映画 バビロン を見てきました。
最初タイタニックを観ようと思ったけど、人気らしく土曜は満席に近かったので、人混みを避けて、もう1本気になったバビロンを観ることに。
音楽で賞を取った?らしいので、YouTubeでサントラを聞いて少し予習。
ララランドの監督らしい。ブラピ主演。
あらすじや予告を見る限り、映像と音楽は綺麗だけど内容はあまり期待できないと感じた。
昨年10月にディカプリオの華麗なるギャツビーを初めて見て、ちょっと期待外れだったというか、私にはよく理解できなかったんよ。あれと似てるかなと予想。
金ローで見たララランドもよく理解できなかったし。
で、実際に観たら。
予想より結構面白かった笑
↓ネタバレ含↓
ネリーやマニーが途中で夢を掴むけどサクセスストーリーでもハッピーエンド系でもない。
視聴者に一番近いマニー以外は、主要キャラが結構死ぬけど、前半にクレイジー&クズっぷりがたっぷり描かれているので全く胸糞悪くならないのが良い。
言葉的にも絵面的にも治安悪い(汚い)ところが続くと若干お腹いっぱいになるけど、3時間強という長さでも割と飽きずに見れました。
前半はこの映画、どういう話なんだろう?って感じだけど、ジョージが死んだあたりから急に話が面白くなっていく。
最初の狂乱の乱痴気騒ぎから、ジャックやサイレント映画業界が没落していく落差が好き。
(栄枯盛衰っていうモチーフ、望郷と同じくらい好き笑)
まぁ、最初の乱痴気騒ぎのシーンはやたら長い!!笑 この熱狂的な栄華シーンがあるから、後半の変化が際立つんだろうなぁ。
正確に覚えてないけど、ラスト以外、1927年〜1932年の期間の時間の流れだから、
その数年で世界(映画業界かな)がガラッと変わったんだな〜てのがよくわかる。
ミス・フェイが何者なのかイマイチ掴めなかったけど。良い役だった。
本業は字幕職人?なぜパーティでパフォーマーとしてあんなに人気と知名度あるんだ??
顔が芸人のキンタロー。に似てると思った笑
蛇斬って毒吸うシーンがかっこいい!
1920年代アメリカの話だけど、黒人やアジア人がサブキャラに配役されていて、ポリコレを感じた。
ポリコレ的発想は前は好きだったし良いことだと思ってたけど、LOTR力の指輪で世界観、種族や血族関係を全く無視した配役を見てから、ちょっと警戒心を抱くようになったというか気になるようになった・・・。
この映画はちゃんと世界観を崩さない配慮だったかと。ちゃんと(?)、黒人、アジア人、LGBTの差別描写もある。
女も監督や記者ポジションで配役してるし、無理がない良い感じでバランス取れてるかなと。
ジャックコンラッドは、ギャツビーみがあって、前半はあまりにも破茶滅茶なシーンが続くから、全然好きになれないんだけど、やっぱりジョージが死んでからが面白い。
ジョージが何者なのかよく理解できなかったけど、何度も助けてるし本当に好きだったんだなぁって。ここから人間味を感じた笑
ジャックのこと全然共感できなくて、前半は大丈夫か?と思うけど、意外と仕事は本当にきっちりしてて誇り高くて実は結構かっこいい。
女を取っ替え引っ替えはともかく、毎回いちいち結婚してるのはなんか…時代なのかな???w
最後の自殺は、あぁ、自殺するんだなぁって途中からさすがの私にもわかった。だから、最後の彼女とすぐお別れが来ちゃうし、フェイに慰めてって言ってたんだなぁ。
愛してる愛してる愛してる がなんで観客爆笑なのかがよくわからんかった。音声が付いてることが初体験過ぎて可笑しく感じるからってことなのか??セリフ的にダサく感じるってこと????
記者が、ジャックが悪いわけでも、観客が悪いわけでも、記事のせいでもないって言ってたけど。?時代が、そういう見方をするってこと???実話なのかな??
