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特急湘南号に乗ったよ(湘南3号・大船→小田原)

さてこの2021年3月13日(平日初日は15日)のダイヤ改正で従来の湘南ライナーにかわり登場した特急湘南号。
 従来の185系・215系に代わり中央線からやってきた257系になったものの、従来のライナー料金520円が指定席特急料金の760・1020円と大幅に値上げ。こうなることは前々から囁かれていたものの、特に頻繁に利用する人にとっては影響も大きく話題を集めました。


今回私も話題作り?の為に湘南号に乗ってみることにしました。
といっても特に新型コロナ以降東京に行くこともなかなかないので、横浜に出たついでに大船→小田原で乗車してみることにします。

今回乗車する湘南3号は東京18時30分発→小田原19時43分着。以前に乗車記を紹介した湘南ライナー1号に相当する列車。

(その際の乗車記)

湘南ライナー1号は貨物線経由で品川・藤沢・茅ケ崎のみ停車という俊足列車でしたが、湘南3号では旅客線経由となり、停車駅も品川・大船・藤沢・辻堂・茅ケ崎・平塚・国府津と大幅に増加しています。
旅客線経由となった代わりに横浜で普通列車を抜かすなど、特急化したことでライナー号より遅くならないように気を使っているよう。


湘南3号は大船19時10分発
ちょうど夕方ラッシュ時の混雑時間帯。
大船駅場面でも湘南3号の前後は
18:59 熱海行(小田原で湘南3号の接続待ち)
19:03 小田原行
19:07 平塚行
19:10 湘南3号小田原行
19:13 小田原行(横浜で湘南3号を待避)
と3~4分間隔に東海道下り列車が発車する中に半ば強引に割り込む形で湘南3号が着発します。


大船駅ホームの案内。


普通列車の合間をついて特急湘南3号が到着
「当駅からのご乗車でも特急券が必要です」と放送が流れます。


意外なことに同じ8号車のドアから私の他にもう一人乗車した人がいました。


大船→小田原は37.4km、33分で460円。小田急ロマンスカーの新宿~町田(30.8km)の30分420円と同じぐらいですが、ライナー号時代は料金不要だったことを思うと割高感があります。


大船→小田原で検索した8号車のシートマップ。他の車両も見ましたがだいたい同じぐらいの埋まり方(グリーン車は除く)
5割近くは埋まってます。大船下車分を含めれば約6割「思ったよりは乗ってる」印象です。


車内の様子。座席のモケットが張り替えられて一見するときれいに仕上がってますが、よく見ると荷物棚の一部が機器箱で塞がれていたり今一つな部分が・・。



細かく見るとひじ掛けの表面が剥げていたり、窓枠がキズでボロボロだったりと、中古車ぶりは隠せないというか、リニューアルの予算をケチったのが見えるというか・・


コンセントが追加設置されたものの窓側に1個のみ。通路側だと使えませんね。今の時代特急車両には必須の設備ですが少々残念。また車内WiFiもありません。




座席のポケットに入ってた案内下敷き。多言語表示はよいとしても小さい文字が並んでいてこのシステムがよくわからない人には読みづらそうですね。


頭上の座席ランプ。予約されている場合は左側(窓より)、空席は一番右側(通路より)のランプが点灯しています。

ちなみに車掌の巡回は小田原までの間で大船~藤沢間と藤沢~辻堂間の2回(同じ車掌が行って戻ってきた形)来ました。通路をさっと歩くだけで乗車券の検札はありませんでした。
元々東海道線はグリーン車に車掌が乗っていたからか車掌は2人乗務のようですね。ゆくゆくは中央線特急のように1人乗務になるのかどうかもきになるところ。

私が乗車した8号車では大船発車時点で5割近く乗っていた乗客も藤沢・辻堂で殆ど降りてしまい、茅ケ崎辺りではガラガラのガラ。更に平塚を過ぎるとこの車両は私を含め3人に。

