ƔƔ kisujapan ƔƔ 

 
 
          ƣƣようこそ映画紹介を主にしています。ƣƣ

各人

2013年11月27日 14時28分47秒 | 買い物

第三章「争い」

「扇会」では組長が手下長の1人に「あそこ(金融屋と禁酒会)は完全に潰し

たか」と尋ねた。

「はい、もう山下に頼み、平地になって、売り土地として不動産屋の森下に

任せました。そうだな山下」。

「はい。しかし、建て壊しているとき、若い男が中に入り込んでいたので、頭

を殴ってぶったおしておきました。金目のものでも取りに入っていたものと思

われましたから」と言うと、手下長が「それはどんな男だった。」「まだ大学生

で潰す前に同じ「禁酒会」を、関西でやっていたので、関東の知り合いを作り

たかったから来たと一度来た奴でした。」と言うと「学生か。1人で来たのか」

「一度来たときは女づれでした?」「ぶったおしたときは1人だけだったか?」

「はい、1人だけでした。丁度みんなで昼飯食いに行っているところで、誰も

いないと思い、盗みに入ったものと思われます。それにもしもの事があったら

やばいので、病院に連れておきましたから、私は「禁酒会」の所長として。

又見舞いに行こうと思っています。念のため。」と言うと組長が笑っていた。

 

雄一は頭が痛く目が覚めたら、天井が白いのを見て、病院であることに気が

付いた。

外はもう暗くなっていた。

「くそー、誰がやりやがったんだろう」と思いつつ、綾子に連絡取ろうとしていた

時看護婦が来て、「あら、気が付いたのね、先生呼んでくるわ」と言い出て行っ

た。

すぐに先生が来て「あんな所で何したんだ。かなり血が出ていて、もう少し発

見が遅かったら死んでたよ。この人が連れてきてくれたんだ」と山下の名詞を

渡した。

綾子に連絡すると、すぐやってきた。

「大丈夫。びっくりしたわ誰がやったの?」と言われても、雄一が聞きたいくらい

であった。

「それより昨日行った「禁酒会」が潰されていたんだ。その直後だ」。

「もう危険なことしないでよ、危ないじゃないの」「と、姫が言っても辞める訳には

いかないんだ。」

「せめて関東はやめて。変なところが多いから」と言ってるときに、山下が、菓子

箱持ってやって来た。

「こんばんわ。大変な目にあったなー。私もあれからすぐに、裏の金融屋の取り壊

しが始まり、地主が2戸1(1軒で2戸使っている家)なので、仕方なく立ち退いたん

だが、相手がやくざで、高い立ち退き金貰って又新しいところで始めますんで、

そのときは又宜しく」と言って出て行った。

「しかし、おじさんを殺した犯人のモンタージュに似ていたと言ってから、跡形も無く

なるとは。暴力団の方はどうなっているんだろう。

「もう辞めて!!」と綾子が泣き出した。

「後は警察がやってくれるから。それにあのおじさんは親戚中でも嫌われ者だったん

だから良かったくらいだから」

「わかったよ」と言い、綾子を引っ張り寄せ、キスをした。

このまま何も無ければよいと願った綾子であった。

 

つづく


最新の画像もっと見る

コメントを投稿