ネリーはめっちゃ美人なんだけど、最初から最後まで全然共感できない笑 共感する役どころじゃないだろうけど笑
事前クチコミでネリーを演じたマーゴット・ロビーへの称賛がいっぱいあったから期待してたら、あれ?なんだこのキャラ?ってw
前半は良いとして、マニーに借金の金を工面してもらおうと泣きついた後のラリってる様子が、あ、ダメだこの子って笑 そこで改心するとはこっちも期待してないんだけど、もう見るの疲れちゃう笑
最期のシーンは描かれず、35歳で遺体で発見という新聞記事で死んだことはわかるのみ。借金をしたマッケイに殺されたんでしょうね。彼女の最後のシーン、一人で陽気に踊りながらまぁまぁな尺を使って本当の暗闇に消えて行くのが哀れなり。
このキャラを演じきった女優さんは素晴らしいと思います。
蛇と父を戦わせたようとした心情はよく理解できなかった。
直前にトイレで自分の不評を聞いてから、父をけしかけてたから、父を事故という形で蛇に殺させようとしたのかと思った。コナン世界観的発想すぎる?笑 父のマネジメントが無能だから、もっと優秀なエージェントつけたいのかなと。そしたら、全然違ったw
どっちかというとそういう打算的な思いじゃなくて、ここで気持ちが折れてはダメだ、見返してやる!という渇だったのかな???
マニー。実質この映画の主人公かな?
成功して身なりが変わるのが良いね。
ネリーに散々期待を裏切られたタイミングで泣きつかれて、殺されそうなハメになって、なおかつネリーがあんなパッパラパーでも、それでもずっと彼女のために動くの、
いや、その女はやめた方が良いよ?命かけて金の工面なんてあんたがしちゃダメよ、もう突き放して良いよ。と見てるこっちは思うんだけど笑、
理由が惚れたから。会った時からずっと好きだから。って良いよね〜。いや、説得力があるなって!!絶対一目惚れだよ!タイプなんだろうなぁ。
最後、銃で殺されずに見逃されたのって、同じメキシコ人だからなのかな???
その後車に戻ってネリーがいなかった時、「おいおい、もう探すな?いけ、GO!お前一人でメキシコに逃げるんだ!」って私はハラハラ(イライラ)したらw、ちゃんと逃げてくれたw
マッケイ。事前に読んだクチコミでトビーマグワイアの顔芸が面白いと書いてたから楽しみにしてた笑
普通に映画のリード通り、どんどん地下に案内される道中、偽札だとバレてる?バレてない?と私もハラハラしてた。
そしたら普通に偽札に気付いてなくて、純粋に心から映画のネタ提供してたことが判明し、尚且つ仲間がマニーに殺された時の「え?どうしてこんな酷いことするの?」って感じのマッケイの顔と声がもう可愛かった😂
ネズミのシーンは直視できなくて、手で押さえて隠した笑 無理!ナイトメアアリーの生鶏も無理だったのに、ネ●ミとかマジむり!
