空腹は最高のスパイスというけれども、デザートにはそれが必要無い。
大事なのは身も心も溶かす甘さと、爽やかなる酸味。そして「ああ、良い食事だった!」と思わせるだけの後味。
美味なのは当然だけれど、「もっと食べたい」と思わせてはいけない。
そういう意味ではコレは究極にして至高のデザートで――ああもう、食後の紅茶はまだかね?
ということでシドニーに行ってきました。本買いに。
一応ダーリングハーバーにも行きましたが写真数枚取って水族館&動物園がメッチャ混んでたのを確認しただけです。ああそうとも、滞在時間3時間の内半分以上を紀伊国屋で過ごしたさ!
昼食のラーメンがイマイチだったのはどうでもいい。『バクマン3』も『アスクレピオス2・3』も無かったのもどうでもいい。今はただ、幸せなんだ……
ってな訳で漫画の感想の話です。ネタバレは極力回避しつつ(今は)。
……偏ってる? 当然だとも。君は全ての人間を平等には愛せないだろう?
『エンバーミング2』
眼鏡&アホの子万歳。主人公ズでは彼らが一番好き。
女医さんも良いけどな。取材とかするの凄いなーと思うものの、確かにしないと描/書けない物があるのもよく分かる。
『テガミバチ7』
摩訶に纏わるお話。やべーお姉様綺麗だわー。せくすぃー。
しかしこれだけエロとは程遠い世界観・絵柄なのにパンツ連呼する辺り素敵。
相変わらずの脇役スキーなのでハチノスの皆さんを全力で応援してます。(今巻の登場箇所:1コマ/しかも各話トビラ部分)
『アンカサンドラ1・2(完結)』
「これだけじゃ足りん、何か他にも短いの読ませろ」ということで、表紙買い。
どこのコミックスかと思ったら少年ライバルでした。モンハンの漫画の所としか知らないよ!(それもペラペラ立ち読みレベル)
裏表紙の説明は若干嘘が入ってまして、正確には「頭バクハツしてる少女と素敵眼鏡の少年が予言を覆す為にひたすら頑張る話」です。もっと正確に言うと「危険は僕が引き受けます」という少年の言葉通り、アクションするのは少年のみで少女側はついて行くだけに近かったりもしますけど。
とりあえず1巻だけ読んで「これからどうなるのかな!」とドキドキワクワクする分にはとても良い漫画です。
2巻に入ると実にあっさり終わり、「あれ?」と思ってる間に新キャラ登場、さして苦労も無く真実を知って、少年漫画の王道的な終わり方をしてハッピーエンドになります。
カッコ良い眼鏡の先輩が(と言っても基本が丁寧語だけに全く年上には見えませんが)血塗れになりつつひたすら「諦めるな!」と叫びつつアクションかますのを見たいのならオススメです。私的にはそれでももう少し痛がってるモアベターでした(駄目)。
女の子が「何の為にいるの?」な役割なのが残念すぎてなりません。語り部なら語り部として、主人公なら主人公としてもっと活かして欲しかったなぁ。中途半端。
最後、“逆”だったならまた変わったんだろうけど……それだと勝ち目が無い気もする上に、「少年の成長に良きライバルの存在は不可欠であり、主人公とライバルによる勝負事での対決構図は、まさに少年漫画の王道である」という雑誌のコンセプトからズレるかも。
(ちなみにあんまり「良きライバル」だとも思わないけどなぁ……せめてもっとこう、こう……悪いオヤジかお兄さんにするとかさ……!/わきわき)
話は残念だけど絵はそんな嫌いじゃないので、眼鏡分補充に使わせて頂きます。しかしこの絵柄、どこかで見たことが……
……さて、ここからが本番だ。
どれがオードブルでどれがスープでどれがメインディッシュかとかはどうでもいい。腹を膨らませる為に喰らうようなものなのだから。
けれどそれだけじゃ駄目だ。腹を満たしたいだけならばただの暴食。
なにせいよいよ宴の終幕も近いだよ、選ばれし美食家達よ――さぁ、晩餐を共にしよう。
※多大にネタバレあります!
