香港歴史博物館を駆け足で見学したのちは一度ゲストハウスのある旺角のゲストハウスに戻るとします。

さて12時40分ぐらいに部屋に戻ってきて、荷物をまとめて22階のフロントに向かうわけですが、今いる15階は中層階用エレベータの階、22階は高層階用エレベータの階、最初に部屋に案内されたときに各階停車の業務用エレベーター?みたいなので来たはずですが、案内されて付いていっただけで何処にあるのかわからない

仕方がないので一度1階まで降りてエレベーターを乗り換えて22階のフロントに行きます。昼間は3台あるエレベーターの1台がメンテナンス中で使用停止になっていて待ち時間が長めなのがまた・・・
さて22階のシービューホテルのフロントに行くと、昨日の女性のスタッフに「ふふふ・・・来たわね」という感じで迎えられ早速部屋を移動するのですが、業務用エレベーターのところまで行ったところで思い出したように「two bed roomでもいいか?」と聞いてきます。
私としては値段が一緒ならツインルームでありがたいことはあっても断る理由はないです

まぁ追加料金の話がないから大丈夫なのカナ??
フロントのあるシービューホテルに戻ってフロント横のツインルームに案内されます

今度は窓ありでツインルームなので広い


部屋の詳細は24日の最後で書くとして・・・、時間節約の為に荷物を置いて早々に出かけるとします。
今日の午後は屯門元郎地区のLRT乗車


香港街道地方指南の地図をによれば、ランガムプレイスの裏手の新填地街に元郎行きの赤ミニバス乗場があるようなので向かってみます。新興大厦から300m弱ほど。

こちらが屯門経由元郎行の赤ミニバス。4台ぐらい並んで順番待ちしています。
例のごとく乗客16人乗りトヨタコースター
すぐ横の奶路臣街は市場街のようになっていて13時台のこの時間から賑わってます
乗車して運賃の20HKドル(350円)を渡して行先を伝えますが・・香港街道地方指南の該当のページに目的地のLRT三聖駅の近くのマンション名「恒福花園」と書いた付箋を付けて見せたらわかってもらえたようで・・・・(実際は「軽鉄三聖站」でいいかも)
以前は赤ミニバスは後払いだったのですが、今は前払いになったようで車内にも「時間短縮の為に前払いに協力を」みたいな掲示が出てました。地球の歩き方には「下車地を言って値段を聞いて払う」と書いてありましたが、この路線は旺角から乗車した人は全員20HKドルみたいで、他のお客さんは下車地を言っている風はないです。
私が乗ったところで12人乗車。この手のバスは満員発車が基本と聞くけどあと4人なら早々に発車するかな?・・と。
10分ほど待って市場帰り風なおばあちゃんを最後に乗せて15人乗車で発車。
満員発車が基本といっても往路と復路で混雑方向が違う(朝は都心方面・夜は郊外方面のように)時とか満員発車前提だと片方にバスが貯まってしまうことに。もしかしたら、時間帯ごとに「最大で20分間隔」とか決まっているのかもですね。
ちなみにこの路線は24時間運行のようで・・・。

この赤ミニバス。ガイドブックには「起終点が決まっていて途中の経路が自由」とか掴みどころがなく書いてあったりしますが、要は乗り合いタクシーに近い存在で、基本的な経路があってその上で、乗客の降車希望で一定の範囲で寄り道もする。といった感じで途中は駐停車禁止区域以外は自由乗降。
東急コーチ(デマンドバス)のシステムを原始的かつ複雑化したようなものというか・・・
乗客の運賃収入が運転手の収入に直結するらしく、集客の為に猛スピードで飛ばしまくったりと、アグレッシブな乗り物ですが既得権益的な部分も多く、聞くところによれば香港政府は赤ミニバスの縮減を狙っているという話も。
今夏に法改正があって緑ミニバスの19人乗りが認められたのも、赤ミニバスの緑ミニバスへの移行を狙っている一環という話もあるようです。
発車してすぐに亜皆老街に出て早速バス停の前を通過しながら、おっちゃん運転手はクラクションをピーピー鳴らしてアピール


早々に高速道路(西九龍走路)に入って快走。
少々ボロそうなコースターですが時々制限速度(80km/h)オーバー警報がピーピーるぐぐらいは飛ばしてるようで

荃湾西駅の横の辺りで高速を降りて一般道に。すぐに海沿いの道に出て海興路から海安路・青山公路汀久道といった感じに。一般道に入るとバス停がある。ということでまたまた、運ちゃんはクラクションを鳴らしてアピール。途中で一人乗車がありました

この辺りから屯門方面に行く時は、バス停で待ってて先にミニバスが来たら乗っちゃうのも手かな??
青山公路に入った辺りから他の乗客達が下車地を言いはじめて、道路と歩道を隔てる柵の隙間やバス停で止まって乗客を降ろしていきます。この旺角~屯門・元郎のミニバスの乗客は深井や黄金海岸など青山公路上が目的地の人が主体のようですね。
深井の街は海沿いにタワーマンションが並び、山側は昔ながらの香港の街といった感じでなかなか風情がある街ですね。ずっと海沿いで青馬大橋が見えたりなかなか景色がよくていい区間で・・・

荃湾~元郎の区間は並走する高速道路経由のバスには何回か乗ったことがありますが、こちらは初めて。今まで通ったことがないのが惜しまれます。というか右側2人掛け席窓側ではなく、左側の席に座ればよかった。

