White & Black

2009-12-27 22:14:12 | 鳥(Birds)

ハクガン(Anser caerulescens caerulescens



昨年は運のよいことにハクガンに遭えた。いつの日かアオハクとか見たいものだね。
このハクガンを見て興奮した人の中には、車内で飛び上がり車の天井に頭部を強打した者もいたようだ。



【2008/12/29/宮城】




コクガン(Branta bernicla orientalis


この子らを見るには、正月だというのにとびきりの早起きが必要だった。どのくらいかというと、実家から車で1時間かかる海岸に早朝の浜辺ランニングをする地元民よりも早く着かなければならなかったのだ。



【2009/01/02/宮城】





マガン(Anser albifrons frontalis


夕暮れの沼。上空には塒入りしようと戻ってきたV字の雁たち。


【2009/01/03/宮城】



写真の日付を見ると、12月29日、1月2日、3日と・・・私は正月に実家に帰っても家の手伝いとかしてないのだろうか?
それはさておき、今回の年末年始はいったいどんなステキな鳥達に遭えるだろう。
そんな淡い期待に胸膨らませ、明日から帰省します。


凍てつく深山

2009-12-24 23:04:19 | 鳥(Birds)
ミヤマホオジロ(Emberiza elegans













ルリビタキ(Tarsiger cyanurus




ガビチョウ(Garrulax canorus



この時期、早朝に山へ行くと寒さが尋常ではない。山の陰で太陽に恵まれない林道などは辺り一面霜で白く、沢水からは氷柱が伸びるほど。
しばらく歩いていると、「ガサッ」と落ち葉を荒らすかなり大きな音がする。はじめ、哺乳類が立てる音かと思った。それほど大きな音。探してみると正体はガビチョウだった。あまりに荒々しく地面をほじくり返すものだから、山の斜面から枝葉の小雪崩が繰り出される始末。

ミヤマホオジロって、警戒心がかなり薄い気がする。
まるで人をジャガイモかカボチャほどにしか思っていないように、平気で近くに来たり。
ミヤマホオジロが、「三脚をくぐった」事例も聞いたことがある。



【2009/12/23/神奈川】

もふもふは正義

2009-12-19 22:31:56 | 蟲(Bugs)

ヒメヤママユ(Saturnia jonasii jonasii

ぬいぐるみのようなかわいさと同時に、成虫は1年に2週間ほどしか見られないという儚さを持つ美蛾。




かなりの美個体。Noボロなかわりに元気もよく、まともな写真は撮らせてくれず。


ヤママユといえば、
確か中学校の国語の教科書に載っていた、ヘルマン・ヘッセ著の『少年の日の思い出』が思い浮かぶ。
この小説の中で主人公の「僕」は、蝶屋のライバルであり隣人の「エーミール」が持っていたクジャクヤママユの標本を盗んでしまい、バレそうになりとっさにポケットに隠したら標本が壊れてしまった・・・
とまぁこんな内容だったのだが、国語の宿題で、「この話の続きを書こう」という題が出された。
そこで私は、
~「僕」はその夜に巨大ライトと白布を持って山へ行き、徹夜でライトトラップに来るクジャクヤママユを待ち続け、「エーミール」のより大きなクジャクヤママユを捕った。そして次の日、謝罪とともに「エーミール」に新たな標本を渡してオトシマエをつけた~
というようななんかむりやりハッピーエンドにこじつけようとした感じの作文を書いて提出した記憶がなぜか残っている。懐かし。


【2009/10/18/山梨県】


冬苺

2009-12-12 20:01:07 | 鳥(Birds)
ベニマシコ( Uragus sibiricus







今日は、たまたま友人から原付を借りているので、いつも交通費が高すぎて行くのに勇気がいる山に繰り出した。
昼間は静まり返った山でも、夕方になると林縁が鳥で賑わう。
エナガ、メジロ、ヤマガラ、シジュウカラの混群がせわしなく動きながら移動し、「ヒッ」という声とともにジョウビタキが横切る。聞きなれない鋭い声をたどると、カヤクグリが藪の中にいたり。
木の実には、ベニマシコが来ていた。
ベニマシコの♂って、いちご大福とかその類に近い存在だと思う今日この頃。分類を見直すべきかも。


【2009/12/12/神奈川】