きのくに国語の会

小学校の国語科授業について2ヶ月に1回程度の研修会をおこなっている本会の活動を紹介するブログです。

きのくに国語の会第6回公開授業研究会開催のお知らせ

2024-11-08 20:39:50 | お知らせ
令和7年2月22日(土)に標記公開研究会を開催します。
今回は、和歌山市立四箇郷小学校を会場にお借りして、同校教諭の米澤優貴先生による『お手紙』(2年)と和大附属小学校の川端大奨先生による『大造じいさんとガン』(5年)の2本の公開研究授業を予定しています。また、文部科学省初等中等教育局教育課程課教科調査官の大塚健太郎先生をお招きし、指導講評と記念講演をしていただきます。
※詳細は、添付の案内をご覧ください。
参加申込は、hirosusa@gold.ocn.ne.jpまで。(①氏名②所属③担当④連絡先⑤弁当申し込みの有無をお知らせください。)
締め切りは、2月14日(金)となっておりますが、会場収容人数の都合、100名限定での公開開催となります。
お早目の参加申込をお願いいたします。



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第89回きのくに国語の会を開催しました。

2024-10-02 17:49:48 | 活動報告
第89回きのくに国語の会を2024年9月28日(土)に和大附属小オレンジルームで開催しました。
学生9名一般20名の計29名の参加がありました。
今回は、「説明的文章の教材研究会」として開催しました。
取り扱った教材は、次の6教材です。〇既存教材・◎新教材
1年生〇「子どもをまもるどうぶつたち」【説明文・東書】
2年生〇「あなのやくわり」【説明文・東書】
3年生◎「せっちゃくざいの今と昔」【説明文・東書】
4年生◎「風船でうちゅうへ」【説明文・光村】
5年生〇「弱いロボットだからできること」【説明文・東書】
6年生◎「「永遠のごみ」プラスチック」【説明文・東書】

希望をもとに7つのグループをつくり、まずは教材の読み合わせをしました。
その後、約50分の個人研究タイムをとったあと、グループで共同して教材分析シートの作成に取り掛かりました。
全体交流のあと、本会の須佐代表より全体講評がありました。
参会者の振り返りコメントをいくつか紹介します。

【振り返り】
・普段、教材を読み合わせすることはないので、なんだか新鮮でした…。先生方の音読を聴く機会がないと、読みが独りよがりになります。普段一人きりで教材研究をするので、物語文や詩や短歌、俳句など、読み合わせに付き合ってもらっても面白いなと思いました。みなさんと教材研究ができて、楽しかったです。
・新教材の理解が深まりました。 自分にはなかった言語活動の例をグループの先生方と考えることができて嬉しかったです。
・アイスブレイクで教材の読み合わせをした時点で教材の構想に気づくことができ、終始楽しく分析できました。また、単元構想もそれぞれの見方があり、深めながら構想することができました。子どもを想像しながらだったので、支援の必要な子も想定しながら詳しく話すことができました。

・教材研究を複数の先生と出来たことがとても楽しく、学びになりました。ノートの使い方や指導の進め方などたくさんのアイデアを教えていただけたので、引き出しが増えました。
・教材研究を教材の価値や教材の内容から考えることは少ないので、深く読む機会になりました。 また、指導事項は教科書の見開きページに書かれているものがメインにならない(サブの指導事項)こともあるので、よく読んで理解することが大切だと気付くことができました。
・個人で考える時間を十分に取っていただいていたので、それをもとにグループで話すことが出来てよかったです。盛りだくさんすぎず、じっくり考えることができました。

・本日は貴重な機会を設けていただき、ありがとうございました。自分一人では到底思いつかないような、言語活動のアイデアや教材研究のポイントを学ばせていただきました。中でも、(今回自分たちが扱った教材は、説明文ではあるものの)筆者の心情に着目することで読みが深まるということが印象に残っております。
・3学期の説明文教材の教材研究をすることができたので、すごく有難かったです。 一つの教材について、複数人で多角的に教材研究することができたので、自分にはなかった発想やアイデアを頂けて参考になりました。 ありがとうございました。
・教材の価値を考える時に、この教材でどんなことを学ぶことができるのかを考えるだけで時間が過ぎました。今回のように、複数で考えることで研究の意味が生まれるのだと感じました。また、実際に授業する時に、このような学びの時間があると嬉しいと思いました。
・グループで話し合う中で、説明文はやっぱり難しいなと感じました。付けたい力だけに焦点をあてると内容や筆者の伝えたいことが弱くなり、子どもたちの意欲とは合わなくなるからです。また、内容にせまると付けたい力が曖昧になってしまいます。授業者が付けたい力を意識して単元構想をして、授業をしていかなければいけないなと勉強させていただきました。 ありがとうございました。

