烏の隠れ家・秋葉原本部

呟き放置所。前途多難でも何とかなるさ。

究極にして至高のデザート

2009-07-26 20:55:08 | 留学日記
 空腹は最高のスパイスというけれども、デザートにはそれが必要無い。
 大事なのは身も心も溶かす甘さと、爽やかなる酸味。そして「ああ、良い食事だった!」と思わせるだけの後味。
 美味なのは当然だけれど、「もっと食べたい」と思わせてはいけない。
 そういう意味ではコレは究極にして至高のデザートで――ああもう、食後の紅茶はまだかね?

 ということでシドニーに行ってきました。本買いに。
 一応ダーリングハーバーにも行きましたが写真数枚取って水族館&動物園がメッチャ混んでたのを確認しただけです。ああそうとも、滞在時間3時間の内半分以上を紀伊国屋で過ごしたさ!
 昼食のラーメンがイマイチだったのはどうでもいい。『バクマン3』も『アスクレピオス2・3』も無かったのもどうでもいい。今はただ、幸せなんだ……
 ってな訳で漫画の感想の話です。ネタバレは極力回避しつつ(今は)。
 ……偏ってる? 当然だとも。君は全ての人間を平等には愛せないだろう?


『エンバーミング2』
 眼鏡&アホの子万歳。主人公ズでは彼らが一番好き。
 女医さんも良いけどな。取材とかするの凄いなーと思うものの、確かにしないと描/書けない物があるのもよく分かる。

『テガミバチ7』
 摩訶に纏わるお話。やべーお姉様綺麗だわー。せくすぃー。
 しかしこれだけエロとは程遠い世界観・絵柄なのにパンツ連呼する辺り素敵。
 相変わらずの脇役スキーなのでハチノスの皆さんを全力で応援してます。(今巻の登場箇所:1コマ/しかも各話トビラ部分)

『アンカサンドラ1・2(完結)』
「これだけじゃ足りん、何か他にも短いの読ませろ」ということで、表紙買い。
 どこのコミックスかと思ったら少年ライバルでした。モンハンの漫画の所としか知らないよ!(それもペラペラ立ち読みレベル)
 裏表紙の説明は若干嘘が入ってまして、正確には「頭バクハツしてる少女と素敵眼鏡の少年が予言を覆す為にひたすら頑張る話」です。もっと正確に言うと「危険は僕が引き受けます」という少年の言葉通り、アクションするのは少年のみで少女側はついて行くだけに近かったりもしますけど。
 とりあえず1巻だけ読んで「これからどうなるのかな!」とドキドキワクワクする分にはとても良い漫画です。
 2巻に入ると実にあっさり終わり、「あれ?」と思ってる間に新キャラ登場、さして苦労も無く真実を知って、少年漫画の王道的な終わり方をしてハッピーエンドになります。
 カッコ良い眼鏡の先輩が(と言っても基本が丁寧語だけに全く年上には見えませんが)血塗れになりつつひたすら「諦めるな!」と叫びつつアクションかますのを見たいのならオススメです。私的にはそれでももう少し痛がってるモアベターでした(駄目)。
 女の子が「何の為にいるの?」な役割なのが残念すぎてなりません。語り部なら語り部として、主人公なら主人公としてもっと活かして欲しかったなぁ。中途半端。
 最後、“逆”だったならまた変わったんだろうけど……それだと勝ち目が無い気もする上に、「少年の成長に良きライバルの存在は不可欠であり、主人公とライバルによる勝負事での対決構図は、まさに少年漫画の王道である」という雑誌のコンセプトからズレるかも。
(ちなみにあんまり「良きライバル」だとも思わないけどなぁ……せめてもっとこう、こう……悪いオヤジかお兄さんにするとかさ……!/わきわき)
 話は残念だけど絵はそんな嫌いじゃないので、眼鏡分補充に使わせて頂きます。しかしこの絵柄、どこかで見たことが……


 ……さて、ここからが本番だ。
 どれがオードブルでどれがスープでどれがメインディッシュかとかはどうでもいい。腹を膨らませる為に喰らうようなものなのだから。
 けれどそれだけじゃ駄目だ。腹を満たしたいだけならばただの暴食。
 なにせいよいよ宴の終幕も近いだよ、選ばれし美食家達よ――さぁ、晩餐を共にしよう。




 ※多大にネタバレあります!