女監督が仕事人でかっこいい!あの人一番まともに描かれてる?笑
最初はネリーのこと舐めきってたけど、ちゃんと実力を見てるところとか、人気実力的にネリーをメインで撮ろうとしていたけどもう一人のスポンサー?の女優に言われてすぐに切り替える判断の素早さとか、トーキーへの移行により慣れない録音シーンでみんなブチ切れる場面では女優をなだめたりするところとか、カッコいいのよ。
映画のストーリーや演出としては、
音声が導入されて何度も録り直すあたりが一番印象的。
ひとつ前のシーンで、映画に音なんて見苦しくない?観客求めてんの?ってジャック達が疑ってるシーンで、リアル観客に彼らの危惧を体験させる聞き苦しい排尿・排便の音をしっかり入れてくるところとか。
録音シーンは臨場感がありすぎて、あれ?今映画観てるんだっけ?ドキュメンタリー見てるんだっけ?って脳内で思ったほど笑
確かに、サイレントから音声アリになったら、今では当たり前だけど、演者の声も重要になるし、セリフも覚える必要があるのね〜。と気づかされる。
それを急に求められる現場大変だろうなぁってのがめちゃくちゃ伝わってきた。暑さとイライラもwネリーがセリフ間違えるんじゃないかとハラハラしてたけど、間違えなかったね。
あまりにもこのシーンが長くて笑、最後にカットがかかった時は、私も達成感でいっぱいでした笑 その後テンポ良く、暑いブースに閉じ込めらた男性が死亡してみんな無言っていう、絶対に感動させない展開好きw
あと、ラストも良かった。この映画、どうやって終わるん?と思ってたら、予想より全然良い終わりでした!!
マニーとネリーが出会った際に語った、マニーの永続する重要なモノの一部になりたいという言葉が、ずばり実現していたということに気付いてニコって笑うマニーの口元が漫画みたいな形で。
「映画」へのリスペクトや、作った人映画好きなんだろうな〜ってのが伝わる。もっと映画自体の歴史とか作品とかを知ってる映画ファンが見たら、より理解できて面白いのだと思う。
音楽は、ちょいちょいララランドみあると思った。"Champagne"とか"Manny and Nellie's Theme"とか。これは完全に監督がララランドの人だっていう思い込みからかもしれん笑
てゆか、今ユーチューブに上がってるサントラの曲名見てて気づいたけど、テーマ曲、演奏方法変えて何回も出てきてるのか!!!今気づいた!!笑
このテーマ曲が頭から離れん笑 楽器がいっぱいいてブイブイ鳴ってるバージョン好き。
まぁ作品の感想はこんな感じかな。
日本映画の妙にシリアスなシーンや叫ぶシーンが長い点が苦手なんだけど、なんでそう感じるんだろう?ハリウッド映画ってどうなってんのかな?って視点でも見てみた。
要素の一つとして、私的にBGMの多さかなとは思ってる。映画の色によるだろうけど、こういう系のハリウッド映画はほとんどのシーンでBGM入ってて、BGMなしシーンはそんなに長くない気がする。
あと、このバビロンも割とキレて叫ぶシーンが多いんだけど😓、割と短めで切り上げて、次のシーンへの切り替えが早いかな?最初の方のシーンで、なんで明日の撮影の女優連れてきたんだ、このハンプティダンプティ!ってキレてるけど、割と早めに屋外の静かなシーンに切り替わってた。
これって、叫んでるシーンで感情移入して感動させてしようとしてるか、叫んでる人間が愚かに見えるようにするかの意図の違いがあるのかも。叫んでる人見ても、ぶっちゃけ感情移入するよりしらける率の方が高いし・・・。メリーとピピンが死んだと思った時のアラゴルンのつい漏れ出ちゃった叫び程度ならちょうど良いんだけど。二次元でも長いとお腹いっぱいなのに、三次元だと長いと余計見てられない気がする・・・。
それとも日本語以外だと理解できないから違和感勘違いないけど、日本語だとリアリティ薄れて違和感感じるってのもあるのかな???
最近少しだけ真面目に英語の勉強熱が上がっているんだ。
英語の映画はなるべく字幕で見て、リスニングできないか聞いてるんだけど、今回も頑張って聞き取ろうとしてました。
前より少しだけわかる単語増えて聞き取れるけど、やっぱりちんぷんかんぷん・・・。がんばります。
何気に公開翌日に観に行ったけど、映画館に私含めて4人しかいなかった。それは快適でした!
尚且つエンドロールの途中で他の3人が帰っちゃったから、途中から私一人でスクリーンを独占してました❤️
映画内の座席がびっしり埋まった映画館を見た後だから、映画館業界的には微妙なことなのかもしれないけど笑、私的には贅沢でした❤️