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用賀PA・高速バスから田園都市線への乗継

5月21日から国土交通省主導で
「静岡方面高速バスから東急田園都市線への乗り継ぎ実証実験」
として、東名高速道路から東京都心に向かう高速バスから田園都市線への乗継実証実験というものがスタートしました。

これは
首都高3号線の用賀料金所に併設されている用賀PAを高速バス停留所として活用して、
近くにある東急線の用賀駅へ乗換出来るようにすることで、首都高速渋滞時のバスの利便性向上を図る。
というようなもののようです。

(詳細は文末リンクの国土交通省サイト等を参照)

常磐道では既に水戸方面等からの高速バスから八潮PAを利用して、つくばエクスプレスに乗り継ぐ実験が行われていて、一定の成果を上げている模様です。
今回はそれの東名高速版と言ったところでしょうか。



実験開始の頃(5月下旬)にバス車内に置かれていた乗り継ぎ実験の案内。
裏面は用賀駅の時刻表(渋谷方面)や案内図が書かれています。


ということで、実験開始から一ヶ月ほど経過した、6月29日火曜日に実際に利用してみる事に。

国交省等のサイトの案内によれば、用賀PAで降車出来るのは首都高速渋滞時が基本の模様。
なので渋滞発生の可能性が高い朝の上り便に乗ることに。
この日は午前中から渋谷に行く用事があったので、それにあわせて利用してみることにします。

乗車したのは小田急箱根高速バスの32便。新宿駅到着10時50分の便です。

この日、バス車内から首都高速の渋滞情報を数回ほどチェックしていたのですが、
9時30分頃の時点では用賀辺りまで渋滞していたものの、10時頃には用賀~池尻間の渋滞は解消してしまいました。

小田急箱根高速バスは、池尻ランプで一般道に降りるので用賀停車はなしかと思うも・・・


東京料金所を通過してしばらくしたところにある電光案内板では「池尻~浜崎橋渋滞」との表示が見えます。

ここで案内放送が入り
「ただいま渋滞はしていませんが、用賀パーキングで下車する事も出来ます。下車される方はお知らせください」
とのことで、なんと用賀で下車できる模様
降車ボタンを押します



用賀の本線料金所に併設されている用賀PAに進入します。




用賀PAを発車する乗車してきたバス。
下車したのは私だけでした。

用賀PAに到着したのは10時21分。
池尻大橋到着は10時30分なのでほぼ定時のようです。



期間限定の実験でかつ降車専用ですが、停留所標識が設置されています。
警備員の方がいて、駅までの道順など詳しく案内してもらえました。

用賀PAはお手洗いと飲料の自販機、休憩所(改修工事中で閉鎖)があるだけの小さなパーキングエリアですが、
高速バス停としてみれば充実した設備。

ただ降車専用なのが残念なところですが・・・。
SA/PA併設型の高速バス停が増えるといいですね。




降車場所の近くにある地上に降りる為の入口
オートロックのような扉になっていて、こちら側から外への一方通行

ここを通る際は、お手洗いや休憩所などPA内に忘れ物をしないように要注意です。

この扉を通って、中の階段を降りて地上に向かいます。



1階に着くと再び扉が
こちらも中→外の一方通行

この扉を出て少し歩くと更にフェンスの門があるので、そこを開けて出てようやく公道に出ます。



フェンスに掲示されている用賀駅への案内図。



いま出てきた建物を見ると・・・
PA→1階の階段は、首都高速関係の管理事務所の建屋になっているようです。
建物の中の階段を屋上から地上に降りるイメージです。

ここから用賀駅までは
基本的にフェンスの門を出て左に。
少し歩いて左に曲がる
という感じで数分歩きバスターミナルに出るとすぐに用賀駅です。

駅自体は地下なので一瞬分かりづらいですが、
地下に降りるエスカレータや階段があるので、そこを降りればすぐです。

パーキングでバスを降りてから用賀駅で電車に乗るまでで、概ね10分程度(荷物が多ければもう少し)
見ておけば大丈夫かな?という様子です。

ということで用賀駅に到着。ちなみに渋谷までは190円です。

バスを降りるときに、100円払うと渋谷までの切符の引換券がもらえるそうなんですが、
2枚目のPA進入時の写真を撮るのに気を取られて忘れていたのと、
降りる際に特に何も言われなかったので、バスの切符を渡してさっさと降りてしまいました

どんな切符がもらえるのか気になるのですが、残念・・・
次回利用した際に紹介します。

ちなみに池尻大橋→渋谷は120円で、バス代は池尻大橋でも用賀でも一緒なので70円損した事に
ちなみに100円で実験用の切符を買えば、池尻大橋で降りるよりも20円安いことになります。

ということで用賀PAでの下車を実際に試してみました。

この実験の趣旨としては、首都高速渋谷線の渋滞対策の一環のようです。
しかし小田急箱根高速バスの場合、首都高走行区間が東京IC(用賀)→池尻(約6キロ)と短く、池尻ランプで首都高を降りてすぐの、池尻大橋駅前で下車できるので用賀PAで下車できる意義は薄いといえます。

また用賀から渋谷方面の田園都市線は
用賀駅に急行は止まらない。2本に1本は隣の桜新町で急行待ちをするので時間がかかる。
ということも考えると、尚更に用賀で降りるメリットは少ないと感じます。

ただ一方で、用賀→池尻間で渋滞に巻き込まれて「向ヶ丘定刻発車なのに池尻大橋で15分遅れ」
という経験もあるので、やはり渋滞が長い時の回避ルートとして用賀PAで下車できることで、
より便利に、安心して利用できるようになったといえます。

特に私の場合、家に帰る際の下り便は、10~20分遅れようとも(20分遅れることは稀ですが)、
「必ず座れてかつ乗換なしで、家まで歩けるバス停に着ける」ことの方に大きな意義を感じているので遅れはあまり気になりませんが、
逆に「これから出かける」という時に乗る上り便は、次の用事に充分余裕時間があったとしても、やはり遅れは気になります。


首都高速渋滞時の回避ルートとしては、東名江田で下車して、あざみ野駅・江田駅に徒歩というのが有名ですが、バス停から駅まで徒歩15分程度かかることも含め、
「江田近辺に用事がある場合やあざみ野から地下鉄に乗るような場合」はともかく、駅まで歩いて田園都市線に乗り換えて渋谷や都心方面に向かうぐらいなら、最初から「バスに乗らないで電車で行った方が明らかに便利」と考えています。
なので、霞ヶ関まで首都高を走るJR便の高速バスの場合だと、それだけ渋滞の影響を受ける可能性が高いので、
「用賀PAで下車できる」というのは大きな意義があると思います。

ということで用賀PAでの下車体験でした。


国土交通省(関東運輸局)内のサイト
http://wwwtb.mlit.go.jp/kanto/jidou_koutu/tabi1/jikken/yougapa.html

首都高速道路
パーキングエリアを活用した高速バス&レールライド > 用賀パーキングエリア(平成22年5月21日(金)より実証実験開始)
http://www.shutoko.jp/efforts/traffic/action/youga_pa.html

7/2 6:53
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