『魔人探偵 脳噛ネウロ22』
 この為にシドニーへ行きました。
 それだけの価値はありました。
 最終巻1つ手前でございます。うわぁぁ何だよこの盛り上がり!
 ちなみに私はコミックス派なので最後どうなるか知りません。……我慢出来ずにうっかり数話だけ読んじゃったけど、最終回とか知らないよ! 数年後のヤコがどうのこうのとだけしか聞いてないからネウロについては知らないよ!

 この漫画の凄さは多分色々あるんですが、特に「やべー、見習わなきゃ」と思うのが登場人物達の成長のさせ方なんですよね。
 基本は「ネウロ:最強最悪な魔人様→瀕死の魔人様」「ヤコ:どこにでもいる女子高生(のフリした食欲の権化)→人の心に寄り添える女子高生(のフry)」という変化をメイン2名はそれぞれ行う訳ですが。
 バトルにおける戦力だけで言うならば、ネウロは加速度的に衰え、ヤコはあんまり変わってません。(今も昔もフルパワー状態が焼き鳥の串まで食うことぐらい)
 しかし内面的に見ると、ネウロは人を知り、ヤコもまた多くの事件を通じて人の恐ろしさと深さを知って……

 ああもう面倒臭いな! いいから192話読めよ!

 ……こんな策になら嵌ってもいい。(寧ろ嵌めてくれ)
 読み直して「策を仕込む」発言を見たら「まさかそう言ってヤコをやる気にさせただけでは」みたいな無粋なことを思ってしまいましたが。
 策を仕込むだけならば、眼で会話のみで良かったはずだ。しかしっ。

 膝ポン、は不味……いや、美味しすぎますって……!(鼻血だらだら)

 なんかもう、この為にヤコは鉄壁スカートを履き続けていたんじゃないかとかそれに対するヤコのガシッ!と視線逸らせての問答とかもう何このカップル。
 いや分かってる、恋人じゃないんだ。愛はあるけど恋人じゃないんだ。DV→放置プレイ→DV→ビンタ→DV→「信じてる」→眼で会話→膝ポン&ガシッ→視線逸らせ、この一連の流れが、1巻から脈々と続いてきたDVを見てきた人にとっては「うわぁぁ!!」と半狂乱に歓喜させられるんだ。
 キスじゃ駄目、手を握るのでも駄目。魔人様はそんな人間のやるようなことはしちゃいけません、これぐらいで充分です。恐怖に打ち勝つ為の信頼。これも人間の強さだよね! これはDVじゃないよ、SMなんだよ!(そこに あいが あるから)

 ……とまぁ、ひとしきりニマニマプレイバックした後、XI戦も楽しんで。
 いやー、こりゃ次巻待てないよ、つーか8月かよ、もう1週間後なんですけど(いやバクマンお取り寄せしたから結局行くんですけど/でも発売日当日には本屋に届いてないよ絶対)。
 とかまさに食後の紅茶気分に浸ってたら。

 …………最後の攻撃を綺麗に喰らいました。
 漫画で泣きそうになったのはヒルルクの桜以来です。もうマジずるいよ、ここで“彼”かよチクショウ……!(最初にヤコ父だと思った私。成長したキャラ第3位にミスリードさせられたとしか思わない/XIの時云々なんだからシックスか“彼”だよなぁ)
 あのあまりにあっさりとした幕引きがここへの伏線だとしたら、もう優征さんのことフォークで突けません。
 話の繋げ方といいそれぞれのエピソードといい台詞回しといい演出といい良い意味での期待の裏切り方といい、この漫画に出会えて本当に良かった。私の中ではある意味最高の漫画になってます。
 確かに万人受けはしないけど。変にカッコ良く可愛く薄っぺらなキャラ描かれるよりもちょっと癖のあった方が私は好きなのかもしれないなぁ……


 しかしアレですよ。
「これでもう暫く買わない」と思っていたのにそれを早々と打ち砕かれる辺り、集英社の思う壺と言わざるを得ない。
 もうね、諦めてるんですよ。帰国する時は本だけ段ボールに詰めて別途郵送ですよ。嵩もそうだが重量が半端無いもの。既にコミックス7冊に文庫2冊あるんだぜ。今後また増えるんだぜ(ははは)。
 ……友人宅経由しないと。親にバレたら殺されそうな気がするぜ。(段ボールにすら入らなかったらどうしよう……)

