるアンダーアーマーカップ出場をはたしました。
逆転のイーグルス。準決勝、決勝と、前回の尼崎大会からですが、逆転野球で優勝を決めてくれました。
まさにイーグルスの部訓、「やればできる!」を見せた小学生たち。猛烈に感動しています。
~舞の舞~
もはや男子だ、女子だという時代ではありません。グラウンドに立てば、一人の野球選手。学年も関係ありません。
全員をMVPにしたい。神戸サンダーイーグルスの関係者の誰もが思ったであろう中、最も印象に残る、そして、チーム浮上のキーとなる打撃を見せたのが、照沼舞選手であったということです。
四つのベースを舞が舞ったとき、チームはコールド寸前の土壇場から甦り、決勝進出を決めたのです。それは、冒頭の掲載記事の通りです。
舞選手が弟と陰の努力をしている姿を私は見たことがあります。陰の努力を表にすることはタブーかもしれません。
しかし、敢えて言うのは、このMVPは偶然ではなく、努力の上に成り立っている事実を伝える必要があるからです。
たまたまで勝てるほど甘くない、たまたま当たるほど打撃は甘くない。外野を越える、間を強く抜くには、不断の努力が必須です。それでも三回に二回は守備側が勝つのが野球。
確率でいけば、残りの一回で攻撃側が勝つ、すなわち、得点に絡むようなヒットを打つことに日頃の時間を費やし、考え、またバットを振り、試合に備えていくのです。
陰の努力を見て、こうやって努力してるんだなぁ。そう思っていたところに優勝とMVPの嬉しい連絡がありました。
やればできる
他の選手も皆、努力をしてきたと思います。野球は一人では勝てません。皆が作ったチャンスで打ったのが舞選手です。
舞選手にとっても皆がとらせてくれたMVP。舞選手もまた自信と共に感謝の心を人一倍感じています。
このような経験による小学生たちの一夏の成長が凄いです。
アンダーアーマーカップは8月11日から福島県で行われます。更なる成長を期待しています。
神戸サンダーイーグルス
事務局兼中学部監督
安永 大輔