goo blog サービス終了のお知らせ 

油屋種吉の独り言

日記や随筆をのせます。

老いも若きも……。

2025-05-22 23:29:08 | 随筆
 狭い国土である。
 島国のせいか、むかしから一致団結しやすかった。

 もっとも先ごろは、若い外国の方を見かけることが多くなった。
 ふいに狭い露地から、わらわらと自転車に乗って登場されるから、びっくりする。

 互いに談笑されるのだが、こちらは、それがまったく理解できない。
 ともあれ、言葉も風習もことなるところで、職を見つけ、なんとか暮らしておられる若い人たちにエールを送りたい。

 自分だったらどうだったろう。
 異国で……。
 彼らと同じ境遇になっていたら、と考えてしまう。


 市当局に要望したいこと。
 彼らとの接点を、たまに設けてはいかがでしょう。

 互いの違いを認め合う良い機会となる。

 細かいところまで知るにはおよばない。
 言葉が通じなくても、人間同士、わかりあえることがある。

 「まあ、なんとかなるでしょう」
 こういった態度がいちばんいけないように感じる。
 放っておいてはいけない。
 彼らと出会える場所を、行政当局におかれては、意図的につくっていただきたいものだ。

 

 歌が好きで、わたしはよく近隣にでかける。
 S市が近年、設けられた公園である。

 直売所あり、子どもの遊び場あり。

 カラオケで唄える場所がある。
 それはなんと、ビニルハウスの中である。

 まわりが田園地帯だから、それが風景になじんでいる。
 主だったところはむろんお年を召した方々で、若い方はめったにおやりにならない。

 ビニルハウスわきのテントの下でバーベキューである。
 「演歌は大きらい。うるさいよ」
 と、耳ふさがれる若者がおられる。

 一方で、興味を示し、ハウス内に、わざわざ入りこんで来られる人もいる。 
 年端もいかない子どもさんが、足音軽くかけよって来ては、じいっと歌に興じるお年寄りたちを見つめる。
 そんな光景を目にするのは、とても趣がある。


 国内、国外を問わない。

 どうして二十一世紀の時代に、この地球上に存在、あるいは存在させられているか。
 しばらくは黙考してみてはいかがでしょう。
 
 せっかくの出会いである。
 血で血を洗うがごとき争いを、決してすることなかれ。

 互いのことを真に認め合うチャンスととらえよう。
 言語が違っても、互いに笑顔で握手をかわし、言いたいことを言い合ってみましょう。
 
 
コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

なんともはや……。

2025-05-16 09:19:10 | 随筆
 テレビをみた。
 小学生がけがをして、路上にうずくまっている。
 足から血が出ていて……。

 近くに黒っぽいワゴン。
 男がふたり出て来て、事故に気づいて集まって
来た人々になにやら言っている。

 しばらくして、ふたりは、その場を立ち去った。
 なんとまあ……、嘆息せざるをえない。


 「弱い人をねらった」

 八十歳代の女性が鋭利な刃物で襲われた。
 犯人がなんと中学生男子だった。


 それ以上観ていられず、わたしはテレビのスイッ
チを切ってしまった。

 彼女がなんとか一命をとりとめてくださればと願
うことしかできなかった。


 フィッシング詐欺やら、他人の口座を使い、株の
売買をくりかえしたり……。


 なんともぞっとするような人間社会である。

 これがこんにちただ今の我々のものだと、認めた
くはない。

 目を世界にふり向けても、あちらでもこちらでも
ドンパチやっている。

 いつだってつらい目にあうのは、弱き者。

 弱者とは?
 読者諸氏の想像におまかせしよう。



 善き話題がほとんど見受けられない、二十一世紀
初頭ではある。

 「人類はもうだめだ」
 そう叫ばざるを得ない。

 こころをどこかに置き忘れてしまった。
 物質的世界文明の行きついた先である。


 国内産の米が足りない。
 米一俵(コシヒカリ)の妥当な値段はおいくらで
しょう。

 わたしは兼業農家の跡取りである。
 この半世紀、少しばかりの田んぼを守って来た。

 減反に次ぐ減反で……。
 「自己保全」
 その虚しさを知っている。


 高度経済成長とやらで

 「金、金、金……」

 とあいなりそうろう。


 人間には……、お金より大切なものがある。
 そのことを教えきれなかった。

 長らくJUKUの先生だった自分にも責任がある。

 
 