ようやく分かった

2009-07-25 22:36:50 | 留学日記
 アスピリンと師匠の偉大さを知った2009年冬(1回目)。傷影です。
 風邪引いたりサークル存亡の危機に瀕したかと思ったり、色々死にそうでした(また)。
 ここのブログもバレたかもしれないけれど、関係者各位は見て見ぬフリをお願いします。「色々書いてたね(笑)」は帰ってからでお願いします(いやそれも辛いけど)。

 何が起こっていたかと言うと。
「同期が先輩に反逆の狼煙を上げる→1年もそれに続き反旗を翻す→みんなで独立? それって私の帰る場所あるんですか?!」……所要時間約2日。
 すわ一大事だと突っ走ったですが、結果的に私の早とちりの所為でした。
 でもそう思えるのは後から裏付けを取ったからであって、多分あの情報だけじゃ踊らされるのは仕方無いと思うんだ……!
 真相。
「1年生1名に煽られて同期が憤慨→先輩に反逆→1年に同意を求めるも裏切られる(と言うかそもそも手を組んでもいなかった)→先輩に返り討ちにされる」
 ……前から思ってたけど、ここまでおバカさんだったとは。

 本気で反逆するんなら、まずは裏でメンバーの人心を掌握、完全に味方に付けた後、最高のタイミングとシチュエーションを選んで一撃で決めるのが普通だろうに。勿論事前に自分に有利な理論武装と証拠は確保しておく。
 そもそも最初の煽った後輩とすら連携が取れていないってどうなんだ同期よ。
 私だってもう少し頭の良い戦い方出来ますよ。リーダーにはなりたくないけどね!(私なんて後ろの方から応援してるだけでいいですって)

 でも結果的に後衛は後衛でも、スナイパーな蝙蝠さんと相成りましたよ。
「どっちの味方でもあるよ」という顔して情報を得て、それを相手側へリーク。スナイパーが狙うのはヘッドショットだけじゃないんだ。突撃する味方を支援する為にここぞという場面で門の鍵を撃ち抜くんだ。
 ま、絶対嫌われてるでしょうけどね今頃……

 そのお陰で気付いたのです。私の行動理由、「好きだーっ!」という意味について。
 私は「みんなが好きだから」サークルにいる。でもその「好き」って何なのか、よく分かってなかったんですよね。
 恋愛感情ではない。師匠に対しては師弟愛だけど、他の人はそうじゃない。じゃあ何なのかってーと、「敬愛」でした。敬う心。
 私は真剣にモノ作りしてる人を尊敬します。それこそ滅茶苦茶時間かけて良い物創ろうとしてる人はカッコイイし素敵。
 その「凄いなぁ」って尊敬の心が「好き」に繋がっているのではないかと思うのです。
 ……いやまぁ、他の個々人のパーソナリティが別の意味での好きに繋がってることは百も承知なんですけどね(例:お兄さん(先輩)は大型犬みたいで可愛いなぁ)
 まだ何の作業もしてない入りたての1年にも同じく「好き」な気持ちを持てるというのは、即ち「このサークルを選んで頑張ろうとしている」という姿勢に対しての尊敬。……入った時点ですげーって思うなんてどんだけ厳しい所だよ、とツッコミたくなる気持ちは分かりますが事実です。(体育会系+真剣しゃべり場+ゲーム制作、みたいな感じですからね)

 私が今まで「どうでもいい」と思ってきた人達は、尊敬を失ったということ。
 そして彼らは等しく辞めて行きました。……一部尊敬を失い切らないまま消えた奴もいましたが(でも彼は特例すぎる、個人的に)。
 私はまだ誰も「どうでもいい」と思っていないことを、どうやったら当人に伝えられるんでしょうね。
 ……いやうん、話せばいいんだけどさ。ほうれんそう。

 とりあえず、スカイプで先輩と久々にお話出来て嬉しかったです。ああもう何も変わってねぇなあの人達!(褒め言葉)
 その後高熱出して倒れてたり、ちょっと「プリーズ・コール・ドクターで通じるかなぁ」とかまで考えてたというのは、また次のお話。
 明日はシドニーへ再び行ってきます。漫画買うんだー!

