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クラシック音楽鑑賞記、時々その他

手持ちのクラシック音楽のCD感想をメインに、気の向くままに色々書きます

R.シュトラウス:ブルレスケ(アルゲリッチ&アバド/BPO)

2025-04-06 21:08:23 | R.シュトラウス



R.シュトラウス:ピアノと管弦楽のための「ブルレスケ」 ニ短調
マルタ・アルゲリッチ(ピアノ)
クラウディオ・アバド指揮
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
1992年12月31日、ステレオ・ライヴ録音(SONY)


数多いアバドの録音の中で、同じベルリン・フィルとのマーラー9番、ブラームス2番(1970)と並んで好きなのがこのブルレスケ。
奔放なアルゲリッチのピアノに触発されてか、アバドとベルリン・フィルも何時にも増して乗っており、手に汗握る熱演が繰り広げられます。

エネルギッシュに駆け回るアルゲリッチの凄まじい気迫も印象的ですが、アバド率いるベルリン・フィルの輝かしく厚みのある響きも素晴らしいです。
各パートの妙技が存分に発揮されていますが、とりわけ名手ライナー・ゼーガースのティンパニが圧倒的な存在感を放ちます。
前任のテーリヒェンや、10年程在籍期間が被っていたフォーグラーに比べると地味な印象を持たれているようですが、表情豊かな冒頭の弱音からも分かる通り、音色の色彩感は二人よりも優れていると思います。
終盤での追い込みはより一層オケが一丸となり、アルゲリッチの熱いピアノに襲いかかり、特に14分以降、地鳴りのするような豪快なトゥッティと、それに呼応するゼーガースの荒れ狂うような強打は他の録音では聴く事のできないド迫力でまさに圧巻!
一転して弱音の箇所での繊細で叙情的な表情も見事で、カデンツァではアルゲリッチ渾身の歌心が発揮されます。
ライヴの一発録りですが、オンマイクでオケ、ピアノともに生々しく捉えた優秀録音というのも魅力です。