Kobayashi Clinic .log

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表参道に行ってきました。(買い物じゃないですよ。)

2009-07-31 13:30:40 | インポート

ちょっと前の事になりますが、大阪でのセミナーの翌週、今度は東京で勉強させてもらってきました。

今回は、ヒアルロン酸の注入法についてヒントを得るべく表参道の松倉クリニックに行って、松倉知之先生に会って来ました。松倉先生は、僕が一般形成外科から美容外科医にステップアップする際に ”目標とすべき美容外科医” として”モデリング” させて頂いたDr.の中の1人です。日本にObagiニューダームシステムやブルーピールを導入されたことは有名ですが、実はヒアルロン酸も早くから導入されています。

いつもは上京する時に予定を聞いてランチやお茶程度の時間を頂き、新しい情報を聞かせてもらうに留まっているのですが、今回は実際の治療手技のディスカッションも含めて半日ほどお時間を頂きました。

ちょっと、ここでヒアルロン酸に対する僕の熱い思いを語っておきますね。(笑)

僕が注入剤に求めるものは、何はさておき「安全性」です。最近ではヒアルロン酸に他の物質を混ぜたり、構造を変えたりして、半永久的に残るようにしている注入剤がありますが、安全性は確立されていません。
こういった注入物はいわゆる異物反応を起こすリスクが高くなります。そしてこの異物反応は即時に起こることもありますが、数ヶ月後に起こることもあります。ひとたび注射で注入されたものは後で100%取り出すことは不可能です。注射はお手軽ですが、場合によっては長く続く不具合を生じる可能性もあるのです。

それから、同じヒアルロン酸でも ”硬さ” のバリエーションが細かく設定してあるものが望ましいです。注入する部位や深さによっても硬さを変えていきたいですし、”シワ” の凹みを浅くするだけでなく、ボリュームを出したり肌にハリ感を出したり.....ヒアルロン酸に求められる要素は意外に多いのです。

あとは、注入のしやすさ。(これは製品の注射器本体やグリップの形状によるところもありますが。)

それから、注入したボリュームが気に入らなかった場合、すぐに吸収させてしまえる事。
安全性が高く、なおかつ数日で分解・吸収させてしまえる薬剤が存在するのはヒアルロン酸だけです。
今まで僕はあまり使った事がありませんでしたが、まんがいち患者さんに満足してもらえなかった時や他のクリニックで受けた治療に満足できなかった患者さんが受診された時の事を考えると、ヒアルロン酸のこのアドバンテージは他の注入剤に比べるとかなり大きいと思います。

あとは注入するDr.のテクニックです。
実は 普段、僕たち美容外科医同士で注入手技を見せ合うことはほとんどありません。
それは ”企業秘密” 的な意味合いもありますし、変なプライドを持っているDr.が多いからなのかもしれませんが。。。(笑)

Drmatsukura

今回、松倉先生は快くOK.して下さいました。
(ありがとうございました!)

おかげ様で、今までの僕の注入法に加えて新たなヒントをたくさん頂く事ができました。
ですので 僕のクリニックでのヒアルロン酸注入、今まで以上にグレードアップしていきます。

ヒアルロン酸の注入には興味あるけれど、チョッと怖い とか、以前やってみた事あるけど、イマイチだった。。。という方、一度 僕のクリニックに来てみませんか!?


TST meeting

2009-07-14 16:40:15 | インポート

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日曜は大阪での Total Skin Therapy meeting に参加してきました。

これは、僕のクリニックでも使っている ”Xeo” というプラットフォームのレーザー機器メーカー ”CUTERA” さんが主催して、定例的に行っている勉強会です。
美容医療の第一線で活躍されているDr.sの話を実践的に聞く事ができ、とても参考になります。

今回の収穫は、Xeoに搭載している”ロングパルスYAGレーザー”を血管や脱毛といった「治療」目的だけでなく、Skin treatment の一環として(この場合、治療の名前はジェネシスと言いますが。。)もっとおススメしていっても良いと感じたことでしょうか。うぶ毛を飛ばす(燃やす)効果があるのと、血行が良くなり肌のキメが細かくなるのが実感出来ます。赤ら顔の毛細血管や毛細血管拡張を伴う肝斑も良い対象になります。
それから、血行不良が原因の目の下の ”くま” については、数日間の改善が出来ますので、イベント前などに良いかもしれませんね。

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もう一つの収穫は......

