神鳴り3

後期高齢者になりましたが、ますます若々しくありたいと願っています。どうぞよろしくお願いいたします。

昨日は江ノ島から横浜、静岡県三嶋へ

2022-04-02 19:53:26 | 日記
昨日の朝は真冬くらい寒かった。

それで観光しようと江ノ島の弁天橋を渡りかけて、橋の上に飾られてあった彫像を写しただけで渡るのをやめた。


艶めかしい彫像だが、潮風に削られて艶めかしさは減じた?それとも、意図せず、デフォルメされて艶めかしさは増した?🥴

それにしても寒そうだから服を着せてあげたい!

とりあえず人目を引くのは、中国のお寺のような小田急の片瀬江ノ島駅舎である。



あまりにも風が寒いから観光は諦めて、この駅舎に戻って電車に乗ってしまうことにした。



私は何のためにはるばる江ノ島まで来たかということになるが、寒さには勝てない。

が、ここで頑張って江島神社に行くべきだった。江島神社は強い縁切りパワーで有名な場所であったらしかったから。帰宅して、調べて知ったことだが、後の祭りとはこのことを言うのだろう。まあ、また行ってもいいけれども…。

それで朝早いけれど、電車に乗って孫の入学する大学を見に行くことにした。

大学構内を、勝手にゆっくり一時間くらいかけて見学をさせていただいたが、なかなか立派な建物群だった。

広々とした園庭が、どこか外国の大学のようでもあった。

写真もたくさん撮ったが、それはマル秘である。


★散るさくら見ながら決行してしまふ散る前もいちど力出さむと

★関東は寒の戻りて江ノ島の夜を震へる布団重ねて

★寒もどる三月尽の寒さには勝てず江ノ島観光やめる

★鎌倉の観光するも諦めて小田急片瀬江ノ島を離(か)る

★観光もせずに江ノ島離れむと朝一番の電車に揺らる

★四月から孫が通ふという学舎写真に納めて満足したり

その後、横浜で昼食をとってから、

★湘南台、横浜、日吉、静岡県三島まで行く四月一日

★小田急線、市営地下鉄、東横線、東海道線、乗り継ぎし今日

★一人旅ゆるしてくれる夫ゐて夫は一人で家守りくるる

★行けるとき行かねばすぐに足よわり頭も弱り世から弾かる

★すでにして弾かれゐたる難聴のわれと思へば旅をこそせめ

★横浜を出て三島まで一時間半を伴走しくれし海よ

★湘南の藤沢の海、茅ヶ崎の海、平塚の海が続きて

静岡県の三島市まで来た。
駅前の交番でいただいた地図↑

三島市は私の敬愛する冬道麻子さんのふるさとである。

前から一度来たいと思っていたから丁度の機会になった。

三島の街は思っていた以上に美しい街だった。

その理由は清流が流れているからだ思う。

ホテルまでの清流の道には、たくさんの歌碑、文学碑が建てられてあった。

それを読みながら歩いたから時間がかかってホテルに着いたころには夜の帳が降りる寸前だった。

三島市出身の大岡信氏のメッセージ。
大岡信氏は朝日新聞「折々のうた」に何度も冬道麻子さんの歌を紹介されたらしい。

これはマンホールの蓋↓



この清流の小川は桜川という名前らしい。



松尾芭蕉の句碑


  霧しぐれ富士を見ぬ日ぞ面白き

沼津が好きで沼津に住み着いていた若山牧水の文学碑もあった。↓


司馬遼太郎の旅日記からの引用?

窪田空穂の歌碑↓

  みなぞこにしづくまろばの青き藻を差し射る光のさやかに照らす

穂積忠の歌碑↓

 
  町なかに富士の地下水湧きわきて冬あたたかにこむる水靄

今夜泊めていただくホテルのお部屋↓


★道中の桜見ながら桜咲く静岡三島の駅に降り立つ

★静岡の三島は冬道麻子氏のふるさとわれの敬愛をせる

冬道麻子氏は筋ジストロフィーで寝たきりの歌人
★可児市にて闘病つづけてゐる歌人冬道麻子氏のふるさとに来つ
 
★冬道の詠ふふるさと三島には三嶋大社の木々の気が充つ

★富士山の伏流水の湧き出でる三島の街の水を見つめる

★訪れし歌人うたひし歌碑の立つ桜川辺を歩く夕暮れ

★暮れてゆく三島の街の歌碑、句碑に彫られし文字も暮れてゆきけり

★折々のうたを執筆してゐたる大岡信の故郷も三島

★ふるさとの三島つながり冬道と大岡信は強く繋がる

★寝たきりの冬道麻子を励まして電話の向かうの大岡信

★冬道の「わたしは不幸にはあらず」明るく詠ふ歌の数々

★難聴のわれは不幸と常に言ふわれの不幸と冬道の幸

★寝たきりと聴こえぬことの幸福と不幸のせめぎ合ひのこれの世

★不幸ではないと言ひきる冬道の勁さと不幸と嘆くわたしと

★難聴を嘆くわたしと寝たきりを嘆かぬ冬道麻子の明るさ

★聴覚に障害もてるわたくしの孤独と孤高たもつ冬道