・新教材を教材研究できたこと、説明文を系統的にみることができたことなど、学びが大きい研修でした。一人の教材観、授業観ではなく、グループで交流できたことで、より深い理解につながったと感じます。個人的には、3年生のグループが二つあり、比較しながら聞くことができていて羨ましいと感じました。自分たちの教材も2つグループがあったらいいのにな…と。 研修を企画してくださった先生、素敵な研修をありがとうございました。
・非常に学びの深い良い研修になりました。個人研究では、集中して落ち着いて教材に入り込むことができました。またグループ研究でも、若い大学生の柔軟で新しい考えを教えてもらえる良い機会になりました。教材にゆっくりと丁寧に向き合える時間になったことも非常に良かったです。月曜日からも子供たちと楽しく一緒に国語の授業を作っていきたいです。
・グループ研究では、大学生の方が教育実習に行って実践された教材だったため、その時の授業の様子を聞かせてもらったり、難しかったところについて再度検討したりしました。先生にとっては、新教材で、これからする教材。実習に行かれた学生さんにとっても、実践を通して学んだことを話せるいい機会だったように感じました。ありがとうございました。

・説明文教材の研究の仕方を学ぶことができました。 読んだことのない教材でしたが、知らないからこそしっかりと教材を読み取ろうという意欲が湧いたように思います。 また、1人だったらどのようにして教材研究をすれば良いのか分かりませんでしたが、今回グループで研究することで自分の学びにもなり、他の先生方の言語活動の案や指導事項と照らし合わせることの大切さも学ぶことができ、非常に有益な時間となりました。ありがとうございました。
・今回のきのくに国語の会で、私は3年生教材の『せっちゃくざいの今と昔』についてグループで教材研究をさせて頂き、大きく2つのことを学びました。1つは、段落のまとまりの捉え方です。文章を始め・中・終わりに分けたうち、中を更に3つに分けることに難しさを感じる子どもの姿が考えられるという意見がありました。そこで、段落ごとの内容を要約したものをタブレット上の付箋に書き、パズルをするように付箋を動かし段落の繋がりを考えながらまとまりを捉えるというICTを取り入れた授業の工夫を教わりました。その中で、段落の繋がりを考える際に重要なものは接続語であるという話がありましたが、接続語だけに注目するのではなく前後の段落で重要となるキーワードを捉えた上で、その内容に繋がる接続語であるかを子どもが判断し理解できるよう指導する必要があると学びました。そのためには、各段落の要約が大切であると話し合うことができました。2つ目は、先程述べた要約についての学びです。子どもたちにとって、要約するにあたって難しさや要する時間などに個人差があると考えられることから、まずは興味をもった段落を要約するというように、一斉で取り組むのではなく自由進度で学びに向かう授業スタイルの良さを教わりました。興味のある部分に目をつけることで、分からないワードやもっと知りたいことを自ら調べることにも繋がり、主体的な学びになると気づくことができました。これらのような接続語に注目したり要約したりする力などは、1つの単元だけでは身に付かないため、年間や学年間の繋がりを意識した授業を行う重要性を教えて頂きました。須佐先生のお話から、「教材の価値」は、①子どもたちの興味・関心に関するものと、②その教材でこそ学べる指導事項の2つの側面があることを学びました。また、クラスの子どもたち実態によっては、メインの指導事項を変更する必要があることも教わり、子どもの姿を捉えた授業作りがいかに大切かを知ることができました。今回の研究会で得た学びを、将来に繋げたいです。貴重な機会に参加させて頂き、ありがとうございました。