『魔人探偵 脳噛ネウロ22』
この為にシドニーへ行きました。
それだけの価値はありました。
最終巻1つ手前でございます。うわぁぁ何だよこの盛り上がり!
ちなみに私はコミックス派なので最後どうなるか知りません。……我慢出来ずにうっかり数話だけ読んじゃったけど、最終回とか知らないよ! 数年後のヤコがどうのこうのとだけしか聞いてないからネウロについては知らないよ!
この漫画の凄さは多分色々あるんですが、特に「やべー、見習わなきゃ」と思うのが登場人物達の成長のさせ方なんですよね。
基本は「ネウロ:最強最悪な魔人様→瀕死の魔人様」「ヤコ:どこにでもいる女子高生(のフリした食欲の権化)→人の心に寄り添える女子高生(のフry)」という変化をメイン2名はそれぞれ行う訳ですが。
バトルにおける戦力だけで言うならば、ネウロは加速度的に衰え、ヤコはあんまり変わってません。(今も昔もフルパワー状態が焼き鳥の串まで食うことぐらい)
しかし内面的に見ると、ネウロは人を知り、ヤコもまた多くの事件を通じて人の恐ろしさと深さを知って……
ああもう面倒臭いな! いいから192話読めよ!
……こんな策になら嵌ってもいい。(寧ろ嵌めてくれ)
読み直して「策を仕込む」発言を見たら「まさかそう言ってヤコをやる気にさせただけでは」みたいな無粋なことを思ってしまいましたが。
策を仕込むだけならば、眼で会話のみで良かったはずだ。しかしっ。
膝ポン、は不味……いや、美味しすぎますって……!(鼻血だらだら)
なんかもう、この為にヤコは鉄壁スカートを履き続けていたんじゃないかとかそれに対するヤコのガシッ!と視線逸らせての問答とかもう何このカップル。
いや分かってる、恋人じゃないんだ。愛はあるけど恋人じゃないんだ。DV→放置プレイ→DV→ビンタ→DV→「信じてる」→眼で会話→膝ポン&ガシッ→視線逸らせ、この一連の流れが、1巻から脈々と続いてきたDVを見てきた人にとっては「うわぁぁ!!」と半狂乱に歓喜させられるんだ。
キスじゃ駄目、手を握るのでも駄目。魔人様はそんな人間のやるようなことはしちゃいけません、これぐらいで充分です。恐怖に打ち勝つ為の信頼。これも人間の強さだよね! これはDVじゃないよ、SMなんだよ!(そこに あいが あるから)
……とまぁ、ひとしきりニマニマプレイバックした後、XI戦も楽しんで。
いやー、こりゃ次巻待てないよ、つーか8月かよ、もう1週間後なんですけど(いやバクマンお取り寄せしたから結局行くんですけど/でも発売日当日には本屋に届いてないよ絶対)。
とかまさに食後の紅茶気分に浸ってたら。
…………最後の攻撃を綺麗に喰らいました。
漫画で泣きそうになったのはヒルルクの桜以来です。もうマジずるいよ、ここで“彼”かよチクショウ……!(最初にヤコ父だと思った私。成長したキャラ第3位にミスリードさせられたとしか思わない/XIの時云々なんだからシックスか“彼”だよなぁ)
あのあまりにあっさりとした幕引きがここへの伏線だとしたら、もう優征さんのことフォークで突けません。
話の繋げ方といいそれぞれのエピソードといい台詞回しといい演出といい良い意味での期待の裏切り方といい、この漫画に出会えて本当に良かった。私の中ではある意味最高の漫画になってます。
確かに万人受けはしないけど。変にカッコ良く可愛く薄っぺらなキャラ描かれるよりもちょっと癖のあった方が私は好きなのかもしれないなぁ……
しかしアレですよ。
「これでもう暫く買わない」と思っていたのにそれを早々と打ち砕かれる辺り、集英社の思う壺と言わざるを得ない。
もうね、諦めてるんですよ。帰国する時は本だけ段ボールに詰めて別途郵送ですよ。嵩もそうだが重量が半端無いもの。既にコミックス7冊に文庫2冊あるんだぜ。今後また増えるんだぜ(ははは)。
……友人宅経由しないと。親にバレたら殺されそうな気がするぜ。(段ボールにすら入らなかったらどうしよう……)
大事なのは身も心も溶かす甘さと、爽やかなる酸味。そして「ああ、良い食事だった!」と思わせるだけの後味。
美味なのは当然だけれど、「もっと食べたい」と思わせてはいけない。
そういう意味ではコレは究極にして至高のデザートで――ああもう、食後の紅茶はまだかね?
