ちょっと前の事になりますが、大阪でのセミナーの翌週、今度は東京で勉強させてもらってきました。
今回は、ヒアルロン酸の注入法についてヒントを得るべく表参道の松倉クリニックに行って、松倉知之先生に会って来ました。松倉先生は、僕が一般形成外科から美容外科医にステップアップする際に ”目標とすべき美容外科医” として”モデリング” させて頂いたDr.の中の1人です。日本にObagiニューダームシステムやブルーピールを導入されたことは有名ですが、実はヒアルロン酸も早くから導入されています。
いつもは上京する時に予定を聞いてランチやお茶程度の時間を頂き、新しい情報を聞かせてもらうに留まっているのですが、今回は実際の治療手技のディスカッションも含めて半日ほどお時間を頂きました。
ちょっと、ここでヒアルロン酸に対する僕の熱い思いを語っておきますね。(笑)
僕が注入剤に求めるものは、何はさておき「安全性」です。最近ではヒアルロン酸に他の物質を混ぜたり、構造を変えたりして、半永久的に残るようにしている注入剤がありますが、安全性は確立されていません。
こういった注入物はいわゆる異物反応を起こすリスクが高くなります。そしてこの異物反応は即時に起こることもありますが、数ヶ月後に起こることもあります。ひとたび注射で注入されたものは後で100%取り出すことは不可能です。注射はお手軽ですが、場合によっては長く続く不具合を生じる可能性もあるのです。
それから、同じヒアルロン酸でも ”硬さ” のバリエーションが細かく設定してあるものが望ましいです。注入する部位や深さによっても硬さを変えていきたいですし、”シワ” の凹みを浅くするだけでなく、ボリュームを出したり肌にハリ感を出したり.....ヒアルロン酸に求められる要素は意外に多いのです。
あとは、注入のしやすさ。(これは製品の注射器本体やグリップの形状によるところもありますが。)
それから、注入したボリュームが気に入らなかった場合、すぐに吸収させてしまえる事。
安全性が高く、なおかつ数日で分解・吸収させてしまえる薬剤が存在するのはヒアルロン酸だけです。
今まで僕はあまり使った事がありませんでしたが、まんがいち患者さんに満足してもらえなかった時や他のクリニックで受けた治療に満足できなかった患者さんが受診された時の事を考えると、ヒアルロン酸のこのアドバンテージは他の注入剤に比べるとかなり大きいと思います。
あとは注入するDr.のテクニックです。
実は 普段、僕たち美容外科医同士で注入手技を見せ合うことはほとんどありません。
それは ”企業秘密” 的な意味合いもありますし、変なプライドを持っているDr.が多いからなのかもしれませんが。。。(笑)
今回、松倉先生は快くOK.して下さいました。
(ありがとうございました!)
おかげ様で、今までの僕の注入法に加えて新たなヒントをたくさん頂く事ができました。
ですので 僕のクリニックでのヒアルロン酸注入、今まで以上にグレードアップしていきます。
ヒアルロン酸の注入には興味あるけれど、チョッと怖い とか、以前やってみた事あるけど、イマイチだった。。。という方、一度 僕のクリニックに来てみませんか!?