・今回のきのくに国語の会では、説明的文章の教材研究について多くのことを学びました。その中で、須佐先生の「主となる指導事項は目の前の子どもたちの実態によって変更することがある」という言葉が印象に残りました。その言葉から、3年生教材『せっちゃくざいの今と昔』では、要約だけでなく、接着剤の今と昔を比較したり、なぜ昔の接着剤が今も使われ続けているのかという因果関係に目を向けたりすることも改めて大切だと気付かされました。このように、教師が教材から引き出せる力を多面的に捉えることで、児童に適した力を養えることを学びました。また、グループ研究の際には様々な活動を挙げていく中で、やはり言語活動を通して児童に本当に必要な力が身につくかどうかを十分に考える必要があると考えさせられました。現場の先生方からは、活動が子どもの負担にならないか、適切かどうかを見極めることも重要であるという現実的な意見もありました。これにより、教師は計画段階で活動のねらいや育てたい力を明確にし、指導方法を練り直すことの重要性を再確認しました。
・今回の会を通して、説明的文章の教材研究の面白さを知り、今後の国語教育に役立つ多くの視点を得ることができました。普段は物語中心の研究を行っているため、説明文に目を向けることが少なかったのですが、今回の経験でその価値を深く理解することができました。本日もありがとうございました。
・今回の研究で、現職の先生方の授業展開の話を詳しく聞かせて頂きました。また、私が分からなかったことを詳しく教えて下さった為、国語教育への関心や興味などがますます高まる機会となりました。アドバイスや私の改善点なども、先生から直接ご指導いただき、非常に貴重な経験になったとともに、私自身の向上に繋がる大切な機会となりました。
・先日の説明文の教材研究で私は、4年生の教材「風船でうちゅうへ」という教材を希望しました。希望理由は、こちらの教材は読んだことがなく率直に題名が面白そうでどんな教材でどんな学びができるのか知りたいと思ったからです。現職の先生方・4年生の先輩方と協同して教材研究を行うことで得ることができた学びは大きく2つあります。一つ目は、須佐先生にお話いただいた教材研究を行う順番です。私はこれまで「教材研究」とはどうして行えばよいのかが分かっておらず、模擬授業や小学校実習の中で授業を作ることに苦労した経験がありました。しかし、先日のきのくに国語の会では、『教材分析シート』というワークシートを使いながら、「教材の内容・教材の価値・指導事項・言語活動の順番で行うことが大切であると学びました。また、指導事項から言語活動へ進む際、言語活動を考えた後、本当にその言語活動で指導事項が学べるのかと指導事項へ戻ることも非常に大切であることを学ぶことができました。二つ目は、一つ目に学んだことと少し内容が被りますが、「工夫」と「効果」はセットであるということです。私たちは「風船でうちゅうへ」という教材の価値を考えた時、この教材は筆者が実験した本人であり、説明文なのに心情を表す言葉が登場するという工夫に対して、その工夫で期待できる効果は、読み手がもっと読みたいと思えることや、わくわく感を感じることができるのように教材に施されている工夫には必ず何かの効果がついてくるということに気づかせていただきました。それに気付くとどんどん教材に対する理解が深くなり、どの指導事項でどんな言語活動を行うのが良いのか考えやすくなったように感じました。さらに、何人かのグループになって同じ教材を研究することで、教材に対する理解が深まるだけでなく、一人ひとり着目した点が違うと新たな気づきや学び、疑問等が生まれ、質の高い授業作りが行えると感じました。今回一緒に教材研究をしていただいた4年生の先輩方や現職の先生の考えを聞き、自分にない視点から教材を捉えていること、そこから指導事項と関連させた言語活動の案にすごく刺激を受けました。自分自身も大きく成長することができた日になったように感じます。貴重な機会に参加させていただきありがとうございました。
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第89回きのくに国語の会を開催します。

2024-08-31 12:31:33 | お知らせ
第89回きのくに国語の会を2024年9月28日に開催します。
会場は附属小学校オレンジルーム。
今回は、「説明的文章の教材研究会」として開催します。
取り扱う教材の候補は、次の7教材です。〇既存教材・◎新教材
1年生〇「子どもをまもるどうぶつたち」【説明文・東書】
2年生〇「あなのやくわり」【説明文・東書】
3年生◎「せっちゃくざいの今と昔」【説明文・東書】
4年生◎「風船でうちゅうへ」【説明文・光村】
5年生〇「弱いロボットだからできること」【説明文・東書】
5年生〇「固有種が教えてくれること」【説明文・光村】
6年生◎「「永遠のごみ」プラスチック」【説明文・東書】
です。
当日の時間設定は次のとおりです。
9:10~9:30   受付
9:30~10:30  読み合わせ・個人研究タイム
10:30~10:40 休憩
10:40~11:10 グループ研究タイム
11:10~11:25 全体共有
11:25~11:45 講評・事務連絡・アンケート記入 等

【出欠連絡は9月20日までに hirosusa@gold.ocn.ne.jp までメールにてお願いします。】
出席される方は、教材の「第一希望」、「第二希望」も併せてお知らせください。
1教材につき2名以上の希望者がいる場合はグループを作る予定です。

※当日配布する縮小版モノクロ版の教材文は、回収資料とさせていただきます。
 持ち帰りを希望される方は、ご持参ください。
※お車は、赤門を入って左折し、坂道を上って運動場へ順に並べて駐車してください。
※自転車・バイクは、赤門から入って右手に並べてください。
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第88回きのくに国語の会を開催しました。

2024-08-31 12:21:21 | 活動報告
第88回きのくに国語の会が、2024年8月24日(土)に和大附属小オレンジルームで開催されました。学生6名一般22名の計28名の参加がありました。
  第1部では、泉南市立一丘小の高岡美奈先生に「一つの花」(4年東書・光村)の実践発表をしていただき、「言語活動の設定」について考えました。


