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絵唐津の時代…「唐津陶工の筆跡-器の文様-」 (8月15日まで)

2012年07月25日 | 展覧会
写真:絵唐津水指「でもどり」
※ 写真の無断転載はご遠慮ください。

【絵唐津の時代】

 織豊政権により重視された『茶の湯』は、徳川幕府成立後も、秀吉ほどの派手さはありませんが、引き続き大名間の外交において重要な位置を占めたことから、諸大名は茶道具を揃えることに熱心でした。
 慶長7年(1602)頃から、千利休後の『茶の湯』をリードした古田織部の茶会記に「唐津水指」の名が登場し、また、慶長8年(1603)と推測される鍋島勝茂の書状に「方々の茶会に出席したところ、佐賀にいる朝鮮陶工の焼いた肩衝や茶碗がでた。それについて、現在京都の三条で焼物を焼いている者たちが佐賀へ行くとのこと。このまえにも佐賀へ下って焼物を焼かせ、それを持ちのぼったとのことである。むざと焼かせぬよう申しつけよ」と命じているなど、唐津焼が普及しつつある姿がうかがえます。
 このように慶長・元和期(1596~1624)に肥前の陶器生産は急成長を遂げ、国内の陶器市場でも重要な位置を占めるようになっていきました。
 この時期には、現在でも「絵唐津」と呼ばれ親しまれている、鉄絵装飾が盛行します。
 また肥前陶器窯の量産体制とその流通量の多さは、佐賀県下の窯跡の多さと、全国の消費地から出土する大量の唐津焼からも容易に推測され、まさに唐津焼の全盛期を迎えたと言ってよいでしょう。
(展覧会リーフレットより)


第3回中里家寄贈品展
「唐津陶工の筆跡-器の文様-」

【とき】

  8月15日(水)まで 入場無料
  午前10時-午後6時
  (入場は午後5時30分まで)

【休館日】

  月曜日、8月1日(水)

【ところ】

  唐津市近代図書館 美術ホール(1階)

【主催】

  唐津市教育委員会

【問い合わせ】

  唐津市教育委員会 文化課
  TEL 0955-72-9171

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