季の花X

  稽古記録ー茶花と茶菓子

花手鞠

2011-05-31 23:26:00 | 5月の菓子
ハナテマリ


おこし種に可愛い霰で固めた軽い食感の菓子です。お店は節分豆で有名な「豆富本舗」です。
何より色合いが淡くて綺麗です。大きさも程よい感じで気に入ってます。手毬の名前に牽かれて紫陽花が咲き始めるまで待ちましたが、雛祭りなどにも使えそうです。
京風つくねとパッケージにありますが、つくねでは何かイメージが違いますね。

「豆富本舗」のHP
http://www.mametomi.co.jp/



泡盛升麻/芍薬/黄菖蒲

2011-05-31 01:56:00 | 5月の花
アワモリショウマ/シャクヤク/キショウブ

花入:清澄籠


あわもりしょうま


しゃくやく


きしょうぶ

「升麻」は漢方薬の名前で「更科升麻サラシナショウマ」の根から採れます。それに似ていることから「泡盛升麻」と言います。花屋で売られる「アスチルベ」 は、この「泡盛升麻」と「赤升麻」を掛け合わせて作られたヨーロッパ産の園芸品種です。
美人を形容する言葉に「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」というのがありますが、逆ではないかという気がします。何故なら「牡丹ボタン」は木ですが「芍薬」は草ですから。「花の王」の別名がある「牡丹」に対し、芍薬は「花の宰相」と呼ばれます。江戸時代から茶花として鑑賞され、品種改良も盛んに行われたそうです。
菖蒲ショウブ」に似た葉で黄色い花をつけるから「黄菖蒲」です。西アジアからヨーロッパ原産のアヤメ科の植物です。観賞用に栽培されている「花菖蒲ハナショウブ」には黄色系の花がないため、その貴重性から明治期に導入されましたが、今では日本全国の水辺や湿地、水田脇などに野生化しています。



和こん

2011-05-30 23:01:00 | 5月の菓子
ワコン


お気に入りの菓子が高島屋の催事で出ていたので、迷わず今回の稽古用にに買う。
見た目は小豆を散らした牛乳羹か羽二重餅。しかしこれがれっきとしたレアチーズケーキです。薄いスポンジの台に濃厚なそれでいてあっさりしたレアチーズケーキ、皮までしっとり柔らかい大納言。これは美味しいです。ふわふわと柔らかい生地は絶品です。
和菓子の老舗「いと重菓舗」が「和魂洋才」をテーマに挑戦した洋菓子で、その名も「和こん」です。抹茶バージョンもありますが、色は綺麗ながらも抹茶の味が今ひとつなのでこのプレーンがお勧め。もうひとつ柚子の甘露煮入りのチーズケーキも香りが良くてとても美味しいですが、それは如何にも洋菓子。和菓子とのコラボと考えればやはりこれが最高です。

以前に使った「いと重菓舗」の別のお菓子「友禅流し



泡盛升麻/菖蒲

2011-05-30 00:02:00 | 5月の花
アワモリショウマ/ショウブ

花入:魚籠


あわもりしょうま


しょうぶ

「泡盛升麻」の花は穂状花が集まって円錐花序となり、多数の小さい白花をつける。この花を泡が盛り上がったようだと表現した名前です。水揚げの悪い花ですが、うまく入ると清楚で涼やかな印象の花です。
目立たない花なので知らない人が多い「菖蒲」の花です。「花菖蒲はなしょうぶ」や「文目アヤメ」と混同している人が多いですが、これはサトイモ科の多年草です。端午の節句に飾ったり菖蒲湯に入れるのはこの「菖蒲」の葉を使います。「菖蒲」の葉に似ているのに立派な花をつける、というのが「花菖蒲」という訳です。



ちょこれーとわさんぼん

2011-05-28 23:53:00 | 5月の菓子
チョコレートワサンボン


鳥取県倉吉市の菓子屋、名物「打吹公園だんご」で有名な石谷精華堂が出している「ちょこれーとわさんぼん」を干菓子に使いました。
「打吹公園だんご」は可愛くて小さいのにかなりな甘さで私は苦手なのですが、これは和三盆糖の塊なのに優しい甘さです。和三盆とカカオを混ぜて小さなボールにしてあります。和三盆にチョコをコーティングしたものは食べたことがありますが、混ぜてしまったのは初体験、目から鱗です。今まで作られてなかったのが不思議な美味しさです。口に入れるとまるでココアを飲んだ気分。美味しかったです。
これは百貨店のの催事で買ったのですが、ホームページには載ってないですね。ネットでは買えないのかもしれません。

「石谷精華堂」のHP
http://www.kouendango.com/