  参会者からのコメントを一部紹介します。
・お手紙を書く。手紙メモなどの使い方が、面白いと思いました。
・岸和田市では9月の取扱いなので、4年生に早速授業をしたくなりました。ゆみ子は10歳ではない気もしますが、一丘小学校の子どもたちの素直なお手紙を拝見して、こんな子たちに育てたいなと思いました。
・2つの課題に挑戦していて凄いと思いました。でも、父に手紙を書くだけでも十分だったと思います。父に手紙を書くという言語活動は、素敵なアイデアだと思いました。実際の作文を見たら、みんなよく書けているなと思いました。題名についても、きっと疑問に思っている子がいると思うので、そこから、深く考えていけるのではないかと思いました。
・ワークを通して、改めて指導事項と単元計画とのつながりを意識することの大切さを気付く機会となりました。毎時の振り返りでの「手紙メモ」は、聞いているクラスの実態からすると大変有効な手立てだと思いました。どの児童にとっても、有効な手立てをうてる授業計画を組むことで、「楽しく」学習することにもつながりそうで、とても参考になりました。
・一つの花という題名を通して、子どもたちに深く読み込ませたいという気持ちがとても伝わりました。題名を考えることや、毎回の振り返りで書き留めたことが、最後の手紙として表れているなと、勉強させていただきました。子どもたちがあれだけのことを書けたのは、先生の指導や支援があったからこそだと思います。
・本校の子供たちも高岡先生の学校の子供たちと似ている部分があるので、子供たちが意欲的に学習に取り組めるようにする工夫は非常に共感できました。子供たちが最後に書いたお手紙を拝見させてもらった時に、子供たちがしっかり物語に入って学習できているなと感じました。二学期から自分の学級でも子供たちが国語の学習に意欲的に取り組めるように工夫していきたいと思いました。
・子どもの姿から、先生の日頃の取り組みが素敵なんだろうなと思いました。子どもがのって学習できるように教師ができる手立てについて考えを深めることができました。
・私が「一つの花」の授業を学生として受けた時、印象にもっとも残ったことが、「なぜコスモスをゆみこに1つだけあげたんだろう」でした。しかし、今日の話を受けて、焦点を当てるべきところや児童に気づかせることを大切にすることが重要だと思いました。また、お父さんが、ゆみこに1輪だけコスモスの花をプレゼントした答えを知ることができました。貴重な経験をありがとうございます。




  第2部では、和歌山市立太田小の小栗幸樹先生に「世界で一番やかましい音」(5年東書)の実践発表をしていただき、「対話の深まり」について追究しました。



 参会者からのコメントを一部紹介します。
・対話についての取り組みが参考になりました。
・全体でもお話させていただきましたが、10年目にして初めてこの教材ときちんと向き合えた気がします。ありがとうございます。須佐先生のお話をきくまで、エルキンさんのことは全然知らなくて…まだまだです。小栗先生の実践、太田小学校の取り組みを知れてよかったです。
・学校の取り組みも分かり、真似していきたいところがありました。板書を見て、子供たちは、めあてに向かって頑張っていたことがわかりました。先生が短冊に用意していた言葉以外の言葉が出て、先生が書いている部分が多ければ、最高だったと思いました。
・「対話」については、必然性をもたせた授業づくりをされていることで、子どもたちに見通しをもたせることができて、主体的な学びにもつながると思いました。「深める」については、本時だけでの話ではなくて、単元を貫いた活動の中で、深まるポイントがあるのかなと思いました。そのためにも、指導事項を意識した単元計画が大切だと感じました。 ・対話の手立てや、話の構成を気づかせる支援など、たくさん学ばせていただきました。思考を深めるための対話では、心の変容を想像するための発問を考えておくべきかな、と話し合いでも出ていました。
・単元計画から本時に至るまで、すごく丁寧な教材研究を感じました。コナンを使っての構成の説明や本時の流し方など、勉強になることが非常に多かったです。太田小学校さんが取り組まれている研究からも学びがあり、二学期からの国語の授業作りに積極的に取り入れていきたいと感じました。
・子どもの目線で面白い、興味を引く先生のアイデアが素敵で真似したいなと思いました。本時の学習も、全員が参加しやすいところからねらいとする対話が深まっていくかを先生が意識して授業を構想されているのを感じてすごいなと思いました。論理的で構造的な国語の授業で、真似したい視点をたくさん得ることができました。
・私は「世界一やかましい音」という教材を初めて目にした時、「絵本みたいだな」と思いました。しかし、看板の布石や言葉の変化、賑やかではなくやかましいという理由を知ることができました。私自身の理解を深める機会を設けてくださりありがとうございました。
・この教材を始めた読んだとき「なんてワクワクする教材なのだろう」と心を躍らせながら読み進めました。そして、今年度機会があり、この教材を初めて教材研究をしました。一読者ではなく、教師として国語科のメガネをかけて手で読むことを行ったのですが、この教材に対する新たな発見が生まれ、面白さは興味深さに変わったように感じています。細かい言葉の一つ一つがポワンと浮かび上がってくる。そんな読みの体験でした。一度だけの読みでは足りなくて、もう少し詳しく読んでみたい。あの叙述はどういう意味なのだろう。など、誰かと語りたい。自分だけかもしれない発見を聞いてもらいたい。そんな体験です。私たち教師は、子供たちにこういう読書体験を国語科でさせてあげることが重要なのだと思います。「前ばなし」と「後ばなし」の比較を通して、小栗学級の子どもたちはこの作品を読み味わったのだと感じました。私も、この教材で授業を行ってみたいと思いました。たくさんの学びをありがとうございました。 最後に、作品の構造の捉えが僕と小栗先生で違っていました。小栗先生「前ばなし、展開、山場、後ばなし」 私は「前ばなし、起、承(展開)、転(山場)、結(結末)、後ばなし」という捉えです。ということもあるので、作品によっては「前ばなし」「後ばなし」がないものもある。 このあたりは、それぞれの作品観の違いなのかと思うのですが、小栗先生がこのような考えに至った経緯など教えていただけたらと思います。また、聞かせてください。

