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続・ kisaragi art (鳥獣画家・如月紫 )

如月紫 HP http://kisaragi-art.com/

晩秋のたんぽぽ

2011年11月26日 | 
ながるるる時にまかせて
その流れに身をまかせて
どんぶらこっこ
どんぶらこっこ

日向のこころにふれて

わたしは秋の終わりの寒空の下に
一輪のたんぽぽをこころに咲かす

悲しくもない傷みもない心

2011年11月18日 | 
冬の我が心は悲しくもない傷みもない心
涙ひとつも頬をつたうもなく

冬の我が心は悲しくもない傷みもない心
枯れた心は感じることはない

冬のように静かにただ静かに生きていく



生きていく者達に恋して

2011年11月16日 | 
生きる者達に
恋して追いかけて
そばにいて
その吐息を聴いて

もう何十年になるだろう
明るくも暗くも
鳥のそばにいたくて
めぐるめくる時を過ごしたもの

そののち、出会いがあり
絵を描く者としての道に導かれ

今がある

息づかいが聴こえてくる
生きる者達を、
一筆一筆に込めて
恋する者達に近づいて
私は生きていきたい

細み目みる先に

2011年11月14日 | 
陽射しがさしこむ
海辺のたもとの波しぶきの音に
耳を傾けてみれば


翼ひろげる君がいる
やわらかい風を味方に
すべるように私の頭上をよぎる


波打ち際にやすむ君は
風をさそい
目先を彼方に見いり
動く合図をするが


私はその飛び立ちの姿に見いり
美しくし過ぎるその姿に
いまだにチャンスをモノにできない


風を読む君に
その小さい命ちに

かつて愛した小さい友と暮らした日々を重ねる

惑わす風が吹く

2011年11月11日 | 
惑わす風が吹く

蒼いろのつぶやきが
はるか彼方から聞こえ震えている

惑わす風が吹く

筆をふるうひとときに
真底この作品のなかに魂を込めるときに

惑わす風が吹く

どんな時もひとときも
かけがえのない筆に紙とともに色で表していく