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 第5話 「こだわり」

2024年05月06日 | アート・文化・教育
文科省が求める“豊かな情操”とは、“思いやりがあり、美を愛する心を求める”とある。
(先に述べた)中学生には 「ていねい」 の正体こそが 「思いやり」 であることに早く気づいてもらいたい。
とはいえ学習にも順序があるので積み上げ式に、で、高校生の美術の目標は 「こだわり」 と、お願いしている。
先に言えば、この 「こだわり」 の理由は 「自分らしさ」 であり、「自分らしさ」 の正体こそが 「美を愛する心」(“美感”=美に関する感覚) そのものであると考えることができ、美感を個性と置き換えても差し支えないだろう。
加えて、スケールの話だが、美術の世界では、高校生から大人サイズである。
(こども県展は中学生まで、高校からは大人の公募展に出品できることからも明らか。)
“美を愛する心”が十分育まれたであろう高校生ともなれば、大人と真っ向勝負ができるレベルとなり、自分らしい表現によって、その 「こだわり」 をひしひしと実感させうるものになろう・・・荒々しく生意気だったり、繊細で頼りなかったり、・・・だけどその「こだわり」で、むしろ疲れた大人の目を覚ましてくれることを私は願っている・・・次世代の担い手の誕生こそが私の希望であり、後進の育成は私の任務でもある。
ただ、ここで知っておいてもらいたいのは 「ひとに迷惑をかけない」 という鉄則の存在。
良くも悪くも大人になると本気になることにためらいが生じる。
真っ向から勝負をすることを避けようとするケースも多い。
なぜなら、お互いが傷つかない距離を保とうとするのが大人だからである。
危ういのは、若さゆえにこの配慮に欠ける場合がで、「思いやり」のない「こだわり」は「不安」(醜→不快)を招くと心得ておく必要がある。
片道1時間のクルマ通勤なので、交通にまつわるデータが多く取れるのと、クラスという集団や、生徒たちの動きをクルマに見立てると似通って感じられることが多々あり、また例えやすく伝えやすい気がするので、少し記してみる。
その昔、父親に「うまい運転とは、周囲にブレーキを踏ませない運転だ」と教わったことがある。また、前の車がブレーキを踏んだら後続車はそれより長くブレーキを踏むらしく、次々と4~5台後ろまで行くと停車してしまう実験と検証をNHKがやっていた。
つまり、事故のない運転のために「思いやり」が必要なように、「ていねい」な行いこそが 「ひとに迷惑をかけない」 という鉄則につながり、円滑な人間関係を築く礎になる。
中学校の3年間で「ていねい」が意識できる高校生になると、それをベースに「こだわる」ことで「自分らしさ」の再発見が叶い、これが未来への羅針盤となる・・・“己を知る”・・・それは大人になってから自分の道(個性=こだわり)で迷子にならないために必要な心得であり、加えて美を愛する心があれば醜い争いを生むこともない。