半年前から導入を検討している注入剤(ヒアルロン酸やコラーゲンといったものと似たものです)があります。「レディエッセ」というハイドロキシアパタイトを原料とした注入剤です。こちらの輸入元もCUTERAさんなので、TST meeting の1セッションに取り上げられていました。

ハイドロキシアパタイトと聞くと、歯や骨の材料?と思いますが、実際僕も総合病院で仕事をしている時は骨の欠損部分にアパタイトのブロックやペースト状のものを充填していました。初めて聞いた時の素直な感想が「それって、骨になったり・吸収されなかったりする事はないの?」でした。実際のところ、骨芽細胞という骨をつくる細胞がいなければアパタイトはちゃんと吸収されてなくなってしまうそうです。(安心しました)
このレディエッセのメリットは、ヒアルロン酸よりも吸収が遅く(1年くらいと言われています)アレルギーを起こす率もヒアルロン酸よりも低いというところでしょうか。ちゃんとFDAの承認も取っていますし、顔面の脂肪萎縮の治療法としても認められているようです。

Area

難点は、浅いところには注入出来ないという点です。深いところに注入してボリュームを出すのに適しています。具体的には、ほうれい線、鼻、アゴの先っぽ、頬の”こけ”、こめかみ etc. への注入に向いていますね。

以前、ヒアルロン酸やコラーゲンの注入をされた事がある方でも、脂肪注入術をした事がある方にも使う事が出来ます。
近日中に導入しようかと思っていますので、興味のある方はご相談ください。


世界一の美女になるダイエット

2009-07-01 15:28:42 | 栄養療法

先日、僕のクリニックの ”サプリメント外来” をサポートして頂いている新宿溝口クリニックの溝口先生の blog を読んでいて興味を持った本がありました。

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幻冬舎から出ている『世界一の美女になるダイエット』
何とキャッチーなタイトル&装丁でしょうか(笑)。

早速購入して読んでみました。。。。

正直、驚きました。

僕のクリニックで診療に取り入れている「分子整合医学」という学問について、医師の中でも知らない人ががほとんどなのにも関わらず、普通に書店に置いてある本に、専門家でなくともわかりやすいように要点をまとめて書かれていたのです。

・カロリーは摂っても栄養が足りていない
・”白いもの”を食べるのをやめる
・もっとフルーツ、色の濃い野菜を
・日本人に乳製品はNG
・ナッツやドライフルーツをうまく摂る
・”生”で食べれるものはナマで。(ローフードのすすめ)
・水は大事!
・油は体にとって必要!でも油の種類を考える
・タンパク質はとても大事
・血糖値のコントロールが大事!
・ヤセれば綺麗なのか?
・老化=酸化、だけではない
・栄養を”摂る”だけでなく”吸収”・”排泄”することも意識する
・加工食品に気をつける
・単品ダイエットは危険
・体の栄養は心の栄養
etc...

これって、僕がいつも患者さんに(半ば説教のように)お話している内容をかなりの範囲でカバーしています!

と、言う事は。。。

中年の男性(私たち女性の何がわかるのよ!)にクドクド言われるよりも、ミス・ユニバース・ジャパンの公式栄養コンサルタントの書いた本を読む方が、皆さん素直に受け容れられるのではないか??と思った訳です。

ですから、僕の言う事聞けない人はこの本を読んでみて下さい。(笑)

今後、このblogでも 上記の項目について1つづつ ”栄養豆知識” 的に書いて行こうと思っていますので、ご興味のおありの方は読みに来てくださいね。

不思議なことに、栄養解析&サプリメント外来でお世話になっている溝口も、ファスティングでお世話になっている山田豊文先生も、(そして この本の著者も)同じような事をおっしゃいます。皆、”根っこ”はライナス・ポーリング & エイブラム・ホッファー両博士によって提唱された「分子整合医学」でつながっているのですから、当然の事なのですが。

その、分子整合医学の父とも言うべきホッファー先生が先月、お亡くなりになりました。

遠く金沢の地から、ご冥福をお祈りします。

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追記:お知らせです。

日本の栄養療法を牽引されている新宿溝口クリニック・溝口徹先生の新刊

「うつ」は食べ物が原因だった!が出ました。

体と心は切り離せない(体の栄養は心の栄養)という事を改めて認識させて頂きました。