季節の野原で葉っぱの音を・・・。

心の畑も耕せる農家でありたい。

季節の分かれ目

2007年02月16日 | 自然の中で暮らすために

日本の季節は、4つ。

立春、立夏、立秋、立冬。

この前日が節分と呼ばれる季節の境目。

立春の前日の節分が半月前のこと。

この節分が、やはり1年の分かれ目と思えるのは

神様の仕組みに他なりません。

娘の帰りを待つ車の中で新聞を読んでいると

視界の端っこに、茶色の飛び跳ねるものが入ってきました。

すぐ目の前をいたちが、横切ります。

車の前でこちらを向いて、確かに目が合いました。

口には、ねずみをくわえています。

目が点の私を見つけるとすぐに走り去っていきました。

「ホント~!!」と喜ぶと予想して帰ってきた娘に見たままを伝えると

ぽつん。と「いたちも生きていかなきゃならんからさ・・・。」

出産間近らしいヤギがいるので、帰宅するとすぐに20070216_142150_0004

どこにいるのか、確かめずにはいられない。

妊婦を娘に持つ母の気持ちを教えてもらいます。

梅の木の下にいるのを見つけてそっと近づくと春草が足元に。

いつの間に・・・。

だんだんの畑をそこから歩くと、20070216_142319_0005

「森からの水をためてメダカを増やすんだ。」

そう言いながら実家の母がクワ1本で作ったちいさな

ビオトープに、カエルの卵が浮いていました。

暮れに生まれた仔ヤギが暖かな土の上でくつろいでいます。20070216_142740_0006

少し前までは、片時も母ヤギのそばを離れなかったのに。

娘も、いたちもヤギもカエルも。

みんな少しずつ少しずつ、準備していました。

節分から半月もたってから、やっと気づいた私は

自分からではなく、みんなに教えてもらいました。

人の世は、いろいろとざわついています。

怒りや、矛盾や、悲しさや。

その心を体に入れたままでは、

私は、みんなのエネルギーになる大豆やお米を育てることはできない。

私のマイナスの気持ちは

そっと、土に降ろさせてもらって

そうして、いつの間にか軽くさせてもらって

それで、やっとのことで農業を続けさせてもらっています。

みんな生きる準備をしているのね。

だったら、私も仲間に入れて。

そんな気持ちで暖かな里山の中で暮らさせてもらい、

おとといの雨が有難い。

そう思える今があることに感謝しています。

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2 コメント

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物静かな雰囲気のあずき亭さんからは (みほ)
2007-02-20 22:32:10
物静かな雰囲気のあずき亭さんからは
おてんば娘の想像がつきません。

・・・ということは、今おてんば2重丸のうちの娘も将来は物静かな大人になるかも・・・。
ちょっと、安心したりして・・。
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先日は本当に素適な旅になりました。ありがとう・... (あずき亭)
2007-02-18 11:02:52
先日は本当に素適な旅になりました。ありがとう・・・。

 遠くにいても『季の野の森』の生活が息遣いが感じられて、子供の頃、野原を駆け回るおてんば娘だった頃の事を思い出します・・・・・。
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