ご参加いただいたみなさま、ご意見・ご感想をくださったみなさま、本当にありがとうございました。

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第88回きのくに国語の会開催のお知らせ

2024-08-04 15:10:12 | お知らせ
第88回きのくに国語の会を2024年8月24日(土)に開催します。
会場は和歌山大学教育学部附属小学校オレンジルームです。
第1部では、泉南市立一丘小学校の高岡美奈先生に「一つの花」(4年東京書籍・光村図書)の実践発表をしていただき、「言語活動の設定」について考える機会にしたいと思います。
第2部では、和歌山市立太田小学校の小栗幸樹先生に「世界で一番やかましい音」(5年東京書籍)の実践発表をしていただき、「対話の深まり」について追究したいと思います。
当日の時間設定は以下の通りになります。
9:10~ 9:30 受付
9:30~10:20 実践発表 『一つの花 』(高岡美奈先生)
10:20~10:25 休憩
10:25~11:15 実践発表 『世界で一番やかましい音 』(小栗幸樹先生)
11:15~11:30 講評・連絡等
なお、当日配付する縮小モノクロ版の教材文は、回収資料とさせていただきます。
持ち帰りを希望される方は、各自学年の先生や大学、市民図書館、教育委員会等にあるものをコピーしてご持参ください。
本会会員の皆様は、8月20日(火)までに出欠連絡をお願いします。
新たに本会への参加を希望される方は、
hirosusa@gold.ocn.ne.jp
まで、「参加の希望・所属・担当・氏名」を本会からの案内を受信したい端末からメールにてお知らせください。

お車でお越しの方は、プール横の職員駐車場に駐車してください。
自転車・バイクの方は、赤門から入って右手に並べて停めてください。
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第87回きのくに国語の会を開催しました。

2024-08-01 13:21:19 | 活動報告
第87回きのくに国語の会が2024年7月13日(土)に附属小学校オレンジルームして38名の参加により開催されました。
第一部は、和歌山市立木本小学校の岩﨑先生より説明的文章「イースター島にはなぜ森林がないのか」(東京書籍 第6学年)における実践発表をしていただきました。子どもの思考を読むことから書くことへ自然に繋げていくために、内容から構造に気づかせ、気づいた構造を用いて内容とリンクさせた提案書を作成していくというものでした。






第二部は、夏休みの“ラスボス”的存在である読書感想文の書き方について、少しでも書きにくさを解消し、楽しく取り組めるようにと、対話型ワークシートを使って感想を表出していくワークショップを行いました。














 参会者からのコメントを一部紹介します。
【第1部の実践発表について】
★「イースター島…」は6年生の教材として東京書籍が採用している説明文だけど、アカデミックで難しい。一方、筆者の鷲谷先生はサイエンスカフェや地域のNPO主催の研究会に登壇してくださるような気さくな方というイメージがあります。(12年前、和歌山市内で講演されていました)。難しい話を分かりやすく説明するプロなので、イースター島という太平洋の小さな島を例にとった環境問題に指導者としてどれだけ近づけてあげられるかなのかなあ…と。ちなみに、本校の6年生は、ラットはシマウマくらいあると思っていた子がいて「世界で一番大きなネズミはカピバラです。」という話もしました。鷲谷先生は生態学者ですが、生物多様性の維持や環境教育にフォーカスしている方だと思うので、6年生の理科にもつなげられたら楽しいと思いました。
★岩崎先生の実践発表では、子どもの興味や関心を引き出しその興味や関心を中心に授業をしていく大切さを学びました。まず導入では、モアイの写真をみてモアイがどんなことを思っているのかを聞いていました。そのあとに題名であるなぜ森林がないのかと問いかけ、子どもたちがなんでだろうと疑問や知りたいという興味•意欲が生まれていました。ただ単に「イースター島にはなぜ森林がないのか」を読み進めるより、なんでだろうと自分の興味や関心を持って読み進めることで内容が入ってきやすいのだと感じました。第二次では、今まで学習した説明文との違いがあることを、大きく板書を使いながら感じることで、考えることができるのと同時に論の進め方を学ぶことができると感じました。
★私がこれまでに扱ってきた説明文教材では、教師がさせたい構造の把握を行う際にキーワードとなる語句があり、学びを蓄積した子どもたちは機械的に語句を探すような姿を見ることが少なくありませんでした。これは、そのような指導を行なっている私の問題だと思います。しかし、今回学ぶことができた教材では、構造の把握を指導する見方をしたときに、私の中でズレが生まれました。形式段落が27個もあることや、文章構造、問いと答えの関係などです。このズレは教師をしているものであるから気づくことかもしれません。多くの子どもたちはそんな読み方よりも、モアイ、イースター島など内容で読んでいくからです。そんな中でも、一人か二人ぐらいは『なんか段落多くない?』『答えの位置変じゃない?』と気づく子供がいるのではないかと思います。もしくは、気づかせるためのしかけを教師が打つことができるのではと思います。少ない子どもの思考を全体に取り上げて「これはみんなの問いです」ということの危険性はありますが、それを支える学級風土があれば学級全体の問いとして授業を展開することができると考えています。きっと、岩﨑先生の学級でも、課題設定をするための子どもの読み(初発の感想など)があったと思うので、そういったところも聞かせていただきたかったと感じています。