ということでシドニーに行ってきました。本買いに。
一応ダーリングハーバーにも行きましたが写真数枚取って水族館&動物園がメッチャ混んでたのを確認しただけです。ああそうとも、滞在時間3時間の内半分以上を紀伊国屋で過ごしたさ!
昼食のラーメンがイマイチだったのはどうでもいい。『バクマン3』も『アスクレピオス2・3』も無かったのもどうでもいい。今はただ、幸せなんだ……
ってな訳で漫画の感想の話です。ネタバレは極力回避しつつ(今は)。
……偏ってる? 当然だとも。君は全ての人間を平等には愛せないだろう?
『エンバーミング2』
眼鏡&アホの子万歳。主人公ズでは彼らが一番好き。
女医さんも良いけどな。取材とかするの凄いなーと思うものの、確かにしないと描/書けない物があるのもよく分かる。
『テガミバチ7』
摩訶に纏わるお話。やべーお姉様綺麗だわー。せくすぃー。
しかしこれだけエロとは程遠い世界観・絵柄なのにパンツ連呼する辺り素敵。
相変わらずの脇役スキーなのでハチノスの皆さんを全力で応援してます。(今巻の登場箇所:1コマ/しかも各話トビラ部分)
『アンカサンドラ1・2(完結)』
「これだけじゃ足りん、何か他にも短いの読ませろ」ということで、表紙買い。
どこのコミックスかと思ったら少年ライバルでした。モンハンの漫画の所としか知らないよ!(それもペラペラ立ち読みレベル)
裏表紙の説明は若干嘘が入ってまして、正確には「頭バクハツしてる少女と素敵眼鏡の少年が予言を覆す為にひたすら頑張る話」です。もっと正確に言うと「危険は僕が引き受けます」という少年の言葉通り、アクションするのは少年のみで少女側はついて行くだけに近かったりもしますけど。
とりあえず1巻だけ読んで「これからどうなるのかな!」とドキドキワクワクする分にはとても良い漫画です。
2巻に入ると実にあっさり終わり、「あれ?」と思ってる間に新キャラ登場、さして苦労も無く真実を知って、少年漫画の王道的な終わり方をしてハッピーエンドになります。
カッコ良い眼鏡の先輩が(と言っても基本が丁寧語だけに全く年上には見えませんが)血塗れになりつつひたすら「諦めるな!」と叫びつつアクションかますのを見たいのならオススメです。私的にはそれでももう少し痛がってるモアベターでした(駄目)。
女の子が「何の為にいるの?」な役割なのが残念すぎてなりません。語り部なら語り部として、主人公なら主人公としてもっと活かして欲しかったなぁ。中途半端。
最後、“逆”だったならまた変わったんだろうけど……それだと勝ち目が無い気もする上に、「少年の成長に良きライバルの存在は不可欠であり、主人公とライバルによる勝負事での対決構図は、まさに少年漫画の王道である」という雑誌のコンセプトからズレるかも。
(ちなみにあんまり「良きライバル」だとも思わないけどなぁ……せめてもっとこう、こう……悪いオヤジかお兄さんにするとかさ……!/わきわき)
話は残念だけど絵はそんな嫌いじゃないので、眼鏡分補充に使わせて頂きます。しかしこの絵柄、どこかで見たことが……
……さて、ここからが本番だ。
どれがオードブルでどれがスープでどれがメインディッシュかとかはどうでもいい。腹を膨らませる為に喰らうようなものなのだから。
けれどそれだけじゃ駄目だ。腹を満たしたいだけならばただの暴食。
なにせいよいよ宴の終幕も近いだよ、選ばれし美食家達よ――さぁ、晩餐を共にしよう。
※多大にネタバレあります!
『魔人探偵 脳噛ネウロ22』
この為にシドニーへ行きました。
それだけの価値はありました。
最終巻1つ手前でございます。うわぁぁ何だよこの盛り上がり!