今までのライナー料金(東京・品川乗車)は520円だったものの湘南号の特急料金は50㎞まで760円、51~100kmは1020円
(ここからネット予約のチケットレス割引で300円引・10月からは100円引)
東京~大船・品川~辻堂はぎりぎり50km。乗客のかなりは特急料金が安い50㎞以内で済ませているかのような印象。
50km以内だとチケットレス割引で460円とライナー料金よりも安いのでお得感はあるのでしょう。逆に51㎞以上となる区間では割引後で720円なので割高感はいがめないでしょう。

元々ライナー号時代から平塚から先は空いていたとはいえ、大船からの料金不要で乗れる制度もなくなり大船から先で新たに乗る人も殆どいなくなったのが、ガラガラぶりに拍車をかけているような状態ですね。




こんなに空いているのだしサメぬいぐるみを連れてくればよかったと思いながら小田原に到着。旅客線経由なので旧湘南ライナー1号のようなハイライトもなく・・。


今回の編成はNA12でした。
東海道線用の257系は9両13編成+5両4編成
185系の末期の残存数10両6編成、5両6編成、7両3編成(他に波動用の4・6両)に較べると結構多め。215系の置換え分など湘南号の運用を前提にしての車両数でしょう。

ライナー号から湘南号になって本数としてはライナー号時代と変わらず。また上り1本が平塚始発なものの下りも全列車が小田原まで運転されるなど、本数・運転区間としてはライナー号をほぼ踏襲したのは意外でした。
ただ一方で自治体との関係性などで低乗車率覚悟で小田原まで運転。次回ダイヤ改正以降に「低乗車率」を理由に、平塚や国府津打ち切りもあるのかなとも思えます。

今回乗車した湘南3号は大船到着時点で約6割乗車とまぁまぁの乗車率。といっても、185系、215系に較べると座席定員が減っていること、また9月末までのチケットレス300円引きキャンペーンで50km以下はライナー料金よりも安い460円で乗れることを考えると、キャンペーンが終わって以降の10月からが勝負でしょう。
JR側としても9月末までは様子見。10月以降また次回ダイヤ改正以降が本番と考えていると思います。

てこ入れ策としては考えられるのは
1・チケットレス割引の継続(300円引きもしくは200円引き)
2・湘南号の東京~小田原間の乗車に限り51~100kmも50kmまでの特急料金と同額で利用できるようにする特例
3・回数利用割引や「えきねっとトクだね」など新たな割引の設定
4・下りの横浜停車(横浜からの下り乗車による辻堂以遠の乗車率向上を狙う)
などが思いつきます。
逆にテコ入れを行わず、減便や区間短縮など縮減策に出る可能性もあります。
ただどちらにしろ今の乗車率を考えると、てこ入れも縮減も何も行わないというのは考えにくいように思います。

というところで、湘南号のお試し乗車でしたが、私としてはてこ入れ策の「4」の横浜停車が実現してくれれば横浜~国府津(48.9㎞)での乗車など利用価値もあるのに・・というところ。
ライナー号から特急になったことで料金の値上げの他に実は大きいのが、乗車券部分に青春18きっぷが使えなくなったこと。東京~小田原の距離だと普通運賃での往復(1520円×2=3040円)よりも18きっぷ1回分(約2450円)の方が断然安いのでこれは結構大きいです。逆に普通運賃を支払うぐらいなら小田急経由他にコスパのよい選択肢があるので、私の場合は対東京都心で考えると、ますます湘南号を利用する意味が見いだせない部分があります。
2008年以前のライナー号のようにある程度の本数が土休日に運転されれば「休日お出かけパス」での利用などまた別の価値が見いだせるのですが・・。

はっきり言えば、伝え聞く湘南号の低乗車率もその分てこ入れ策が導入される可能性が高くなるので、むしろ嬉しいのは事実ですね(てこ入れではなく縮減に動いても元々自分にとって利用価値が低いのでそれほど困らない)


2021/4/3 12:29(JST)
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