最近、CDをカセットテープに録音して聴くのが楽しみに成って居る。確かに今の機器。スマホや、HDDレコーダーやらipodなどのデジタル機器に比べたら。ダイナミックレンジの値の部分でカセットテープは劣る。しかし、カセットは便利だし、音だってそんなに悪くは無い。返ってパンチがあるくらいだ。私はipodとウォークマンを所有して居る。勿論、此れらも聴くつもりだが、今はカセットデッキに嵌っている。私は此処5年間程、音楽には遠ざかる生活をして居た。思えば今から15年前までは、矢張りラジカセにステレオからレコードやら、ラジオ、CDを録音して居た。だが長い入院生活で、その楽しみは失われて行った。しかし、今年に入って「Waltz」の角田さんを知った。彼はカセットテープに情熱を燃やして居る人物だった。私は影響を受けたのです。夏の初めに、Amazonを見て居たら、古いラジカセの大型の物が売って居た。私は去年の暮れにナショナルのラジカセを復刻した、サンスイのラジカセを4千円で購入して居た。何故なら、私は若い頃のバンドでの録音テープを持って居るからだ。それを聴きたくて購入して居たのだ。だがその時点では今みたいな考え方は仕手居なかった。しかし角田さんの話を聞いてハッとした。そして何より、CDを買うのはそう枚数は買えない。だから、レンタルCDを借りてカセットテープに録音すれば、音楽コレクションが出来ると思ったのです。現に千円でCDを5枚借りて、1本2百円辺りの90分のカセットテープに録音すれば、1千5百円でCDを5枚録音出来る。CD1枚の約半分の値段でCD5枚を持つ事と同じ事になるのだ。
それで、Amazonで大型の古いラジカセを1万3千円で購入したのです。しかしそこは1979年製のラジカセの中古品、カセットの音が籠って居て、カセットテープを聴けた状態では無かった。私はこのgoo blogでオーディオ通のトレイルさんに聞いて見た。すると、手軽な部分ではラジカセだが、音を追求すると成ると他の機器(カセットデッキ)がいいとアドバイスを貰った。だからAmazonで探して見たら、新製品のTEACのAD-850と言う、カセットデッキ、3万1千7百70円の物を見つけた。それで思い切って購入したのです。結果、今、こうしてCDをカセットテープに録音して居ます。そして昨日、棚の中を見て見たら、なんと15年前に購入した150分テープが10巻出て来た。今時150分テープはもう作られては居ない。貴重なカセットテープだ。なんか得した気分に成って嬉しく成った。皆さんも手軽なカセットテープに録音して、音楽生活を楽しんだら如何でしょうか?確かにHDDレコーダーに音楽を配信から、ダウンロードすると言う事も今風ですが。カセットテープは風情があります。それに単価が安い。私みたいにCDをカセットに録音すると言うのも一つの手だと思いますよ。私はHDDレコーダーに取り込んで小さなイヤホン型ヘッドフォンで音楽を聴くより。カセットデッキで録音してステレオでスピーカーから迫力ある音で聴いた方が健全だし。その方がいいと思います。ちなみに、購入した、中古の大型ラジカセだが、販売店が返金してくれるとは言って居る。しかしラジオの部分ではかなり高音質で聴く事が出来る。今、送り返して、代金を返金して貰うか、それともラジオだけを聴く為に此の儘使うか、思案中です。それでは、此処から、再びカセットテープ専門店「Waltz」の紹介と。ラジカセの紹介です。皆さん読んで見て下さいね。。。
ー今、お洒落なカセットテープ専門店「Waltz」ー

