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インプレ | Impression Bridge (記憶を跨ぐ)

旭山記念公園から行く二つの神社。

札幌市は、中心部から4~5km西へ進むと自然豊かな木々に囲まれる。よく自然歩道という道があるが、はっきり言って登山ルートであることが多いのです。ですから標高を考えないで平面図だけで頭にいれるとウォーキング気分で挑むとこんなはずじゃなかったというルートがあります。

たとえば、八十八ヶ所巡りの山岳信仰の円山(標高225m)や三十三の観音像の藻岩山(標高531m)の登山道も「自然歩道」です。低山だからと言われるかもしれませんが、平和の滝の登山口から登る標高1023mの手稲山でさえそのような自然歩道(遊歩道)のあつかいです。

札幌市のHPには、「健脚向き」「家族向け」とはありますがおおよそ体力が必要なルートが多いのが特徴です。

そのようなルートの起点となる一つに、旭山記念公園があります。ここからは藻岩山への登山入口にもなっています。前回の続きとして森の家からスタートです。

公園内の散策路はよく整備されていて、歩きを楽しむことができます。肌寒い一日でしたが、自粛生活のなかこのような解放空間を求めてきています。

ちょうど前日の雨が上がり、空気がきれいななか冷え込んでいるので紅葉が一気に進んだように思えます。紅が葉のなかに存在感を増してきます。

このような整備された道ではなく、どちらかというと登山道に近い山道を通ります。GoogleMapsを使ったGPSでも補足できない道から神社を目指します。

普通はこのルートを使って行くことなど考えないでしょうし、自家用車でさっと行くことができます。そこを歩くというのですから物好きと言われてもしょうがありません。公園内の地図もすでに登山ルートに置かれた案内板があるくらいで公園内の地図では、この範囲まで網羅していません。

この地図の下の部分に「円山西町神社」の表記があります。最終的にはそこを目指すのですが、森の家からこの地図がある手前の急階段を東の方向へ登っていきます。

直進して目的地に向かうのとは2倍くらい遠回りになりますし、ある程度標高を稼いでから下るようなルートです。

登山用の15000/1の地図ではこうなります。

北栄神社も

地図記号「鳥居()」マークがついています。ということで行って見る価値があります。

向かうのは、手前にある「北栄神社」を先の目的地としています。神社といってイメージすることはこんなイラストのような感じだとおもいます。

公園内を抜けると舗装道路に出て一安心しています。旭山記念公園内の自然歩道ですが、色々なところで枝分かれします。それが、スマホのGPSでも「道」として認識していないエリアがたくさんあり、このルートがまさに方磁石がないと迷い道になってしまいそうなルートです。(※基本的に遠回りです)

北栄神社はひっそりとここ西円山地区を見守っているかのような風情なんです。

さらに「産業技術教育訓練センター」の明らかに敷地の横にあるので近くまで行かないとわからないのです。

右手に、木々の間から見えてきました。

近づいて行くと全体が見渡せます。何かが書かれているわけでなく、十分な手入れはされていないようだけど、祠の鏡は磨かれていて輝いていました。

あらかじめ神社のデータベース等を調べたり札幌の歴史書を読む限り存在を印した事柄がありません。その結果「神社本庁包括外」の神社として扱われている事ぐらいです。

産業技術教育訓練センターの横に、円山西町神社へショートカットできる小径がありそうです。

※産業技術教育訓練センターのパンフレットのアクセス欄に記載されていますが、登山用の地図と照らし合わせると円山西町神社へは登りとなります。

そのためここまで来た舗装路と二股に分かれる登りの道を使います。

上には数台、車が駐まっています。藻岩山登山の西円山ルートでしょうか。

泰信寺の横を通って円山川に架かる「滝不動橋」を渡ります。

この道を上り左折すると幌見(ほろみ)峠とに分岐するロータリーまで下ると、円山西町神社が見えてきます。

西円山神社は大山祇大神(おおやまつみのおおかみ)との由緒が書かれています。これは、

さっぽろ文庫 39巻 「札幌の寺社」』にも西町神社として記載があります。100巻中、60数巻はアーカイブで読む事が可能なので札幌の都市形成に興味があればお読みください。

その「法人未登録神祠の沿革」能登邦夫氏 から引用すれば、

西町神社(円山西町)祭神、札幌神社祭神・大山祇神。創祀は初期の入植者・・・(略)昭和十二年三月、現在地に移遷。昭和二十六年九月、・・・(略)札幌神社祭神の分霊をうけ、大山祇神とともに奉斎、遷座祭を執行、滝ノ沢神社と称した。昭和四十七年社号を西町神社と改める。』(原文まま。)

 

雪から祠を守る工夫がされていました。境内にたまる落ち葉は、丁寧に掃き清められていました。

お参りを済ませて、今来た道を戻ります。

もしここに別の方法で来るとしたら「西円山神社前」バス停を使う路面バスか、マイカーとなるでしょうが、駐車スペースが近くに見当たらないです。そんなわけで、歩いてきたことで、ゆっくりと二つ神社を巡るトレールができました。

旭山記念公園内へ入る帰り道は、往路とは変えて藻岩山山頂方向から下ると「森の家」方面への分岐があります。そのルートに最短で交差する入口を使います。

泰信寺の横を通って旭山記念公園自然歩道へ向かうまでは同じ道を戻っています。

たったこれだけの小さな案内板ですが、安心感を与えます。

地図上の往路・復路ともにこの地点が旭山記念公園の自然歩道終点であり出発点でもあります。

帰りは、旭山記念公園でもGoogle Maps が認識する「藻岩山登山道入口(西円山ルート)」から園内の「森の家」方向を目指します。

ある程度足を進めると大きな広場が現れます。まわりの木々がそこだけ無いので人口的に作られたあとに感じます。その脇の円周が自然歩道が続いていました。

なぜ、ここまでルートを書いているかと言うと、これだけ小さなお子さんも楽しめる公園でありながら、家族が手にしながら歩くための紙の「地図」が提供されていません。HP上で見ることができたり印刷する事は可能ですが、自然公園の中でも広くルートが複雑になっています。(※有料の地図は販売されているかもしれません)

そのため、少し離れたところではスマホ片手に、私達が今回おこなったようにGPSを使った方法が園内の随所で見られます。それが、幸いしてバードウォッチングや野生の観賞。写真撮影の好適地になっているのかもしれません。

例えば、朝のルートに使った急階段は、森の家から藻岩山山頂方向への案内板の手前にありますが、そこがどこに到着するかはわかりません。大体の人は不案内のため標高が一番高いところで立ち止まり戻っていきます。

公園内の遊歩道が少し不案内でしたが無事戻ってきました。

第2駐車場から森の家へ行く最短ルートの入口に降りて今日の「テクテクと。」を終了します。

 

方位磁石は、登山用にも使われるSILVA(シルバ)やスント(SUUNTO) を持ち歩くと安心です。より安価なものが使いやすく軽量でジャマになりません。

道の方向を失った時スマホなどより瞬時に正確な方向がわかります。いつも歩くときは持ち歩いています。

 

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