空にうつる空のように 2012年06月15日 | 詩 水際にたつ自ずらと向き合う みなもにうつりこむ 空にあこがれて空を想う 青く青く 深く深く 心残り扉をひらき 空にうつる空のように かの想いにはせて我が姿をみなもに問う
空に 2012年06月08日 | 詩 空にあおくそのうつる たかみの色に吸い込まれ あいがあいに あかがあかに きいがきいに 水面を想う 魚がさそう空気のなかに わたしのすがたを重ね いつかは消え産まれをくりかえすさだめ
春ながれ 2012年03月30日 | 詩 寒い寒いとしてたとき 木蓮の花が突如語らう 春はそこだよ出ておいで 固まりしその心をやわらかく解きほぐす 春ながれ におい誘う緑の芽吹きに その色と誘惑に心はおどる 春ながれ 我が身を風にゆだねよう その色と誘惑に心はおどる
ひとつの想いに 2012年03月30日 | 詩 ひとつの想いにあたためられて そろそろ心閉じてみようか 哀しかった気持ちも 辛い生き方も くりかえしよせてはかえす波のように 押しても引いても動かぬその心に たたく手を挙げることもない 声さえ届かぬのだから いま一歩 変えられる力があるのならば そこに ひとすじの光がさすのならば 唄をうたうも似たささやきのように 穏やかな風に届けてもらうだろう