放送大学-面接授業「港湾活動と社会発展」(2016)その3・本牧ふ頭を見学
2016年06月26日 02時32分14秒
5月13日金曜日の放送大学、神奈川学習センターの面接授業「港湾活動と社会発展」の第2日目。
まずは午前中のマリーンシャトル号での横浜港港内遊覧を終えて、食事休憩を挟む為に11時30分頃に一時解散。午後の部は12時50分に大桟橋埠頭ビル前に集合となります。
一応、一時解散という形ですが、希望者は講師の池田教授お勧めのお店として、県民ホール近くの裏通りにある「味奈登庵・本店」というそば屋で昼食として、先生の引率で向かいます。
こちらが私が注文したもりそば(大盛) 550円ぐらい
先生曰くこのお店の特徴は、「並盛・大盛り・富士山盛り(特盛)が同じ値段」「お勧めはつけ天そば」(もりそば+天ぷら盛り合わせ)だそうで・・
同じ値段なら大盛りを注文したくなりますが、どのくらいの量がくるのかわからないのが私は思い切って大盛りを注文量が心配だったので、てんぷらはつけませんでした。
並盛に較べて大盛は結構量が多いです全部完食できましたが、てんぷらを付けてたら厳しかったかも
ちなみに他の学生の方では、富士山盛り+つけ天を注文して完食した方もいたようで
ちなみにこの美奈登庵本店はフルサービス店なので食後にそば湯のサービスもありました。
食後は集合場所の大さん橋に移動します。
大さん橋の入口付近にある旧貨物線の跡の橋脚には壁画が描かれています
これは1910年頃の大さん橋周辺の横浜港の風景。
開港広場から大さん橋埠頭ビルの間には、古い建物を利用したお店やカフェ、周辺の勤務者向けの安い食堂などもあるようで、こちらもなかなか穴場かも
大桟橋ふ頭ビルの横にある、1894年に完成した大さん橋の前身の鉄桟橋建設時から使われた鉄の杭。スクリュー部分を海底の土にめり込ます形で杭を支えたもの。
大さん橋の前身の鉄桟橋は関東大震災で崩壊。その後再建されたそうです。
この変わった形をしたビルが、大さん橋埠頭ビル。
ここで一時解散となり、集合時間までまだ30分ぐらいあるので、1人で大さん橋の方に行ってみるとします。
大さん橋のターミナル内には自動外貨両替機を発見クルーズ船で来る船客向けなんでしょうか?
しか~し、よくみると随分とレートが悪いような。
この日(5月13日)12時30分頃のレート(市場での仲値)は
USD:108.8 EUR:123.72 CNY16.684 AUD:79.457
この両替機のレートはUSD:101.00。手数料を7%取ってる計算になります
米ドルでおよそ7%も手数料を取ってるとは・・実は結構レートが悪いような。(中国人民元だともっと悪い)
ちなみにクレジットカード(DCカード)だと仲値に近いといわれるVISAレート+1.7%。新生銀行カードの海外引き出しで+4%程度です
クルーズ客船の停泊中に、カードが使えないようなその辺のお店でちょっと買物や飲食したい。とかそういうニーズ向けなのカナ??
ちなみに大さん橋からの海外航路は鉄道紀行作家の宮脇俊三氏がシベリア鉄道の旅で1985年に定期船旅客船で50時間近くかけてロシア(ソ連)のナホトカに渡った話が載っていますが、今は横浜からの定期の国際航路はないのが残念ですね。
貨物船ででも、船で香港やシンガポール(他の国でもいいけど)にいけたら凄いですね
さて大さん橋埠頭ビル前に集合して午後の部スタートです。
ここからはこのCITY ACCESSの小型バスに乗って、本牧ふ頭と大黒ふ頭を見学します。
ちなみに今回の授業の定員は24人。24人+池田教授と引率の放送大学職員、案内のポートガイド氏でバスの定員がいっぱいになるので定員24人なんだそう。
更に振興協会の職員氏が別の車でバスと一緒に向かう形になります。
ちなみに今回の横浜港見学は横浜港振興協会の横浜港見学コースをベースに放送授業用に池田教授がアレンジしているとのことで、午前中の遊覧船乗船も含め追加費用はありません。
ここから同行するポートガイド氏は、韓国人の女性の方。20数年前に日本に来て、韓国からの横浜港視察団の通訳業務の他、今回のような横浜港見学のガイドをしているそう。
ポートガイド氏の案内に先生が補足説明をするような形で進みます。
ガイド氏の案内で「横浜を代表する有名な歌『ブルーライトヨコハマ』はかってのバンドホテルのホールのステージの照明が青色だったのが由来」といった豆知識なども・・。
バンドホテルは今のドンキホーテの場所にあって1999年に廃業したホテル。横浜では一世を風靡した有名なホテルだったそうですが、末期の頃は薄汚れて廃墟かのような姿。私は廃業のニュースを聞いて逆に「今まで営業していたんだ!?」と驚いたぐらいですが・・。
さて大さん橋埠頭ビルから20分強ほどで最初の見学地、本牧ふ頭BC管理棟に到着。
本牧ふ頭のコンテナターミナル内の管理棟ビルの屋上からコンテナターミナルを見学します。
長いコンテナが40フィートコンテナ。短いのは20フィート。
昨日の講義で話があったTEUというコンテナを数える単位は、この短い20フィートコンテナ1個分を1TEUと数えるそうですね。
写真の奥が岸壁で着岸しているコンテナ船からコンテナの積み降ろし、コンテナの積み込みをやっているはずですが、広すぎてここからだとガントリークレーンが動いているのが見える程度ですね
現代のコンテナ船は停泊時間も半日程度で荷役を済ませて出港していくそう。なので昔の貨物船のように船員が停泊(荷役)中に夜の街に繰り出す・・。というのもなかなかないそうで・・・。
見える範囲では働いている人の姿が殆ど見えないです。人がいるとしたらクレーンのオペレーターやトレーラーの運転手程度??