それは一種の命綱

2009-07-20 17:09:46 | 留学日記
 あれば死なないかもしれない。怪我ぐらいで済むかもしれない。
 無くても死なないかもしれない。怪我もしないかもしれない。
 どんなに準備を積み重ねても、死ぬ時は死ぬし、怪我する時はする。
 だから一番いいのは、足を踏み外さないこと。

 インターネットという命綱が1回切れました。傷影です。
 ピンポイントで土日だけ閉じるとかやめて欲しい。

<この2日間に何が起こっていたかというと>
 金曜夜:相方とチャット。
 金曜深夜:白熱。暴走。
 土曜未明:まだ暴走している。
 土曜朝:ネット切れる。とりあえず寝る。
 土曜昼:昼飯を食べに街へ。帰って寝る。
 土曜夕方:夕飯を食べに食堂へ。
 土曜夜:就寝。
 日曜午前:朝食食いっぱぐれて仕方無くひぐらし。
 日曜昼:昼食を食べに街へ。帰って寮の人に攫われる。
 日曜夜:夕飯後ゲームに巻き込まれる。寝る。

 ……何この寝て食って遊んだだけの週末。
 シドニーへは工事の為に電車が無く(代替バスはあったが車は嫌)、文章もさほど進んでいませんよ。
 とりあえず今はニコニコして満足です。くそぅあのMP3はまだか……!
 ボカロとキリンさんが好きです。『ワンダと巨像』を実況の所為で買ったのはいい思い出です(そして実況でエンディングまで見て満足してしまう駄目な人)。

お前にこの意味が分かるか?!

2009-07-16 19:40:08 | 留学日記
 テキストだ! テキストだけでだぞ?!
 ほぼ文字情報だけ、デザインもdiv2つ、あとCSSもちょこっとのHTMLでな、30Kbもあるんだ!
 これを奴は書いた。5時間かけて書ききったんだ! この意味が、お前に分かるのかよ!!

 例えばYahoo!のトップページで90Kb。自分でも何言ってるか分かりません。傷影です。
 人間、書こうと思えば一気に1万2千字(多分今日書いたのは1万字ぐらいだが)書けるものなんですね。1時間2千字。1分33字。1秒0.5字。あれ、少ない……?
 今回大分悩みながらだったので、ベストコンディション・ベストネタだともっと速度出ます。ただ写すだけなら当然それ以上に早いですし。
 書き終わった後で最初から通し読みすると追記は勿論、文章の並び替えが起こるのは良いことなのかどうか分かりません。
 なお、絶対に表に出せないシロモノです。本当にありがとうございました。

 うっかり集中しすぎて夕飯食いっぱぐれたのは内緒です。
 正確には本日、オーストラリア名物らしいチョコケーキ(名前忘れた。授業で作ったブツ)と飲み物しか口にしてません。食欲無さすぎ。腹が減らない。
 一応お菓子もキープしてあるので、腹減ったらそっち摘みます。食えなくなった動物は死ぬって言うけど、はは、今ならそれも悪くないね……(また命削った人)
 更にこれからサークル用に論文的な物書かないとです。たまにはこういう書き通しな日も悪くないのかな。

帰る為に旅に出る

2009-07-15 19:41:41 | 留学日記
 だから私はここに戻って来る。何を忘れても、どんなに遠くへ行っても、私が私である限り。傷影です。
 そんな些細なことでも、存在証明として縋らなきゃいけない。
 ここは多分、弱音を吐く場所。

 大学(in日本)の事務局の方がわざわざウーロンゴンまでやって来ました。
 こんな偵察、毎年各地でやってたらそれだけで金食うだろうに。実地見聞は悪くないが、それにしては時間短かったし、街とか見てるのかなぁ。疑問いっぱい。
 何より驚いたのは「もうウチの生徒はあなたしかいないから」というお言葉。な、なんですとー?!
 そりゃ元々3人(2人?)しかいなかったけど、空港で一緒だった子は「8月まで」言ってた気がするのは私の記憶違いかしら?! 今まだ7月半ばよ?!
 最近一気に交遊関係が広がったので、顔と名前が一致してない人がいっぱいいます。ロクに会ってない同大学の子なんて憶えてるはずありません。
 ……彼女が途中で投げ出したんだとしたら。また私の立つ瀬が無いよ。
 私だって逃げたいよ。そんなに強くないよ。ただダラダラと堪え忍んでるだけなんだよ。何もしてないんだよ。

 最近夜になると内臓が痛いです。ってこれ前にも同じこと言ってたはず。
 夜更かしの所為か、何なのか。これを代償として良い物が出来たらいいね。
 でも今日は特に酷いかもしれない。ああもう、変なの送って来るなよ先輩。バカばっかり。涙出るじゃんか。
 痛いのは腹か――心か。効いてくれビオフェルミン。聞いてくれあの時の唄。