ちなみに私はコミックス派なので最後どうなるか知りません。……我慢出来ずにうっかり数話だけ読んじゃったけど、最終回とか知らないよ! 数年後のヤコがどうのこうのとだけしか聞いてないからネウロについては知らないよ!
この漫画の凄さは多分色々あるんですが、特に「やべー、見習わなきゃ」と思うのが登場人物達の成長のさせ方なんですよね。
基本は「ネウロ:最強最悪な魔人様→瀕死の魔人様」「ヤコ:どこにでもいる女子高生(のフリした食欲の権化)→人の心に寄り添える女子高生(のフry)」という変化をメイン2名はそれぞれ行う訳ですが。
バトルにおける戦力だけで言うならば、ネウロは加速度的に衰え、ヤコはあんまり変わってません。(今も昔もフルパワー状態が焼き鳥の串まで食うことぐらい)
しかし内面的に見ると、ネウロは人を知り、ヤコもまた多くの事件を通じて人の恐ろしさと深さを知って……
ああもう面倒臭いな! いいから192話読めよ!
……こんな策になら嵌ってもいい。(寧ろ嵌めてくれ)
読み直して「策を仕込む」発言を見たら「まさかそう言ってヤコをやる気にさせただけでは」みたいな無粋なことを思ってしまいましたが。
策を仕込むだけならば、眼で会話のみで良かったはずだ。しかしっ。
膝ポン、は不味……いや、美味しすぎますって……!(鼻血だらだら)
なんかもう、この為にヤコは鉄壁スカートを履き続けていたんじゃないかとかそれに対するヤコのガシッ!と視線逸らせての問答とかもう何このカップル。
いや分かってる、恋人じゃないんだ。愛はあるけど恋人じゃないんだ。DV→放置プレイ→DV→ビンタ→DV→「信じてる」→眼で会話→膝ポン&ガシッ→視線逸らせ、この一連の流れが、1巻から脈々と続いてきたDVを見てきた人にとっては「うわぁぁ!!」と半狂乱に歓喜させられるんだ。
キスじゃ駄目、手を握るのでも駄目。魔人様はそんな人間のやるようなことはしちゃいけません、これぐらいで充分です。恐怖に打ち勝つ為の信頼。これも人間の強さだよね! これはDVじゃないよ、SMなんだよ!(そこに あいが あるから)
……とまぁ、ひとしきりニマニマプレイバックした後、XI戦も楽しんで。
いやー、こりゃ次巻待てないよ、つーか8月かよ、もう1週間後なんですけど(いやバクマンお取り寄せしたから結局行くんですけど/でも発売日当日には本屋に届いてないよ絶対)。
とかまさに食後の紅茶気分に浸ってたら。
…………最後の攻撃を綺麗に喰らいました。
漫画で泣きそうになったのはヒルルクの桜以来です。もうマジずるいよ、ここで“彼”かよチクショウ……!(最初にヤコ父だと思った私。成長したキャラ第3位にミスリードさせられたとしか思わない/XIの時云々なんだからシックスか“彼”だよなぁ)
あのあまりにあっさりとした幕引きがここへの伏線だとしたら、もう優征さんのことフォークで突けません。
話の繋げ方といいそれぞれのエピソードといい台詞回しといい演出といい良い意味での期待の裏切り方といい、この漫画に出会えて本当に良かった。私の中ではある意味最高の漫画になってます。
確かに万人受けはしないけど。変にカッコ良く可愛く薄っぺらなキャラ描かれるよりもちょっと癖のあった方が私は好きなのかもしれないなぁ……
しかしアレですよ。
「これでもう暫く買わない」と思っていたのにそれを早々と打ち砕かれる辺り、集英社の思う壺と言わざるを得ない。
もうね、諦めてるんですよ。帰国する時は本だけ段ボールに詰めて別途郵送ですよ。嵩もそうだが重量が半端無いもの。既にコミックス7冊に文庫2冊あるんだぜ。今後また増えるんだぜ(ははは)。
……友人宅経由しないと。親にバレたら殺されそうな気がするぜ。(段ボールにすら入らなかったらどうしよう……)