同行していた振興協会の職員の方に伺ったところ・・・
危険なのでターミナル内の徒歩での移動などはない。ただガントリークレーンはオペレーターの他に地上側(船側)にサポートスタッフが何人かいる。
コンテナターミナルの業務は強風など悪天候に弱い。基準はガントリークレーンの風速計で10mを超えると作業中止だが実際には守られていない。ただ20mぐらいの強風になると中止される。といった話も・・
また、コンテナターミナルでの事故として、5月に本牧ふ頭で作業員がコンテナの下敷きになって亡くなる事故が発生しているそう。過去にも落下事故などで船上側のスタッフが亡くなる事故がおきているものの、5月の事故も含め犠牲者はなぜか若い人(20代)という切ない話も・・・。
という切ないような話も・・・。
埠頭内にはコンテナを洗浄や修理する作業場のようなところもあるそう。
船での航海中に波浪などでコンテナが破損することも多く、適宜修理作業を行なうそうです。
最近にコンテナの中から難民が発見されたニュースがありましたが、本来コンテナは気密性が高く、中に人が何人もいたら窒息するはずで、難民が乗っていたコンテナは一部が破損して隙間があったのでは?という話も・・
また市内中心部などで海上コンテナを運搬するトレーラーをあまり見かけないですが、これは交通事故防止の為に、政策的にベイブリッジの下層部の国道など、臨海部の道路整備を進めトレーラーのルートを分離しているそうです。
驚きの9車線道路??みたいになっていますが、目的地によって走る場所が分かれているよう。
コンテナは縦方向には4~5段まで積んでいるよう。
それにしてもこれだけのコンテナ。良く管理できるなと思います。
コンテナが行先不明になったり、別の船に積んでしまったりとか、そうならないようにどうやって管理しているのか気になりますね。今はコンピューター管理になっているようですが、IT化前はどうしていたのでしょうか?
さて本牧ふ頭のコンテナターミナルの見学を終えて次は大黒ふ頭に向かいます。
大黒ふ頭へはベイブリッジ下層の一般国道を通過します。
国道部分は上下1車線。大黒方面に向かって左側(港外側)に寄せて2車線取っていて、右側(港内側)はスペースが空いています。
大黒ふ頭内からは岸壁に停泊している大型船が間近に見えますね。
大黒ふ頭内を循環するバスに乗っていると、「C-1バース、C-2バース、L-2バース、T-1バース・・」のような、アルファベットと数字を組み合わせた、なんとかバースという停留所名が続きますが、バースは要は岸壁。電車でいうところのホームのようなもの。
"C"はcontainerの"C"でC-なんとかバースはコンテナバース
"T"はTramperで不定期船
"L"はLinerで定期船
という意味だそうで・・・。
埠頭内の道路は一般車も通行可能ですが、一般車の乗り入れが制限されているエリアがあったり、あちこちに入場待ちのトレーラーなどが列を成して停車していたり、慣れないと走りづらそうですね
「横浜市港湾局」と表示された道路標識も結構あったりと、公道ではなく私道扱いになってる道路も結構ありそう。
さて、次の見学場所、Y-CC横浜港国際流通センターにやってきました。
ここで一時休憩をとることに。
ここ、横浜港国際流通センターへは横浜駅・鶴見駅から路線バスが出ていますが、ラッシュ時も含めて1時間に1~2本程度とかなり少なく、通勤としてもバス通勤だとかなり厳しいような本数。この辺りで働いている人は車通勤が主体なのでしょうか??
横浜市営バスの大規模再編前は日中でも毎時2~3本ぐらいはあったような気がするのですが・・。
内部には「ポートストア」というコンビニエンスストアも。場所柄24時間営業ではなさそう
店舗としてはサークルKサンクス(楽天ポイントカードも使用可能)ですが、作業用手袋や安全靴など、作業用品を多く扱っているのが特徴的ですね。
余談ですがレジコーヒーのマシンがリニューアル前のポーションタイプでした。私はこっちの方が好きなんだけど
他には昼食時間に営業の食堂などもありました。大黒ふ頭内はお店や食堂の類がなさそうなので貴重かも??
長くなってしまったので、もう1回。次回に続きます
<次回に続く>
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2016/6/26 2:32(JST)
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