October,2011 Tobishima Is.Japan

2011-12-03 21:54:57 | 遠征(Expedition)

2011年10月 飛島 まとめ ※リンクをクリックすると記事に移動します


【1】   cos*nobi
【2】   I've always “pined” for a “Pine” Bunting.
【3】   東シベリアの北柳
【4】   “宇宙”と書いて“ソラ”
【5】   畑の雁と梟
【6】   ルーフィコリスは夕日を胸に
【7】   ラミーフェイス・ピピット












ラミーフェイス・ピピット

2011-12-02 23:27:59 | 鳥(Birds)


ムネアカタヒバリ(Anthus cervinus) Red-throated Pipit



飛島3日目(最終日)。
この日には朝から、まだ見ぬチョウセンメジロにトライした。初めは柿の実に来るメジロを見て探していたのだけれど、まだ気候が温かいせいか、柿の葉が青々と茂っていてとても鳥が見にくい。
そこでY君のアドバイスでタラノキの実の前でじっくり待つことにした。
タラノキといえば、タラノキの実は初めて意識して見た。「タラの芽」ことタラノキの新芽ならたくさん採ったことのあるのだけれど。

小学生の私は、春になると友人とともに山に入ってタラの芽を採るのが好きだった。
そんな中、トゲトゲの幹の木でタラの芽かと思って採ったらニセモノだったことがある。その時は「ニセッポだ」などと言って棄ててしまった記憶があるが、今思えばそれはハリギリの芽で、しかもそれは可食だった。
タラノキの芽、地方名「たらっぽ」よりも個人的に好きなのは、地方名で「うそっぽ」とか「ヤマオガラ」とか呼ばれている、コシアブラの芽。この天ぷらはタラの芽よりもさっぱり旨い苦味があって、かなり美味なのだ。

そんな懐かしい思い出に浸っていると、やがて素早く動くメジロの群れがやってきた。その群れの中に1羽、喉のライムグリーンと胸の白色の境界がハッキリしていて、脇にわずかだが赤茶色のあるチョウセンメジロをこの目で見つけることが出来た。

このように、秋の離島鳥見で重要なポイントの1つとして、「実のなる木を覚えること」があることを今回の飛島で学んだ。春に来た時に実の生る木のある場所を覚えておけば、秋には鳥が集まる良好なポイントになるというわけだ。




ホシムクドリ(Sturnus vulgaris poltaratskyi) Common Starling


やはりホシムクは冬羽に限る。欧米ではこんなに美しい鳥がありふれているなんて。
ムネアカタヒバリは最終日まで沢山いて、丈の低い草地を賑わせていた。この時はビンズイよりも多数派だったムネアカタヒバリは、すかり冬羽になっているものが多い中で、まだかなり赤味の強い個体も僅かにいた。
昼は鳥見、夜は釣り。釣りの後は、いつも宿泊する方の宿にお邪魔して鳥談義。久しぶりにかなり楽しくて濃い3日間だった。
私は飛島を後にした後も、この酔いの覚めやらぬムネアカタヒバリのように上気した顔で3日間を何度も反芻した。

現地でお世話になった方々、ありがとうございました。



【2011/10/09/山形 Tobishima Island,Japan/Oct.2011】