つうこのなにげない日々

札幌のおいしいもの、あちこちお出かけ、映画、音楽の感想、ボランティア、その他日記風なんでもあり・・・

夜また夜の深い夜 桐野夏生著

2015-06-06 07:14:14 | 読書感想
自分と同じ境遇だと思う 七海に 書く
手紙形式の小説です。

ナポリの下町で暮らす主人公 マイコ
彼女母親と二人 ひっそりと暮らしている。

19才のマイコはお菓子屋の店員をしている

店の売り物を盗み食いしたと 解雇される。

学校にも行かせてもらえず
多国籍の民族が暮らす スラム街に住んでいる
回りに日本人は 住んでいないので
親子が日本語で話している内容は
誰にもわからない。

マイコはナポリに出来た マンガカフェに 入り浸るようになり、
家を飛び出す。
マンガの中の 日本は 「良い国」

マンガカフェのオーナーを頼るが
相手にされず
難民のエリス、アナと合う。

三人の生きていくための 盗みが始まる。

エリスは家族で難民キャンプに逃げる
途中、自分以外皆殺されてしまう
父、母、姉、弟二人

アナは親に棄てられた。

マイコは国籍がない


想像も出来ない話なので
感想が書けない。

壮絶と一言では片付けられない
生き様

マイコは日本の カルト教団の 教祖の
愛人の子供とされているが
そうではなかった。

母がなんで逃亡しているのか?

読めば読むほど謎が深まる。


マイコは日本に憧れるが
日本に行っても 幸せには なれないと
思う

国籍もない、父が誰だかわからないような 人間には冷たい国だから






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