~オニールの成長株投資メモの続き~
・株は早めに手放すに越したことはない。早めに売らなければ時機を逸することになる。株価の天井で売る抜けることなどできっこないのだから、売った後で株価が上昇してもくよくよしないことだ。
株価が上がっても興奮したり、楽観視したり、欲をかいてはいけない。
・「私は決して底値では買わず、常に度を越すほど早めに手放す」ロスチャイルド
・マーケットの上昇につれて、その保有株数は着実に減らすべきである。
確定利益をあげることが第一の目的であるのだから。
・ドレフュス・ファンドが新たに取得した株式はすべて、前年からの最高値で購入されていた。
言い換えれば、ある株が何ヶ月もかけて40ドルから50ドルに上がったような場合、ドレフュスはその株が新高値をつけるやいなや、50~51ドルで買っていたのである。またそれらの株は、新たな新高値に入る前に、はっきり認識できる形である種のチャートパターンを示していた。
・自分が犯したいくつかの失敗を詳細に事後分析することは、私にとって大きなターニングポイントとなった。
・1回的中して2回誤っても、財政困難に陥らない損益プラン:
利益が得られるときは(最強の銘柄は除く)株価が20%上昇したら利食いする。また、8%下落したら損切りする
・株価が頭打ちになった株式の大半は、株式相場全体が10%以上の下落に向かいだしたために、天井をつける結果になったということである。
■.他の重要な売り指標
・強気相場で株を買った直後はティッカーカーブに注意して、大口の売りに目を光らすべきである。その売りは、感情的かつ無知な投資家による、一時的な売りの可能性もあるし、あるいは、過去の出来高と比較して見た目ほど大きな売りでない場合もある。最上銘柄は、2,3日とか1週間程度の間、大量の売りによるセルフオフにさらされることがある。
全体の動きを把握する目的でチャートを参照し、通常の押しにつられて投売りをしたり、怖気づいたりしないこと。
・株価が適切なベースを離れて上昇した後、その株価が過去最高の大きな陽線を記憶して取引を終えた場合、注意が必要だ。こうした動きの多くの場合、株価のピークあるいはそれが近づいたときに起こるものである。
・究極の天井は、株価上昇がはじまって以降、出来高が最大となった日につけることがある。
・株価上昇が非常に目覚しく、急騰が2,3週間続いたら、株を売ること。これは天井付近の最終局面での値動きである。
・株式分割後に株価が1,2週間にわたって急騰した場合、その株を売ること。
・大口投資家は、自社の保有数を吸収できるほどの買い手が存在すれば持ち株を放出するものなので、株価が急騰し、その後に良いニュースが流れたり人目を引くマスコミ報道が出たような場合、株の売却を検討すべきである。
・薄商いのまま高値を更新した場合、その水準で一時的にその銘柄に対する需要がないことを示しており、すぐに売りが殺到する可能性がある
・株価上昇後、さらなる上昇を伴わないで出来高の増加が見られれば、大量の売りがでるている合図である。
・買うのが死ぬほど怖く、他人がまだ確信を持てないときに買うべきである。株価が上がって死ぬほどハッピーになるまで待ったら売ること。
ドレフュスの言葉を借りれば
「度を越した楽観的が見られたら売るできだ。だれもが先行きの明るさにを抱いて他人にまで株を買わせようとしているなら、その株は十分な投資が行われてしまった後である。」
・株価が大きく崩れたまま数日たっても反発しないときには、その株は売るべきである。
・株価が数週間にわたって上昇した後で、その上昇分を下げた場合、その株の売却を考えるべきである。
・四半期単位の利益増加がきわめて干満であったり、2四半期連続で減益した場合、たいていは売るべきである。
・同業他社の重要銘柄の株価に強さがまったく見られないときは、株の売却を考えるべきである。
・悪いニュースやうわさが出ても容易に売ってはいけない。そうしたニュースや噂による影響は一時的なものである。市場が均衡をうしなったときに小魚を得ようとして流される噂もある。
・株価上昇以来、最大の下落幅を記憶した場合、売却を考えるべきである。
(ただし、その他の兆候の裏づけが前提となる)
・株価天井付近で初めて大量の売りが出た場合、次の回復は薄商いの状況で弱々しいものとなるのか、そのままの状況が数日続くことになる。
弱い戻しがあれば、その2,3日に売ること。
このタイミングがトレンドラインや支持線を抜ける前の、最後の売却チャンスとなる。
・ある株が主要な長期トレンドラインを下回って週末に引けた場合、あるいは商いが非常に活発な状況下でキーとなる株価支持線をブレイクしたら、その株は売ること。
・株価下落がはじまると、株価の下落日数と上昇日数の比率が入れ替わる。
・株式相場全体の主要な転換は2度確認すべきであり、安値で買えるという理由だけで一度手放した株を買い戻すようなことはすべきでない。
・株を売らざるえを得ない状況がはっきりする前に、素早く売るべきである。株価が明白な支持線をブレイクしてから売るのでは賢明な投資家とはいえない。なぜなら、そうした株は逆指値注文を誘発し、空売り筋を引き付けたあとに値を戻すことがあるからである。
・一部のケースでは、株価が上昇チャネラインに到達したら売るべきだ。(チャネル:チャートの安値どうしを結んだ線と、高値どうしを結んだ線)上値チャネルを超えて上昇した株のほとんどは、売却すべきである。
・株価が3度目あるいは4度目の株価ベースを離れて新高値を更新した場合、売ること。3度目の幸運は株式相場ではめったにお目にかかれない。
・株価チャートの動きから大きく上放れて最高値をつけたならば、その時点で株を売ること。
・ある株が弱い株価ベースを形成しており、その値動きがそのベースの下半分で推移するか、あるいは200日移動平均を下回っているような場合、新たな高値をつけたら、その株を手放すべきである。
・週間の出来高が過去5年間で最大規模の落ち込みを見せた株は、売ったほうがよい。
・200日移動平均のラインを70~100%上回ったら、売ってもよい株である。