【第2部:読書感想文ワークショップについて】
★インタビューする側が、相手の言葉をメモすることで、話す側は考えを文字に書くという過程をしないで良いため、1番伝えたいことを自然に伝えられることを実感しました。また色々な視点から聞いてもらえることで、考えの幅が広がったり、読み返すきっかけになったりすることができると気づきました。
★相手に話したり、逆に相手の話を聞いたりすることで視点の獲得や内容が整理され、実際何を書けばいいのかわからないという読書感想文の課題から書くことがたくさんあってどれから書こうという楽しい気持ちに変化していました。また、相手に共感してもらえたり、反応があったりするため、もっとこの本の素晴らしいところを伝えたいと強く感じその気持ちが読書感想文に対して嫌悪感を解消することができました。
★「夏休みの宿題は保護者の宿題でもある。」という保護者の悩み。私は、この言葉を聞いた時、保護者の立場になったことがないので衝撃的でした。確かに、保護者の力を借りながら私も夏休みの宿題を行っていたため、保護者が少しでも楽になるようにとの配慮が夏休みの宿題には必要だと学びました。読書感想文に関しては、ワークシートを用いて行うことも一つの手として児童に伝え、親子でコミュニケーションをとることができる時間ができるということも素晴らしいことなのではないかと感じました。
★平井先生、川端先生の読書感想文の書き方ワークショップでは、自分の言葉を外に出す難易度を下げるために、まずは対話型のインタビュー方式で作品について語る活動が特に印象に残りました。私自身、読書感想文を書くことが苦手でしたが、このような活動を行うことで自分の考えを外に出しやすく、10分の清書の時間には、「何を書こう」ではなく、「どの考えを書こう」といった書きたいことが充実しているからこそ生まれる前向きな意欲が自然と出てきました。また、友達に質問されることで、改めてその文章を読み直すことに繋がり、感想文としての質を高められると感じました。ですので、自分の考えを外に出すためにこのような手立てを用意することで、楽しく読書感想文を書くことに繋がると学びました。
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第86回きのくに国語の会を開催しました。

2024-06-02 22:37:31 | 活動報告
2024年5月18日(土)、総会に引き続き、9時20分から第86回きのくに国語の会を宮脇先生(附属小)・前田先生(木本小)・東口先生(木本小)による企画運営で開催しました。

当日は、第1部として、本会顧問の小林康宏先生に既存の教科書教材を採り上げながら、言葉による見方・考え方の講義をしていただきました。

続く第二部では、7つのグループに分かれて、新教材の教材研究を行いました。
今回扱ったのは、事前のアンケート調査から希望の多かった次の4教材です。
低学年【説明的文章】「どうぶつ園のかんばんとガイドブック」(2年:東京書籍)
中学年【文学的文章】「ワニのおじいさんのたから物」川崎洋(3年:東京書籍)
5年生【説明的文章】「インターネットは冒険だ」藤代 裕之(東京書籍)
6年生【文学的文章】「模型のまち」中澤 晶子(東京書籍)

最後に、それぞれのグループで教材研究をおこなったことを全体で交流した後、小林先生からご講評をいただきました。




当日の感想を一部紹介します。
★見方・考え方を働かせながら教材研究していくことで、子どもたちにつけたい力やねらいなどが明確になりました。子どもたちが見方・考え方を働かせられる国語の授業の参考になりました。ありがとうございます。
★言葉による見方・考え方について勉強になりました。思考ツールは教師自身の整理になると思いました。子供たちはどのような考え方でその考えに至っているのか、価値づけて他の教材にも力の流用をできるようにしていきたいと思いました。
★初めての教材についての、先生方からリアルな感想や考え方を聞くことができて、非常に実になる研修になりました。また、教科書作りに実際に関わった小林先生から教材選定の理由や教材分析、授業作りの観点でお話を聞くことができ、かなり具体性を持って単元づくりに向かうことができました。
★見方・考え方とはどのようなものであるのか、整理して説明してくださった上で、具体的に様々な教材を取り上げてお話してくださるので理解が進みました。その後、今日の教材ではどのように授業立てしていくかということを考え、他のグループとも交流し、さらに最後に今日学んだ教材について小林先生がお話くださる…この流れのおかげで、限られた時間でありながら、より有意義な学びができたと感じました。
★小林先生のご講義によって、見方・考え方について具体的にイメージすることができました。来月に校内の研究授業を控えていたため、どの方向が当てはまるのかに焦点を当てて勉強させていただきました。同化や比較が当てはまり、子どもたちと学習を進めていける手段となることに気づくことができました。また、ご講義いただいた後に、教材研究を実際におこなうことによって、授業を組み立てていく流れがわかりやすかったです。教材研究をするための見方・考え方を与えてくださったからだと感じました。これからの教材研究にも活かしていきたいと思います。
★小林先生の講義では、実際の教材を用いての説明だったため、具体的なイメージがわいてとても分かりやすかったです。また、見方・考え方についても、例を出していただけたことも、参考になった点です。教材研究では、さまざまな視点からの考え方やアプローチの仕方があって、楽しかったです。それゆえ、グループ同士の交流時間がもう少し欲しかったと感じました。(グループ学習の時間は丁度良かったです)本日は、有意義な時間となりました。ありがとうございました。
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2024年度春の総会を開催しました。