中目黒の駅からブラブラ歩くこと10分程度。
裏通りのちょっと開けた三差路に「waltz」がある。大きなガラスの扉が4枚あって、明るい店内。より広さを感じられて心地良さそうだ。と言っても、此処はカフェではない。店内に入ると最初に目に飛び込んで来るのは、正面に陳列されている古めかしい、いわゆるラジカセ。手前には、そのデッキに収まるべきカセットテープたち。此処はカセットテープ店なのだ。
音楽好きの間では、此処最近、カセットテープが再評価されて居る。カセットテープでリリースするアーティストが登場したり、さらにはカセットテープリリース専門のレーベルが設立されたり。確かにマーケット的には過去のものではあるのだが、ある場所では脈々と受け継がれて居て、それが表面化して来て居るのだろう。
「Waltz」は5年前にオープン。
カセットテープとレコード、そして雑誌などの古書を販売して居る。ネット通販もして居ない、ある意味で“純アナログ”な店。どんなこだわりのガンコオヤジが登場するのかと思いきや、予想にはまったく反する、カルチャーを愛するさっぱりした店主だった。
店主の角田太郎さんは、地元・中目黒出身。もちろん多感な時期をナカメで過ごした。
「小・中学生のころは、貸しレコード屋さんの走りみたいなお店が2店もあったんですよ。そのころから音楽が大好きで、自転車で通って居ましたね。音楽的なバックボーンはそこに育てられたと言ってもいい。あと情報源はラジオでした。番組を録音したテープが数百本はありましたね」
40代以上の人ならば、「テープに録音する」という作業を一度は経験して居るだろう。角田さんのテープには、多くのジャンルが録られる事になった。
「小学生のときは、ビルボードなどのヒットチャートを一生懸命聴いて居ました。チャートを聴いていると、ロックも、ブラックミュージックも入って来て、色々な音楽に接する切っ掛けになりました」
その中で角田“少年”が一番ハマったのは、ニューウェーブ。現在の40代中盤から後半の人は、本当にニューウェーブの影響を受けた人が多い。それだけ魅力的なカルチャーだった。
「80年代初期のインディレーベルから派生したようなカルチャーで、ラフトレード、4AD、ファクトリーなど、個性的なレーベルが沢山ありました」
こうした早熟な音楽遍歴を経て、どっぷりと音の世界に浸っていた角田さんが、レコードショップを展開する「WAVE」に就職したのはある意味、必然。自身も客として、六本木WAVEや渋谷WAVEに足繁く通って居たと言う。80年代後半から90年代にかけてのWAVEは、“WAVE以降”しか知らない者に取っては、伝説的だ。現在、ミュージシャンだったりDJだったり、音楽カルチャーのなかで個性的な活動をして居る人たちの多くが、「WAVE出身者」であったりするのも、それを象徴している。
4年後、WAVEを退社し、明響社に入社。CD販売などの業務に携わった。「そこに入ったのは凄く大きくて、初めてちゃんとしたビジネスマンに成れたと言うか。当時パソコンが1人1台与えられたり、色々と勉強する事が出来ました」
その後、海を越えてやってきた黒船=Amazonに立ち上げから乗船。しかし、黒船認定されるのはまだ先の話である。当時は、仲間に転職の話をしても「やめたほうがいい」と言われるくらい、日本でのビジネスが成功するか眉唾ものだった。
「2000年代前半から、音楽を売ると言う事に関して、日本では難しい状況になって居ました。当時の自分の仕事も効率が悪く、マイナスなものばかり生産しているようで面白くなかったんです。潮目が変わる切っ掛けがあるとしたら、インターネット関連しかないだろうと。会社の将来性などは、大して考えて居ませんでした」
しかしアマゾンはご存知の通り、大きく成長した。そのアマゾンに勤めて14年後。大手を辞め、個人でお店を立ち上げる事にした。「Eコマースの巨人から、大好きなアナログの世界へ」。こんなキャッチフレーズが角田さんには付きまとうだろう。間違いではないが、“ITに疲れた世捨て人”的な単純な話ではなかった。
Amazonを辞めて、正反対とも言えるカセットテープのショップをオープンした角田さん。
ただITバブルに疲れたと言う訳ではない。その理由から聞いた。
「原点回帰と言うのはあります。数字にも厳しい外資の企業でしたので、14年勤めたのは長い方です。立ち上げから居ましたし、徐々にその環境から得られる学びが少なくなって居ました。もちろん給料も悪くないし、アマゾンに居れば安泰だったかも知れませんが、典型的なマネージメントの仕事になっている自分に気がついて、“本当に自分が目指していたのはココだったのだろうか?”と自問自答するように成って居ました」
「会社を辞めてカセットテープ屋をやる」と言う事とは、あまり周囲に相談はしなかったと言う。言っても理解されないだろうから。それはそうだろう。辞める会社はアマゾンだ。ヘッドハンティングならまだしも、「今、カセットテープ?」という話である。でも、今こそ、明確に、カセットテープであったのだ。
「カセットテープ屋なんて、他にないんですよ。一部の音楽好きにはカセットテープがどんどんアツく成って居ると言う事は解りますが、そうでない人に取っては、すでに終わったカルチャー。インターネットの世界でノウハウを築いてきた僕が、実店舗をやると言う事を含めて、理解を超えちゃって居たんだと思います。その説明にむなしい労力を割きたくなかったので、形にして見せたほうが早いかなと。人生は時間無制限ではありません。今やるのと、5年後にやるのでは全然違うと思います。特に入り口をカセットテープにすると言う事はタイミングもすごく重要で、その話題性も含めて今出来る事/動ける事と言うのがあると思います」
店を持つ前の3月に前職を退職。3月の後半には物件を決め、5月には会社をつくり8月にオープンした。場所は馴染みのあった中目黒の住宅地。フラッと行く場所ではなく、わざわざ目的地設定して行く立地だ。
「レコードとか古本屋って男っぽいイメージが強いじゃないですか。勿論僕もそう言うお店も好きだし、よく行きますけど、自分がやるのならばもう少し違うスタイルにしたかった。すごくベタに言うと、女性がひとりで入りやすいお店です。WAVEには4年しか居なかったので、やり残した感がすごく強いんです。自分だったらこうする、と言うのが幾つもあってそれを実践して見たかった。今はまだ5年程度なので、このビジネスが成功かどうかという判断は出来ませんけど、調子はいいです」
現状で、カセットテープは数千本売れて居ると言う。初期在庫がほとんど角田さんの個人的コレクションであったと言う事。そして何より、そんなにカセットテープに需要があったとは!一部の好事家のものと思っていたので、驚くばかり。
「アマゾンで働いたお金を、殆どこう言ったものに使って居ましたね。旅で買っていたら荷物が多くなるので、何時の頃からか、カセットテープと7インチレコードばかり買う様に成りました。カセットテープは、おそらく1万本くらいは持って居たと思います。世界中のコレクターとも繋がって居るので、現在の仕入れも、個人的な繋がりが強いです。ある処にはあるんですよ。CDやレコードを持って居るけど、好きな音源をカセットテープでも聴いて見たいと言う、音楽の探求心が高いお客様が多いですね」
こうしてwaltzはカセットテープを中心にしたショップとして、話題になった。レコード会社からも視察が来たり、何かをしそうな期待感を持たれて居る。しかし角田さんは、その先を見つめて居る。ずっと音楽業界で働き、凋落する姿を見てしまった。その前の良き時代も知っている。だからこそ、思いは強い。
「僕がやりたい事は、カセットテープを売りたいのではなく、音楽業界の再生です。2000年以降、配信やデジタルミュージックが主流になって来てから、アーティストも、メーカーも儲からない構造に成って仕舞いました。その結果、ユーザーがみんな音楽を聴く様に成ったのであればいいですが、まったく逆で、音楽離れが進んで居ます。誰も得していないこの状況を、みんなが危惧して居ます」
waltzはファーストステップなのだ。
「僕はそこに一石を投じたいと思って居ます。遠回りかも知れないけど、こう言う表現になりました。これは第一歩に過ぎません。お店以外にも、まだ他にも動こうと思って居ます。自分がリスクを背負って、音楽業界に挑戦して行きたいと思います」
【waltz】
住所:東京都目黒区中目黒4-15-5
TEL:03-5734-1017
営業時間:13:00〜20:00 月曜定休
http://waltz-store.co.jp/
カセットテープが時代を巡り巡って再熱中!人気の秘密に迫る!
皆さんは日頃音楽を聴いて居ますか?今の時代、CDを買わずともスマホやPCで音楽をダウンロードして好きな曲を聴くことが出来ますよね!
しかし今再びブームになって居るのが”カセットテープ”なのです!なぜまた流行り始めたのか?”カセットテープ”の人気の秘密に迫って見たいと思います!
今の若者が”カセットテープ”ブームの火付け役?
今の30代以上の方々がまさに”カセットテープ”全盛時代だったのではないでしょうか。
今も尚”カセットテープ”の魅力にハマり込んで居る人も多いと思います。
その一方で今の若い世代も”カセットテープ”の魅力に気づき”カセットテープ”ブームの火付け役と成って居ます。今や綺麗でダイナミックな音を求めて更に更にと追及して新しい音楽機器や関連商品が生まれて居ます。
しかし今当たり前にある綺麗な音に慣れすぎている若者たちは逆に「古い音」が新鮮に魅力的に感じると言います。
スマホやPC操作に慣れている若者には操作方法の違いに「めんどくささ」や「煩わしさ」を感じる人が多く、しかしそれがまた味であったり昭和レトロな雰囲気を味わえる「めんどくささ」や「煩わしさ」に成って居るのではないでしょうか。
探せばきっとあなたのお気に入りが見つかる
”カセットテープ”の人気は人気だけで終わらずさらに加速し2015年8月にカセットテープをメインに取扱う「waltz」がオープンしました。
店内には洋楽中心に約3,500本ものカセットがひしめいて居ます。すでに数千本程売れていて”カセットテープ”の人気を伺えます。
昔を懐かしく思う”カセットテープ”全盛の時代を生きてきた大人たちを始め、昔の文化を素晴らしく思い憧れを持ち自分自身で触れてみたいと感じる若者世代と老若男女問わず訪れて居るそうです。
”ラジカセ”と唱和レトロのミックス「大ラジカセ展」
”ラジカセ”の昭和レトロなデザインとそこから見えてくる背景をテーマにした日本随一、ラジカセ家電蒐集家の松崎順一氏がお届けする展覧会「大ラジカセ展」が過去2016年12月に池袋・パルコミュージアムにて開催された。
ラジカセのデザイン性だけでなく”カセットテープ”や”ラジオ”の魅力とその背景にある歴史や文化を紹介して居た。”カセットテープ”を存分に堪能できるイベントとなって居たらしい。。。
ニュータイプの”ラジカセ”ってどんなのがあるの?
TY-CDX9 販売価格 11,000円前後 東芝エルイートレーディングから発売されて居ます。CD、カセットテープ、ラジオ、外部入力をSD/SDHCカード、USBメモリへのMP3 192kbps録音可能な”CDラジカセ”と成って居ます。
”ラジカセ”も今の時代の流れに対応したものが多く発売される様に成りました。
まとめ
今も昔も変わらず私たちを勇気づけてくれる「音楽」時代な流れと共に聴き方も様変わりして居ますが、今回の様に”カセットテープ”と共に生きてきた世代も全く触れた事のない世代もまた新たに「古い音」を「新しい音」へと変化させて共有出来るなんて素敵ですね。
ぜひラジカセの深い魅力にはまり込んで見ては如何でしょうか。
何遍も言いますが。昔懐かしのラジカセが静かなブームです。眠っていたカセットテープを聴き直したり、カラオケを練習したりするシニア世代が目立ち、若者もレトロな雰囲気に引きつけられて居ます。
- 話題のラジカセ
日本レコード協会によると、2019年の国内のカセットテープ生産は邦楽盤と洋楽盤を合わせて57万1千巻。08年から9割近くも減った。ラジカセの存在感はすっかりなくなったのかと思いきや、大阪市北区の「ヨドバシカメラマルチメディア梅田」では最近、販売が伸びて居ると言う。オーディオ専門チームの堂田和史さんは「シニア層と若者からの問い合わせが増えている」と話す。
シニアから根強い支持があるのは、「ガチャ」とボタンを押すだけで再生できる操作のわかりやすさだ。昔聴いたカセットの音源をデジタル保存で残したいと言う声を受け、SDカードやUSBメモリーを使えるラジカセも登場した。
デジタル機器に慣れた若い世代にとっては逆に、新鮮に映るようだ。「くるり」「ユニコーン」といった人気アーティストが新曲をカセットテープで発売。日本オーディオ協会の校條(めんじょう)亮治会長は「此処3年ぐらいでカセットが復活している。新しいフォーマットとして捉えられて居る」。
メーカーもこうした動きに着目する。東芝エルイートレーディングは東芝が1975~90年に展開したオーディオブランド「Aurex(オーレックス)」を16年に復活させ、CDラジカセ「TY―AK1」を3月に売り出した。4、5月は月1500台の販売目標をいずれも達成出来たと言う。「とことんアナログにこだわった」と会社が説明するのは、ドウシシャのラジカセ「SCR―B2」。70~80年代のオーディオブームの頃に青春を過ごした世代と、若い世代をターゲットにしていて、SNSなどインターネットで話題となっている。
「ハイレゾ」並みの高音質
東芝エルイートレーディングの「TY―AK1」は、カセットテープやCDの音源を情報量が多く高音質な「ハイレゾ」並みに変換して楽しめる。SDカードやUSBメモリーに保存したハイレゾ音源を忠実に再現。スマートフォンの音楽も聴けるという。想定価格は2万7千円前後。
タイマー予約で録音OK
ソニーの「CFD―S401」は黒と白、ベージュ、ブルーグレーの4色があり(ブルーグレーはネット販売限定)、インテリアに合わせて好みで選べる。液晶画面はバックライト付きで、よく使う再生や音量などのボタンは大きくした。タイマー予約ができ、ラジオ番組をカセットに録音する事も出来る。オープン価格。
80年代風レトロな味わい
ドウシシャの「SCR―B2」は、1980年代風のレトロなデザインが特徴だ。スマホの音楽を聴いたり、SDカードやUSBメモリーの音源を再生できたりする。スマホの音楽をカセットへ録音することもでき、低音の強弱を調整するつまみがある。赤と青の2色。オープン価格。
カラオケの練習ばっちり
小泉成器の「SAD―4942/W」は、左右どちらにも付属マイクを取り付け可能。「ボーカルダウン機能」で市販のCDやカセットの歌声を小さくでき、自宅でもカラオケを楽しめる。再生スピードを変えたり、マイクのエコーの調整も出来たりする。想定価格は8880円。
◇
主なメーカーの新商品を中心に選びました。価格は税抜き
ラジカセの売れ筋ランキング
①東芝エルイートレーディング TY-CDS7 5870円
②東芝エルイートレーディング TY-CK2 4810円
③ソニー CFD-S401 1万370円
④東芝エルイートレーディング TY-AK1 2万5740円
⑤東芝エルイートレーディング TY-CDX9 1万3260円
⑥ソニー CFD-RS501 1万5960円
今も絶賛製造中! 最新のカセットテープ再生機4選
高音質音源を指す「ハイレゾ」と言う言葉が、此処数年の間で一気に一般に浸透した。しかし、それと同時にブームが再燃して居ると言われて居るのが、ハイレゾとはまったく真逆の「カセットテープ」の世界だ。ちなみに、今でも大手AV機器メーカー各社から、カセットテープを再生できる新製品が登場し続けているのをご存知だろうか。今回は、今になって感じるカセットテープの魅力を振り返りつつ、最新のカセット再生機を紹介して行く。

価格.comで買える最新のカセット再生機4モデルをチェック!
1.今だからわかるカセットテープの魅力
90年代にほぼ消滅したと思われていたメディア「カセットテープ」が、今静かなブームと言う。音楽を記録する時、非接触型の12cmディスクメディア、あるいはUSBメモリーやSDメモリーカード等の固体メモリーにデジタルファイルで圧縮収録するのが普通に成って久しい今、「磁気記録」と言う古典的方式、しかも記録時間に制約があり、表裏にひっくり返す手間など、使用時に煩雑さがともなう記録メディアがなぜ再び注目を集めて居るのか?

かつて、アーティストの音楽アルバムがカセットテープで発売されていた時代もあった
理由は幾つか考えられる。形そのものがレトロでカッコイイというファッション的要素もあるだろう。いっぽうで、カセットの音質そのものの温かみや厚みが支持されている一面もある。“ハイレゾ時代”だからこそ、逆にその温かみを感じやすく成ったと言うのもあるのかも知れない。また、CDや音楽ストリーミングサービスのように再生中は曲が簡単にスキップできず(飛ばせず)、コンセプトアルバム的な音楽創作には都合がいいと言う、カセットテープならではの特質が重用されている部分もある様だ。
生カセットテープの再生産も始まり、日立マクセルが往年のパッケージもそのままに、ブランクテープを発売して堅調な売上げを見せて居ると言う。それに、実はカセットが再生できるデッキは、今でも新製品が登場して居るのだ。そこで今回は、価格.comで購入できるカセットデッキやカセットレコーダーを集め、その操作性や再生音のクオリティをチェックして見たい。
2.カセットテープとは
私が青春時代を過ごした70年代は、カセットテープを使ってFM放送を録音する「エアチェック」の全盛期。小学生の頃は、ラジオとカセットデッキが一体になった、いわゆる「ラジカセ」のブームがあり、親にねだって大きなラジカセを買ってもらって音楽を楽しむのがステータスだった。

80年代にエアチェックしたカセットテープの実物。ラベルに手書きする文字にこだわったりした人も多いのでは?
カセットテープの正式名称は、「コンパクトカセット」。1962年にオランダのフィリップスが開発し、その特許を無償で世界公開したことから、70年代に音楽記録用として爆発的に広がった。幅3.81mmのテープ上に、ステレオ音声の場合は半分の幅を利用して右・左のチャンネルの音声信号(トラック)を記録し、両面あわせて4本のトラックが存在する(モノラル音声の場合は2トラック)。A面/B面を通してトータル46分、60分、90分の録音ができるタイプが主流だ。これは、当時のFM放送の番組の長さ、またはLP1枚分の演奏時間から割り出されたと言われている。
CDやUSBメモリー等と違い、カセットテープの記録・再生は「接触式」だ。テープの表面には磁性体が塗られており、そこに磁気ヘッドが当たることで磁力の変調から信号が記録される。再生時はヘッドに逆の作用をして信号を読み取る。接触式なので、使い続ければ磨耗して行く為、ミクロレベルではほんのわずかずつ音が劣化していく。そんな刹那的はかなさも、カセットテープの大いなる魅力と言えるかも知れない。

磁性体が塗られたテープの表面。この幅を半分ずつ使ってステレオ音声が録音される
3.最新のカセット再生機4モデルをチェック!
此処からは、直近1年間で発売されたカセットテープ再生機の中から、価格.comで買える4機種をご紹介して行こう。今回は「録音」と「再生」の2点で製品の実力をチェックした。
録音品質については、新品のブランクテープを用い、ティアック「AD-850」はCDの録音のみ、その他の機種はCD録音のほか、FM放送のエアチェックも行って録音品質を確認した。再生品位については、30年前にFMエアチェックしたYMOのニューヨークライブ放送と、ドナルド・フェイゲンの市販ミュージックテープを使って試して居る。ちなみに「ドナルド・フェイゲン」テープの再生は、やや平板な音で低域の力が不足気味だ。一方で「エアチェック」テープは、MCの声に厚みを感じるし、演奏にも十分ノレるものだった。

今回チェックした4製品はこちら。ちなみに、いずれもオートリバース機能は非搭載であったため、再生時には手動でA面とB面をひっくり返して入れ替えるという基本スタイルだった

こちらはチェックに使用した所有のカセットテープ。いまだに現役である
3-1.パナソニック「RX-FS27」

ラジオとカセット再生機能を搭載した、いわゆるスタンダードな「ラジカセ」(CD再生機能は非搭載)。内部にはデジタル方式チューナーを搭載し、自動周波数制御方式によって、チューニング操作がさほど厳密でなくても簡単にラジオを受信できるのがありがたい。ボタン類は蛍光色ポインターで、蓄光作用により停電時でも操作しやすい点も見逃せない。しかもボタンは日本語表示だ。電源はACコードのほか、単二型乾電池6本でも駆動する。
その姿形は、ノスタルジーを喚起する懐かしいもの。ガチャっという手応えの機械式ボタン、オレンジ色の同調インジケーターなど、安心感があるうえに、往年のラジカセを彷彿とさせるデザインはむしろ新鮮に感じるほどである。しかし見た目こそ往年のコンパクトなラジカセだが、上述の自動周波数制御方式など現代の技術で使いやすくなって居るのがポイント。

まさにこれこそ「ザ・ラジカセ」なたたずまい。もちろんカセット部もスタンダードにフロントに装備する。とにかくコンパクトで持ち運びしやすい
試しに放送中のFMを再生してみると、その音の雰囲気さえ懐かしい。低域、高域を思い切ってバッサリ捨てた(諦めた)様なナローレンジで、町工場のBGM、あるいは昭和のラーメン屋で流れているラジオ、と言う感じの音。MCのアナウンスがとても聞き取りやすいのだ。FMの録音品質も基本的に同じ傾向で、素直な音である。トーンバランスが好ましい。「ドナルド・フェイゲン」テープはやや腰高な印象だが、ボーカルが聞き取りやすく、アレンジの細部がしっかり伝わって来る。「エアチェック」テープも同じ傾向で、ナローレンジだがニュートラルで耳当たりがいい。

- パナソニック
- RX-FS27
- 最安価格5,285円 ( 発売日:2017年 7月下旬 )
3-2.東芝「TY-CDX9」

CD、ラジオ、カセットテープ再生がひとつになった、いわゆる「CDラジカセ」タイプのモデル。カセットテープの音源を、SDメモリーカードやUSBメモリーに録音してデジタル化出来ると言う、時代にあわせた便利機能を備えて居る事がポイントだ。レジューム機能を装備しているので、前回停止した位置から再生でき、再生位置を探す手間がないのもうれしい。CDプレーヤー部は音楽CDのほかにMP3記録のCD-R/RW再生に対応している。ボーカルダウン機能やエコーなど、カラオケ機能も充実。内蔵アンプの最大出力は3W+3W。8cm口径のフルレンジ型スピーカーを搭載したステレオ仕様だ。電源はACコードのほか、単二型乾電池6本にも対応。主な操作が可能なカードリモコンが付属する。
ハンドルが付いた、いわゆるラジカセタイプの姿は、今見るとちょっと小ジャレたデザインにも感じる。本体の各ボタンは日本語表示だ。カードリモコンは本体に収納できる。カセット窓が見えるが、開口部は小さく、カセットテープが回っている様子は見づらい面も。いっぽうでディスプレイは大きく、文字も見やすい。

本機は、価格.comのラジカセ製品カテゴリーでロングセラーを続けている。ちなみに操作ボタンの大半が電子式だが、カセットのイジェクトはホルダー部を押して開ける昔ながらの機械式でノスタルジー
放送中のFM音声をかけると、ワイドレンジな印象で、細かなニュアンスも聞き取りやすい。その録音特性も素直な印象だ。いっぽうで、CDの録音品質はやや音が歪みっぽくなり、カセットテープの再生は市販テープ、エアチェックテープとも、ピッチがやや早めに感じられる傾向。音質面では、低域の力感がもっと欲しい処。しかし、本機を使用して昔のカセットテープをデジタル化できるのは大きなメリットである。そう言った“イマドキ機能”を使いこなして楽しむのがよいだろう。

- 東芝
- TY-CDX9
- 最安価格9,792円 ( 発売日:2016年12月中旬 )
3-3.ソニー「CFD-S401」

バックライト付きの大型液晶ディスプレイがデザインのアクセントになって居る「CDラジカセ」タイプのモデル。ボディカラーは4色あり(WEB限定色を含む)、好みに応じて選べる。CDプレーヤー部は音楽CDとMP3記録のCD-R/RWの再生に対応。カセットテープへのCDシンクロ録音も可能だ。ラジオのタイマー録音にも対応して居る。マイク入力端子を装備し、CD再生を行いながらカラオケを楽しむ事も出来る。スピーカー部は8cm口径のフルレンジで、1.5W+1.5Wの最大出力を確保。電源はACコードのほか、単二型乾電池6本にも対応する。
ハンドルが付いた本体は、可愛らしいデザインと言う印象。大きめのディスプレイは視認性が高くて非常に見やすいが、いっぽうCDプレーヤー部と同じく、カセットホルダーも上面にあるため、カセット再生中の様子が見えづらいと言う点がある。

キレイなカラバリも含めてデザイン性の高い“イマドキ”な雰囲気を備えるモデル。カセット部は天面に備えるタイプ
FM放送は感度良好。中域の張った聴きやすいバランスで、アナウンスが明瞭だ。FM録音の音もクリアでなめらか。声はみずみずしく、音楽の骨格がしっかりと感じられるし、低域の量感にも不足はない。高域も素直だ。CD音源からカセットテープへのシンクロ録音は事のほか便利で簡単。レンジが広く、ビートもしっかりしている。ボディサイズに余裕があるからか、低音部も充実して聴こえた。「ドナルド・フェイゲン」テープも基本的にCDシンクロ録音と同様にどっしりして整っている音。細かな音も鮮明だ。「エアチェック」テープも同じ印象で、MCに声のなめらかさがある。YMOのシンセのメロディーはきらびやかで、ビートも克明だった。
![CFD-S401 [ブルーグレー]の製品画像](https://img1.kakaku.k-img.com/images/productimage/m/K0001001593.jpg)
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- CFD-S401 [ブルーグレー]
- 最安価格8,942円 ( 発売日:2017年10月7日 )
![CFD-S401 [ブラック]の製品画像](https://img1.kakaku.k-img.com/images/productimage/m/K0000965643.jpg)
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- CFD-S401 [ブラック]
- 最安価格8,934円 ( 発売日:2017年 6月10日 )
![CFD-S401 [ホワイト]の製品画像](https://img1.kakaku.k-img.com/images/productimage/m/K0000965644.jpg)
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- CFD-S401 [ホワイト]
- 最安価格8,934円 ( 発売日:2017年 6月10日 )
![CFD-S401 [ベージュ]の製品画像](https://img1.kakaku.k-img.com/images/productimage/m/K0000965645.jpg)
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- CFD-S401 [ベージュ]
- 最安価格8,934円 ( 発売日:2017年 6月10日 )
3-4.ティアック「AD-850」

CDプレーヤーとカセットデッキのダブルメカ機。今回取り上げた4機種の中で唯一、本体にスピーカーを搭載しないデッキ型である。カセット部は録音再生対応のワンウェイ/2ヘッド方式で、ノーマル/クローム/メタル(再生のみ)のカセットテープに対応する。CDプレーヤー部は、音楽CDのほかにMP3ファイル記録のCD-R/RW再生も可能。さらにUSBメモリーの接続も可能で、MP3での再生と録音に対応する。カセットテープやCDの音声をUSBメモリーに録音すること、その逆のCDやUSBメモリーの音声をカセットテープに録音することが可能だ。
タイマー機能による再生(CD・USBメモリー・カセット)や録音(カセット)機能も搭載して居るので、チューナーさえ用意すればFMエアチェックの留守録も出来そうだ。カラオケに対応したエコー機能付きマイク入力端子も装備して居る。また、デジタル表示のレベルメータやカウンターに時代を感じる。

本体左側にCDメカ、右側にカセット部、下側の狭い範囲にUSBメモリーの操作系ボタンがまとめられて居る。なお、ドルビーノイズリダクションは非装備(ドルビー研究所の技術サポートが終了して居るらしい)
CDから録音したテープの再生品質をチェックした。CDに比べて若干狭い周波数レンジ感だが、想像以上にハイファイな音である。一言で言えば、やわらかくて聴きやすい音だ。低域の力感や高域の伸びは元音源のCDと比べるまでもなく、細かな音の明瞭度はどうしてもやや鈍る。しかしダイナミックでもある。ちなみに、曲間で発生する“テープヒス”には最早「懐かさ」を感じてしまう。多彩なメディアに対応し、さまざまな性能を搭載するので、使いこなしがいがある1台である。私はこの機種でCDを録音して居る。ラジカセよりもいい音がする。ステレオを持って居るなら買いです!!

- TEAC
- AD-850
- 最安価格31,626円 ( 発売日:2017年 3月中旬 )
ラジカセにカセットテープ “新しい”音楽の楽しみ方
1977-1995 カセットテープCM集
[レビュー]バブル世代歓喜!レトロだけど機能は最新のラジカセを買ってみた!SCR-B2
DENONのカセットデッキ購入❗️
カセットデッキ製造を続けるTEAC アナログの魅力は色あせない
サンスイステレオラジカセと録音したカセットテープを紹介!
藤原さくら「ラジカセ・カセットテープ・民族楽器で初体験!?」(2018.9.15)
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さて、恒例の自撮りです。何、見たくない・・・そう言わずに。。。。
風に吹かれて
For The Peace Of All Mankind (落葉のコンチェルト) / ALBERT HAMMOND
ミッシェル・ポルナレフMichel Polnareff/愛の休日Holidays (1972年)
悲しみの兵士Les Hommes/シルヴィ・バルタンSylvie Vartan
Mary Hopkin Those were the days lyrics
ナオミの夢/ ヘドバとダビデ Ani Holem Al Naomi - HEDVA & DAVID— 日本語盤(1971年)
[別れの朝」ペドロ&カプリシャス(前野曜子歌唱版)
花の首飾り (Remastered 2018)
虹色の湖 / 中村晃子とザ・ジャガーズ フルサイズ
Hirota Mieko - Ningyo no ie 弘田三枝子 人形の家
尾崎紀世彦 全開「また逢う日まで」1977