さて今回は川崎駅前のルフロンに2020年7月にオープンした淡水魚水族館のカワスイを紹介します。
インスタグラムの年賀状キャンペーンで無料入館券が当選して有効期限が6月末までだったので、期限直前の6月29日水曜に行ってきました。
ルフロン1階からカワスイ入館ゲートのある10階までは直通のエレベーターで行けます。
カワスイはルフロンの9階と10階の2層構造。入口は10階、出口は9階です。
入口前にはカフェ、出口にはグッズショップがありどちらも入館なしでの利用できます。特に出口のグッズショップはかなり広くてサメのグッズも売っていているので要チェックですね。
この時15時頃。カウンターでチケットを引き換えると、15時30分から1人800円のバックヤードツアーがある模様。
こういうツアーは色々解説してもらえれて理解が深まるのと、そもそも本来2000円のところをキャンペーンの無料入場券で入館していることもあって+800円出すのも悪くない?😅 ということで申し込むことに。
担当解説員は魚類担当で哺乳類や鳥類は出て来ないそうで。
まずは集合時間までざっと一通り見て回ることに(その方がツアーの説明がわかりやすいと思うので)
ということで集合時間近くになったので、集合場所の9階アグアラボに。「アクア」ではなく「アグア」なのはアマゾン川のあるブラジルの言語ポルトガル語にちなんでいるそうで。
今回の参加者は私の他はラボ前で申し込んだお母さんと小学生ぐらいの子の2人で計3人。20代前半ぐらいの女性の飼育員さんが解説します。
まずはアグアラボに展示されている電気うなぎをバックヤード側から見学。目隠し用に設置されているパネルを外して裏側から見ます。
電気うなぎは大きなのが2匹と小さいのが1匹、小さいのは油壷マリンパークから来たとか。
ここでは棒状の道具で電気うなぎが動かして向きが変わってしまった種名板を直す作業を実演。電気うなぎは発電するので水に直接手を入れない、道具は電気を通さない素材のものをつかっているそう。
また道具は1回ごとに塩素入りの水道水で洗って別の水槽に伝染病などを蔓延させないようしているとのこと。
こちらは水槽の掃除などに使う道具の説明。
市販のパイプやスポンジなどを加工して手作りしているそう。
こちらはニシキマゲクビガメのバックヤード水槽。
ここで生まれた子ガメだそう。
16匹生まれて10匹は動物商を介して他の生き物と等価交換したとか。適宜、動物商や他の園館と融通しているそうで。
小さい子と大きな(親)魚を同じ水槽に入れておくと、小さい方が餌を食べれなかったりするので、適宜バックヤード水槽に移すそうで。
他には妊娠の兆候が見られるアロワナ夫婦もバックヤード水槽にいたものの、落ち着いた環境のため蓋がしてあって隙間からシルエットが見える程度
魚の雌雄を見分けるのは大変に難しく解剖しないとわからないこともあるとか。このアロワナも妊娠の兆候が出て雌雄がわかったとか。
また熱帯魚店等で雄雌がペアが高く売られているのはこのためで、繁殖実績があるペアは更に高いという豆知識?も。またここのピラルクも雌雄の別は分からないとか。
これはアロワナを移動した時など魚を移動するときに使う袋
袋ごと水槽に入れて運ぶものの、水の重さもあるのでかなり重くなり二人がかりになったりとかだそうで・・。
下の方は魚に破られないように丈夫な素材になっているそうです。
バックヤードの一角には大きなぬいぐるみも。
これはイベントなどの際の解説用に使っているそうで。現在ショップで販売していない巨大なピラルクもいますね
実際にぬいぐるみを使った解説を実演してもらえました。
右の写真はピラニアの骨格標本。ぬいぐるみは歯の数が多いとか誇張されている部分もあるものの、かなりリアルな出来のようで。
ピラニアは獰猛な肉食で危険生物のイメージがありますが、カワスイのピラニアのうちピラニアナッテリーは臆病でそう危険ではないとか。他にピラニアピラヤやブラックピラニア(こちらは獰猛)もいるそうです。
次は調餌室の見学。
右の箱はカピバラ用のミレットという植物。ミレットはルフロン屋上での栽培も試行していて、そっちの方が市場購入品よりも美味しくてカピバラには好評だとか。
こちらは魚用の餌各種(乾燥タイプ)
大きな袋で納入されるのをこういう小分け容器に入れて、この容器を水槽に持参して餌をやるとのこと。ペレットタイプの餌の中にも水面に浮くタイプ、ゆっくり沈むタイプ、遅く沈むタイプなど魚の食性によって使い分けているそうです。
ちなみにピラルクにはアジやハマチ用のペレットを食べさせているそうです。
次は10階に移動してこの建築模型?で説明。一瞬この中になにか生き物がいるのかと思ってしまいました。これは9階のアマゾンゾーンを上からみた模型。アマゾンゾーンの上にあるキャットウォークからの見学です
中央のガラス張りの中は観客用の通路
天井は屋上で天気がいい時は開けているとのこと(鳥が逃げないように網は張っているそうで)
ショウジョウトキを発見!
ショウジョウトキは臆病な性格で鳥類の担当飼育員氏もキャットウォークに一般のお客さんがいる時にここまで近くに来るのは初めて!とのこと。
これは結構貴重な体験だそうで!!
鳥にとって谷底になる場所は危険かつ、人間よりも下には警戒して降りてこないそうです。なので下で餌をやるようにするなど下にも降りてくるように教えている最中なんだとか。
バックヤード水槽のアフリカンロックシュリンプ
最後に水の調達を質問したところ、水は川崎市の水道水に塩素除去剤で塩素を取り除いて使用しているとのこと。この写真一粒で水10リットルぐらいの塩素を除去できるそうで。また濾過機を設置して循環させているそうです。
カワスイには淡水エイがいるものの、サメはいないのが残念。
サメの中には淡水に入れるサメもいるものの、あくまで海水と淡水(汽水)を行き来できるということでずっと淡水は厳しいのでは?またph値の問題などもあるそうでカワスイでサメを飼うのは難しいようで・・。
また「ショップやカフェコーナーで出しているピラルク料理のピラルクは天然か養殖か?絶滅危惧などもあるので天然を食べるのは抵抗がある」を質問したら、
「天然物は保護のために漁獲できる時期、量が厳格に決まっているのでかなり高価になる。なので養殖のはず」との話でした。
といったところでバックヤードツアーは終了。
今回同じ組の参加者の方の小学生ずれのお母さんもパンフレットに説明をメモしていて熱心な方の様子で、かつ私も色々質問したので突っ込んだ説明もしていただき終了時間もオーバーするぐらい。
空いている平日ならではかもで、いつもここまで説明してもらえるかわかりませんが、ともかく+800円の価値は十分。参加してよかったです。
また今後参加予定の方は状況で終了時間が延びる可能性があるので、後予定には注意した方がいいかもですね。
次回は館内の生き物などを紹介します
<次回に続く>
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2022/7/4 1:20(JST)