2024-06-02 22:34:15 | 活動報告
令和6年5月18日(土)9時00分から2024年度春の総会を和歌山大学教育学部附属小学校オレンジルームで開催しました。
当日は、29名の参加(46名の委任状あり)により2023年度活動報告ならびに決算報告、2024年度活動計画ならびに予算案があり、いずれも承認されました。


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きのくに国語の会 会則(2024年5月改訂)

2024-05-18 12:49:11 | 会則
きのくに国語の会 会則   (2024年5月改訂)

第一条 名称
 本会は,きのくに国語の会 と称する。

第2条 目的
 本会は,会員相互の学び合いの場とし,会員の国語教師としての資質の向上によって
 小学校国語教育の振興を図ることを目的とする。

第3条 活動期間
 本会の活動期間を,2年単位の更新制とし,2023年4月から2025年3月までの
 2年間を第8期の活動期間とする。第9期以降の活動については会員相互の意志によっ
 て決めるものとする。

第4条 事業
 本会は以下の事業を行う。
1:年間4~6回程度、原則、土曜日に勉強会を開催する。ただし、場合によって日曜日の開催
に変更することがある。
各回の開催時間は、午前10時から12時までもしくは、午後2時から4時を原則とする。
2:各期の最終年度内に公開研究会を行う。
3:最終年度末に機関誌を発行する。
4:その他,本会の目的達成に有効な事業及び関係機関との連絡調整を行う。

第5条 会員
本会の会員は,本会の趣旨に賛同する者とする。

第6条 会費
 本会の参加費を次のように決め,事務費や通信費,湯茶代,講師謝礼,機関誌作成に当てる。
 (2020年度年会費制から変更)
 1)一般会員 1回につき500円  2)学生会員 1回につき300円
 ただし、年間納入会費の上限を1,500円(一般会員)・900円(学生会員)とし、 4回以上参加した会員については、4回目以降徴収しない。
 なお、オンライン開催となった場合は、会費を徴収しない。

第7条 顧問
 本会運営委員の総意によって顧問を置き,助言をお願いする。

第8条 運営委員ならびに運営委員会
 本会は,15名程度の運営委員を置き,必要に応じて運営委員会を持つ。
 運営委員は、前年度の運営委員会で人選し,総会での承認をもって決定する。
 代表は運営委員による互選とする。

第9条 入会と退会
 本会への入会と退会は,事務局への本人による申し出によるものとする。
ただし、1年以上出欠連絡の届かない会員については名簿から削除し、連絡を停止する。

第10条 事務局
 本会の事務局を和歌山大学教育学部附属小学校国語部内におく。(2024年度は宮脇)

第11条 その他
 諸経費・事務処理削減のため,通信連絡の主な手段をメールおよび本会公式LINEとし,
 各回の参加・ 不参加はメールおよび公式LINEにて行う。

第12条 総会
 本会は年度末(または年度始め)に総会を行い,諸々の案件について承認または協議決
 定を行う。総会の成立は全会員の3分の1以上の出席によるものとする。なお、やむを
 得ず出席できない会員による委任状(メール可)を出席者数に数えることとする。

 附則 この会則は,2009年6月20日より実施する。
(2011年3月一部改正)
(2013年3月一部改正)
(2014年3月一部改正)
(2015年5月一部改正)
(2016年3月一部改正)
(2017年3月一部改正)
(2019年6月一部改正)
(2020年5月一部改正)
(2022年5月一部改正)
(2023年7月一部改正)
(2024年5月一部改正)
以上

  