 
 
 
 

 
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

陽ざしが強いでした。

2025-05-13 17:58:20 | 随筆
 二時間ほど野良仕事をしました。

 一尺ほどにのびた雑草あいてに、草刈り機を
右に左にふるいました。

 所要時間は二時間ばかり。
 体をいたわりながらの作業であるのは言うま
でもありません。
 
 手術後、二か月近い。
 もうそろそろ落ち着いてもいい時期でした。

 おそるおそるシャツをめくり、傷口の状態を
確かめましたが、これといった変化がない。

 執刀してくださったお医者さま初め、ご心配
をおかけした皆々様にお礼申し上げます。

 ひらりひらりと空から黒いお客さま。
 ふたりして舞い降り、少しはなれたところで
何やらついばんでいる。

 かれらは決して、野良にいるわたしを見逃が
すことはありません。

 「次回は、土を掘り返すことにするから、楽
しみにしていておくれ」

 そっと、彼らに告げたことでした。

 都会では黒い鳥が人の頭をつつくことがある
そうで、驚いています。
 まがまがしいほどですね。

 わたしのまわりで飛んでいる二羽は、いたっ
てのんびりしています。
 田舎に住んでいるからでしょうね。

 いつまでもあか抜けできない鳥たちです。

 「それでいいのだ」

 でも、たまには、彼らの領域に侵入してきた
よそ者を攻撃することも……。
 とんびが攻撃の対象になったり。

 めったにないことですが、山の獣である狐が
おそわれることがありましたよ。

 紫外線がとても強い時期です。
 ここしばらく、こんな日がつづくとか。

 みなさま、どうぞお気をつけて。

  
 

 
 
コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

五月十日(土)曇りのち晴れ。

2025-05-10 17:24:09 | 日記
 わたしのブログ人生も、曇りのち晴れ となりますやら……。  たった今。はてなブログさんに、引っ  越しを済ませました。  永らくお付き合いくださったみなさま に感謝申し上げるとともに、 よろしけれ ば「K先生の気のまま日記」を訪ねてくだ さればと思っている次第です。  ここGooブログさんでは、この秋口ま で折に触れ、日記やら随筆やらを書かせ ていただこうと思っています。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

5月8日(木)晴れ。

2025-05-09 01:26:16 | 随筆
 こんばんは、ブロ友のみなさま。連休が明けましたね。

 温かかったり、寒かったり。
 ずっと不陽気なお天気でした。

 おからだの調子、いかがでしょう。

 老いた体にこたえましたよ。
 私など、この二月に体調を崩して以来、お医者さまのやっかいに
なってばかり。
 でも、大した病でなく、入院したとしても、一泊二日程度のもの
で済みました。

「なんだ、それくらいでうちに帰って来られたんだ」

十歳くらい年上の、おとなりの男の方に笑われてしまいました。

その方はもっと大きな手術を受け、一カ月にも及ぶ入院を強いられ
たようです。

 人生五十年。

 まあ、それくらいが、むかしも今も、人間、どこも具合が悪くなく
暮らしていけるのでしょう。



 このところ、なぜかとみに、暮らしづらくなったように思います。

 できるだけ、善く生きたい。

 そう考えているものにとってはですね。まことに生きづらい。

 幼い子を親がせっかんして、死なせてみたり。

 むかし昔の、よしのぶちゃん事件。
 覚えておられるでしょうか。

 東京タワーのスタジオから、日々全国に、その犯罪性が報じられまし
たよね。

 その結末に、国民ひとりひとりが深い悲しみに沈んだことでした。

 今ではどうでしょう。

 それくらいの身のしろ金欲しさの誘拐殺人事件。
 耳にしたとしてもですね。それほどびっくりしない。

 まっこと、わるい世の中になったものです。

 昭和三十年代にこども時代を過ごした、しあわせ者はもっと声を大きく
して叫びたい。

 もっと人間らしく、志を高く持ち、善く生きよう。
 人生。お金ばかりじゃないぞ。

 日々、あれやこれやと、余生を楽しむのも悪くはないですけれどもね。

 
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする