自分と犬の付き合いは自分が小5の時に、水道橋駅近くで箱に入れられていた白い子犬に出会った時からです、家に帰り何でもするし、面倒を見るから(子供は最初はそう言いますが、実際は親が面相を見る羽目に成ります)と母親にお願いをして拾って来たのが最初の仔でした。
「リリー」と名ずけた女の仔もアタマの良い仔で、当時は平屋で裏庭も有ったので自分でガラス戸を開けて外で排尿をしてました(もっとも閉める事は最後まで出来ませんでしたが!)、とても良い仔で祖母の行動を見ており、姿が見えなくなると近くで見ていたそうです。
その仔は自分が店の裁判の結果で商売の為に、店で泊り込みをして働いていた 24歳の時に旅立ちました、それから母がその姿が忍びないとの事で犬を飼うことは無かったです。
兄弟たちと「母の終の住処」として、家を新しくした時に母が一人では寂しいだろうし、小さな物が家の中をウロウロするのも良いのでは(本当は自分が柴犬と遊びたかった部分も大きく有りましたが!)、知人のかたの紹介で柴犬のブリーダー(品評会にも出ている方)の方から分けていただきました。
柴犬の子犬はメチャクチャ可愛いのです、
「岳」と名ずけました、純柴犬なので家人にしか懐かず、ヤンチャなお坊っちゃまでしたが自分にとっては良い仔でした。
神田祭りにも参加しましたし、松本でのイベントにも参加しました。その岳が9歳と2ヶ月で旅立つとは夢にも思いませんでした、消化器系のリンパ腫で発病後5か月でした、我々夫婦は「ペットロス」状態で満足に仕事への意欲も無くなりそうでした。
その時にネットで「里親」検索をしていると、「岳」にそっくりな仔が出てました。その仔の収容期間が迫っており「薬殺」されるかもしれない中宇都宮保健所に見に行きました、 余りにもソックリだしサイズは小ぶりですが、大人しいし良い仔です、そのまま車で家に連れ帰ってしまいました。
「りく」と名ずけました、余りにも大人しく吠えもしません、最初は声が出ないのかとも思いました。
「岳」にソックリ、「りく」は二回り小さいので散歩も楽です、我々夫婦も「ペットロス」から解放され、仕事にも意欲が湧いて平静な気持ちを持てるように成りました。
ペットと人間の関係は、お互いが信頼しあって一緒に暮らす、補完関係と依存関係だと思います、親子の関係に似ていると思います。彼らはいずれ人間よりも先に逝きます、その中で如何に快適に過ごしてもらう、その関係の中で自分も育って行くのだと思います。
欧米では「子供が生まれたら犬を飼いなさい、子供の成長と共に良い友人に成り、先に旅立つことで子供に「死」と言うものを解らせるから」と言われている様です。