私の隣に座っていたギャル(香港ではめずらしい)は「ヤッケイ・ア・ムゴイ」と下車地を言って黄金海岸住宅の辺りで降りていったけど「ヤッケイ」ってなんだ??
このミニバス、黄金海岸のホテル(汀久のホテルも)に泊まる時には役に立ちそうですね。黄金海岸のホテルも泊まってみたいものですが、一人だと結構いい値段するので

昔に阪急交通社の格安香港ツアーで黄金海岸ホテル指定になっているのを見たことがありますが、往々にして格安ツアーは立地が(普通の人には)悪いから安いみたいなホテルを使うことがあるみたいで狙い目なのかも

まぁ知らないで黄金海岸を割り当てられたら可哀想だけど・・
黄金海岸を過ぎて海水浴場の横を快走しつつ、そろそろ私の下車地。
運転手のおっちゃんが「次は君だよ」という感じで教えてくれます

旺角から40分弱でLRT三聖駅がある恒福花園に到着します。距離にして道なりで25.5km
ちなみに旺角~屯門はMTRでも乗り換え時間込みで標準45分19HKドル(公式アプリ基準)なので、距離を考えれば十分早いはず

歩道と車道を隔てる柵の隙間みたいなところで止めて降ろしてくれて、降りるときと発車しながらも「あっちだよ」という感じで指さして教えてくれます

ぶっちゃけ降りてしまえば、場所はわかるんだけど・・・

ちなみにこの時点のミニバスの残り乗客は3人。ルートとしてはLRTの線路に並走して元郎に向かうはずですが、どうなんでしょうね。
以前に聞いた話だと「乗客が少なくなってきたら、同じ方向のミニバス同士連絡を取りあって1台にまとめる」と聞いたことがありますが・・(だから乗車時に行先を伝えた)
今回は体験できなかったけど夕夜とか本数が多い時間なら可能性はあるのかな??

ということで三聖駅にやってきました。タワーマンションの下にターミナルがあるという、屯門嗎頭や元郎ターミナルと同じくな過密都市香港らしい構造の駅です。
今回は一日券を買う予定ですが、この三聖には客務中心なるカウンターはなさそう。
なので近くのMTR駅の屯門までは一度別払いで・・

随分と立派な券売機が設置されていますね・・。
どんな切符が出てくるのか確認する意味も含めて切符を買ってみます。
三聖~屯門は乗車券は5HKドル、オクトパスカードだと4.7HKドル。乗車券はゾーン式運賃、オクトパスカードは通過駅数式運賃となっていて計算方法が違います。基本はオクトパスの方が安いものの区間によっては乗車券の方が安いです。

「改札ないんだし、後で1日乗車券買うならここで切符買わなくてもいいじゃん・・」という声もあるかもですが、抜き打ちで検札があるのでお勧めは出来ないです


ここから発車するのは505系統の1路線のみ。
ホームは2つありますが使用しているのは片方だけのよう。
ここから次の兆麟駅までの間の1区間を乗れば新界LRTは路線図的には全線完乗したことになりますが・・、路線図的解釈でいいのか、乗車可能全ルート乗車というか、完乗を言うなら最低でも一つの系統を往復乗車しないとダメじゃないかなと・・。
ただ乗車可能全ルート制覇をやろうとすると香港島トラムならまだしも、こっちはターミナル駅の各ホームとか配線図に色を塗りながら繰り返し繰り返し乗るような状態になると思うので考えるだけでしんどくなってきそうですが

この三聖駅は屯門嗎頭~市中心方面の本線から分岐して約300m・1駅だけの支線ですが、ここから約2.5km先の黄金海岸までの延伸構想があるのでその絡みで先行的に開業させたのかもですね。

乗ってしまえば未乗区間もあっという間。10分強で屯門駅に到着


さてここで一日乗車券こと「屯門南昌全日通」を買うとします。
西鉄線の改札近くの客務中心というカウンターで、「屯門南昌全日通」と書いたメモを見せたらすぐにわかってくれました

このチケットは28HKドル(420円)で南昌~屯門間のMTR西鉄線・LRT・接続バス(MTRバス)に1日乗り放題。
南昌~屯門はオクトパスカード運賃でも16.2HKドルなので結構な破格値。LRTの運賃はオクトパスで4.7HKドル~7.0HKドル。西鉄線に乗らなくてもLRTに5~6回乗るならこれを買った方が安いです。
破格な割引チケットが発売されているのは、路線バスと競合のためのようで・・・。西鉄線は都心部で乗換えが面倒なのと元郎・屯門地区からは都市内高速バスが頻発していてバスも便利です。
ちなみに西鉄線には1か月有効の定期券のようなものもあるよう。香港では定期券は珍しいです。
今回私は行きは屯門までミニバス、帰りは西鉄線に乗りましたが、この全日通は西鉄線の南昌~屯門間の駅で発売なので、片道バスにするにしても行きはMTR西鉄、帰りはバス。のようにした方がお得です。

台紙付きで妙に豪華な・・といった感ですが、説明を読むと南昌~屯門間のMTR西鉄線に乗る時はICカードで自動改札を通り、LRTと接続バス(MTRバス)に乗車する際は係員に台紙を提示(LRTは検札時に提示)だそう。
試しにLRTのオクトパスリーダーにタッチして見ましたが無反応でした。
LRT乗車時にリーダーにタッチする必要がないのは便利ですね。乗ったり降りたりを繰り返していると、タッチするのを忘れることもあるので・・。
カードは通常版オクトパスカードや日本のsuica・Pasmoに較べると少し薄いですが、繰り返し使えそうな厚いICカード。1日で使い捨てにするには惜しいような・・・。
<次回に続く>
2017/12/15 22:19(JST)