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きのくに国語の会

小学校の国語科授業について2ヶ月に1回程度の研修会をおこなっている本会の活動を紹介するブログです。

第68回きのくに国語の会を開催しました。

2019-10-20 17:52:01 | 活動報告
 当初、10月12日(土)の開催を予定しており、計30名の参加連絡をいただいておりましいたが、台風接近に伴う暴風警報発令のため、内容を一部変更して14日(日)に延期して行いました。
 急な変更ではありましたが、20名の先生方にご参加いただき、次の内容で行いました。

 今回は、宙組(小栗・田村・髙岡・須佐)による計画でしたが、上記のように、延期となっため、急遽、小原先生(四箇郷小)にも「大造じいさんとガン」の実践を発表いただき、「文学教材「大造じいさんとガン」についてを学ぶ会」として実施しました。

内容は次のとおりです。
【第1部】教材研究タイム(10:00~10:30)
範読リレー
個人思考による教材の魅力分析


【第2部】実践発表&提案発表(10:30~11:10)
①小原佑真先生(四箇郷小)による実践発表「大造じいさんとガン」
 4年生の知らない椋鳩十の世界
 ~おすすめレターで魅力を届けるのは「君だ!」~


②小栗幸樹先生(藤戸台小)による提案発表「大造じいさんとガン」
       里花さんに伝えよう!椋鳩十作品の一番心にぐっとくるところは…
     ~「大造じいさんとガン」、その他椋鳩十作品~


【第3部】パネルディスカッション(11:20~12:30)
パネラー 津田修吾先生(本会顧問 県フォローアップアドバイザー)
       西村充司先生(本会顧問 日方小学校長)
宮脇 隼先生(本会運営委員 附属小学校5-6年複式担当)
ファシリテーター 須佐 宏


※以下に参会者の感想をいくつか紹介します。

★二人の先生の提案の比較が面白かったです。小原先生は3つの観点別に考えていて、小栗先生は1回の話し合いで授業を展開していくということで、小栗先生の授業がどう行われるのか、また板書計画も気になりました。
★今回の内容は、「大造じいさんとガン」の魅力だけでなく、単元計画の立て方、子どもをしっかりみとること、どんな力をつけさせたいのかを見極めること、子供たちにとっての「ほんまもん」とは何か、そして、ほんまもんへの出会わせ方など、国語科の原点について考えられた気がしました。
★私はこのあと「すがたを変える大豆」の授業に入って行きますが、子供たちにどんな力をつけるのか、子どもにとってどんな言語活動が必要かを考えて学習計画を練りたいと思います。
★それぞれの先生に、それぞれの教材観、指導観があって、とても面白かったです。「大造じいさんとガン」という強烈なパワーと魅力を持った教材の億差を感じることができました。
★目の前の子どもの実態に応じて、どんな力をつけさせたいのか、どんな魅力を伝えたいのかなど、教師の想いや願いを大切に持ちながら計画を立てていくことを学びました。
★「大造じいさんとガン」は、読めば読むほど、作品の魅力が捉えられるお話だと改めて感じました。子どもたちが主体的にこの素晴らしい教材に向き合えるようなしかけをしたいです。子どもたちの素直な感想を大切に、単元計画を組み、力をつけられる単元にしたいと思います。

★大変勉強になりました。色々な展開方法があり、その中で、実際に子どもの現状をみとった上で、どの学習があっているのかを判断していくことが大事だと思いました。子どものみとりを今後も大事にしていきたいと思います。
★小原先生の授業では、学習する視点が明確で、非常に分かりやすい単元計画だと思いました。
★4年生どころか、私が知らない椋鳩十の世界でした。東書と光村の細かいけれど、大切な違い(助詞の使われ方や前書きのある・なしなど)を初めて知りました。
★パネルディスカッションがとても面白かったです。なかなかズバッと言ってくださる方は少ないので、お三人の先生方のお考えに、それぞれ「なるほどなあ・・・」と思いました。
★お二人の指導案に共通して「第0次」というのがあったのですが、聞きそびれてしまいました。これはフロアからの質問で声を挙げるべきでした・・・
★本日参加させていただいて、自分の課題へのヒントをたくさんいただきました。子どもから始める授業について今後も考えて実践していきたいです。
★お二人の情熱的で細やかな計画、配慮あふれる指導案に感化され、私も明日からがんばろう!と思いました。
★本教材を読んでみると、自分が思っていたよりも情景描写が多く、想像を膨らませることができる作品だと思いました。並行読書については、どんな目的をもって取り入れるのかをよく考えられていませんでした
★小原先生の実践は、単元名や「ここドキっ」等、子どもたちにとってキャッチーな名前をつけていて、興味をそそられると思いました。しかし、「ここ」と言ってしまうと、部分的な捉えになって、全体をとらえにくいと思うので、ねらいとズレが生じて難しいのでは、と思いました。
★小原先生の実践では、いくつもおすすめレターを作られていて、クイズや読み聞かせなどもあり、その丁寧さを見習いたいと思いました。課題の分析も明確で改善しやすく、ステキなアイデアにあふれていました。一点、「4年生に向けて紹介する」には、ちょっとひっかかります。4年生のこのお話との出会いを奪うことにならないかなと。5年生になったときに、初発の感想で「知っているお話でした。」では少し残念かなと。

【発表者より】
★小原先生・・・自分の行った実践について、様々なご意見をいただけてすごく勉強になりました。発表資料を用意するために自分の単元を振り返ってみたことも、今回やらせていただいて大事なことだと気づきました。貴重な機会をあたえていただきありがとうございました。
★小栗先生・・・小原先生の提案には、自分にはない具体的できめ細やかな手立てがたくさんあり、自分の実践について反省しました。津田先生から「子どもの姿が全く話に出てこない」というご指摘をいただきました。自分のやりたいことも大切にしたいですが、子どもの想いを大事にしながら、みんなが学べるような手立てをどう講じていくのか具体的に考えられるようになりたいと思いました。

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