2024年度顧問 津田修吾先生  武西良和先生  岡山末男先生 
         西村充司先生(前日方小学校長) 小林康宏先生(和歌山信愛大学教授)
2024年度運営組織
代 表  須佐宏  (和歌山大学教職大学院准教授)
副代表  貴志雅代 (和歌山市立紀伊小学校教諭)
副代表  中村祐佳子(和歌山市立福島小学校校長)
(運営委員)
事務局     宮脇隼  (和歌山大学教育学部附属小学校教諭・和歌山大学教職大学院M1)
会計監査    宇治田乃 (和歌山市立三田小学校教頭)
会計監査    前田知洋 (和歌山市立木本小学校教諭・和歌山大学教職大学院M1)
会計/出版   南方美紀 (和歌山市教育委員会学校教育課指導主事)
会計補佐/出版 堀江明菜 (和歌山市立四箇郷北小学校教諭)
出  版    北山友梨 (和歌山市立新南小学校教諭)
出  版    川端大奨 (和歌山大学教育学部附属小学校教諭)
出  版    田村竜士 (和歌山市立伏虎義務教育学校教諭)
広  報  米田優介 (和歌山市立四箇郷小学校教諭)
広  報    高岡美奈 (泉南市立一丘小学校教諭)
広  報    小栗幸樹 (和歌山市立太田小学校教諭)
広  報    田中康博 (和歌山市立高松小学校教諭)
運  営    岩本陽介 (和歌山市立新南小学校教諭)
運  営    平井千恵 (和歌山大学教育学部附属小学校教諭)
運  営    木下信司 (和歌山市立和佐小学校教諭)
運  営    東口奈未 (和歌山市立木本小学校教諭)
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第85回きのくに国語の会を開催しました。

2024-01-23 15:24:25 | 活動報告
第85回きのくに国語の会が令和6年1月20日(土)に附属小学校オレンジルームして34名の参加により開催されました。

第一部は、『説明文はおもしろい~単元の0次と3次』と題して教材研究を行いました。取り上げた教材は「和の文化をうけつぐ」(5年 東京書籍)です。最初は個人で、その後グループで協議、全体交流を行いました。子どもたちにどんな力をつけたいか、そのためにどのようなゴールや言語活動を設定し、どんな出会い方をさせるかということについて考えました。 





参加者の感想をいくつか紹介します。
【感想】
★実際に授業をしていても、児童に「面白い」「楽しい」と思ってもらいながら教材文を読み取っていくことはとても難しいなと日々試行錯誤しています。1次2次と楽しく、興味を持って読み、力をつけるためにも、いかに0次で児童の興味をひきつけられるのか、どのようなゴールを設定すれば相手意識・目的意識を持って取り組めるのか、考える良い機会となりました。また、見通しを持たせることの大切さについて学び、授業の中で意識するとともに、そのためにも教材の特性やつけたい力をより明確にしていきたいと思いました。
★今回印象に残っている事は、今まで0次がある事を知らなかったが、0次は1.2次を良いものにするためのものである事が分かり、0次の重要性が感じられる学びとなりました。また、はじめに教材研究タイムがあり、深く教材を読むことができ、自分の考えを持ってから話し合いが出来たので、とても深い学びになりました。
★現職の先生方や学生さんとも交流でき、自分が持っていないアイデアや考えを聞かせてもらえて嬉しかったです。学生さんの若くて柔軟な考えもとても学びになりました。
自分の教材研究の熱量もまた少し上がりました。またこれからも子供達と一緒に素敵な授業を作っていきたいです。

第二部は、本会顧問である和歌山信愛大学の小林康宏先生にお話いただきました。「国語の力を育てるための思考ツールいろいろ」というテーマで、実際にすぐに活用できる思考ツールをたくさん教えていただき、また、国語の授業づくりの中で大切な学習の見通しの大切さについてもご教授いただきました。




以下に感想をいくつか紹介します。

【感想】
★第二部の小林先生のご講義「国語の力を育てるための思考ツールいろいろ」では、学習の見通しの大切さをより実感することができました。特に私が興味をもったのは自由進度学習についてです。一人ひとりの個性に合わせた深い学びを実現することによって、子どもの主体性を育むことができると考えました。しかし、小林先生が仰っていたように本当に自由かというところに着目すると自由は子どもにとって楽しい半面やり方が分からず戸惑う子どももいると考えました。そのため、思考ツールをいくつか用意し、子どもが自己選択できる授業を行うことで子どもがより分かりやすく教材を読むことができると考えました。友達の意見を聞くことで多面的に教材を読むという深まりも達成できることを学びました。 本日の学びから、子どもが楽しく教材に取り組むことができる方法として1つではなく、たくさんの視点から働きかけることができると学びました。今後の研究でも子どもが楽しく説明文を読むことができることを意識して取り組んでいきたいと感じます。
★小林先生のご講義では、見方・考え方を働かせられるように、見通しをめあてのあとに入れる重要性を知りました。見通しがあれば、その時間内で多くの子供たちにつけたい力をつけさせられると感じました。それに合うような思考ツールを選び、今後は活用したいです。
★小林先生のお話を聞いて、今まで授業の見通しの大切さは分かっていながらも、対処法を考えあぐねていたので、スッキリした思いです。何を目指して、どうしていくのか、いつも意識して、子供たちと自分自身の力をつけていきたいと思いました。
★後半の小林先生のご講義では、見通しを持たせることの重要性について、最新の教育事情を基に説明してくださったことが、すごく印象に残っています。そして、それをよりわかりやすくするための思考ツールも、うまく使いこなせるようになりたいなと思いました。前田先生が質問されていた見通しの持たせ方については、自分もよりよい方法を考えていきたいなと思いました。 
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