白さます 2011年11月03日 | 詩 すすきの穂を片手にぶらぶら歩く秋模様 風薫る秋のにおいに誘われて 砂のと波のにおいに誘われて 海辺の波のみちひきは ひととひとのかけひきに 似るもこころ疲れた私の吐息は白さます
夏の花心の花 2011年11月01日 | 詩 時は知らず知らずに 私の前に告もつげずに なごりゆく露草のように ひっそりと咲きほこる ほほえみを浮かべては うるみゆく瞳に 荒々しい風が 吹く前に旅にでようか
孤独なる鷹は 2011年10月29日 | 詩 孤独なる鷹は たかくたかく 風をよみ 波の声をきき 西の頼りを運んでくる 孤独なる鷹は うえをうえを 光りを背に ひとり東に祈り 香る緑の葉音を耳に 流れている時間待ち 翼をあげては風を誘う
永遠の眠りに 2011年10月29日 | 詩 永遠の眠りにつきたい 深い深い海の底の眠りのように 波の眠りに抱かれて 起こされたくもない嵐に揉まれて 力尽きたワタシは ただただ漂う 海の光りすら届かぬ念いに その前に 平伏して 力尽き 足掻き 苦しみ 言葉にもできぬコトバに 悩める小鳥の翼は 飛ぶことすらできない