goo blog サービス終了のお知らせ 

弓と山と日本画

Kimiko Yuasaの近況

『上げ写し』体験ご報告

2016-06-07 00:52:18 | 宣伝です
雨の便りちらほら…。
咲きかけのあじさいと、菖蒲園からの開花のお知らせに心躍る今日この頃です。
いかがお過ごしでしょうか。

先月行われた日本画教室のプレのご報告です。

今回は6名のご参加。
皆様、お忙しいところ足をお運びくださり、まことにありがとうございました。

本郷のお教室での風景です。
和やかな空気の中、皆様黙々と筆を運んでおります。
素敵な笑顔、ありがとうございます♡


今回は、古典技法『上げ写し』による模写を行いました。
大学では日本画を専攻すると上げ写しの授業があります。
画仙紙や薄美濃紙に先人の画を描き写すための方法の一つで、丸い棒をコロコロと何度も転がし、下絵の残像を追いながら筆の運びや墨の具合を調整して模写していきます。

現代の紙は透けるほど薄く作られているので、棒でコロコロ転がさなくても重ねるだけで写すことが可能です。
しかし昔は上げ写しのような方法で師や先人の作品を描き写しながらその技術を学んでいたのでしょう。

今回は、鳥獣戯画を模写していただきました。
鳥獣戯画は筆遣いの基本を学べる素晴らしい素材です。

このように下絵の上の画仙紙に丸棒を取り付けて、コロコロと何度も何度も転がします。



転がしながら、画仙紙上に見えて来た残像をそのまま写します。


最後に継ぎ目の『高山寺』の印章も模写して出来上がり。



余談ですが。
私は学生時代に源氏物語絵巻の模写が終わらず、宿題となりました。
研究室から1メートルほどある丸棒をお借りして持ち帰りましたが、ある日家から丸棒が無くなりました。
探しても見つからない丸棒。
1メートルもあるし、こんな大きなものがなくなるなんて…。
一生懸命探しても、結局見つかりませんでした。
そして大学を卒業して数年経ったある日、気づきました。
母が和室の布団を押し入れにしまうために使っている棒…。
だいぶ色は変わっていましたが、棒の先に『日本画研究室』の判子がありました。
「お母さん…、これ私が大学の研究室から借りた棒…」
「え?そうなの?知らなかった。これ、布団しまうのにちょうどいいのよ」
そんな母が大好きです(^^;)
研究室の当時の助手さん、今更ですがごめんなさい。
探したでしょうね。
私も助手を経由して今がありますから、研究室の備品の管理の大変さは良く存じております…。

余談でした。



さてさて、お知らせです。

今週の金曜日から本郷の『東京アートアカデミー』にて新たに日本画教室を開講する運びとなりました。
初日は日本画材の基礎を学んでいただきます。
膠の溶き方、絵具の作り方を学んでいただき、描きたい紙本作品のための相談に乗らせていただいて、次の回から本格的に
日本画制作に入っていただきます。
紙本を数回仕上げましたら、ご希望によっては絹本に進んでいただけます。

日程は、毎月第2、第4金曜日の18:00~20:30
『東京アートアカデミー』にて
参加費はチケット制のようです。
入会費5000円、3回分のチケットが6000円、とのことです。
入会希望でない場合は、一回3000円の授業料になります。
別途、基材代(パネル&和紙、または木枠&絹)がかかります。
定員制。

同じチケットで、日本画教室だけではなくフェーマスでもご活躍の羽川先生の人物デッサンや美術解剖学など、他のお教室に参加することも可能なようです。

どうぞ、ご興味おありの方はお問い合わせくださいませ。

『東京アートアカデミー』
08041496611
tokyo.art.academy☆gmail.com
(☆部分を@に変えてください)
場所→文京区本郷三丁目絵画教室


日本画教室のお知らせ(東京アートアカデミー)

2016-05-24 12:18:27 | 宣伝です
またまた急なお知らせで申し訳ありません。

文京区の東京アートアカデミーさんにて、初心者様向けの日本画教室を担当させていただくことになりました。

そのプレで、今週の金曜日18:30~21:00に鳥獣戯画の上げ写しの体験講座を行います。
上げ写しは、絵師の間で伝統的に行われてきた先人から技を受け継ぐ模写の技法の一つです。



持ち物は筆のみ。
出来れば書道で名前を書く時に使うような先のきく面相筆がよろしいです。

このプレは、その後の教室ご希望方はもちろん、今回だけの体験希望者様も大歓迎です。
無心になって2時間半を楽しみましょう。

5月27日(金)18:30 ~21:00
○参加費 ¥1000
○要予約 08041496611
tokyo.art.academy☆gmail.com
(☆部分を@に変えてください)
○場所→文京区本郷三丁目絵画教室
「東京アートアカデミー」
アクセスはコチラ



ここのところの若冲人気のおかげか、絹本教室のお問い合わせを多くいただくようになりました。

日本の住宅から床の間が消えつつある昨今です。
絹本は現在需要も学ぶ場所も少なく、一時期起こった膠の悲劇のように日本画専門の画材メーカーさんが厳しい状況を迎えるのではないかという懸念もあり…。

そのような中で日本画、特に絹本が注目されていることは大変喜ばしいことです。

日本画の教室は3名様から開講いたします。

金曜日18:30~21:00
一回2000円(月2回)

お問い合わせは『東京アートアカデミー』
tokyo.art.academy☆gmail.com
(☆部分を@に変えてください)
または湯浅へ直接どうぞ

日本画の画材は大変クセのあるものが多く(あくまで個人的主観です)、まずは絵具のクセを知る必要があります。
なので、絹本に入るまでは少々お時間がかかります。
なお、基材はこちらで全て用意いたします。
ご希望の大きさを告げていただき、加工済みのものを参加費とは別にご購入いただくシステムになります。
ドーサ引きや湯張りなどの作業は生徒さんは行いません。
描くことに完全集中していただきます(^^)


東京アートアカデミーさんでは、今まで『日本画塗り絵』『盛り上げ胡粉講座』のワークショップでお世話になりました。
チケット制なので、他の講座でも自由に学ぶことができます。
人物デッサンや水彩教室などと合わせて集中的に絵画を学びたい方には特にオススメです。


絹本教室のお知らせ

2013-06-27 12:49:55 | 宣伝です
今日は朝から晴れて、お洗濯日和!
梅雨明けも近いのでしょうか(^^)

さて、7月から講談社フェーマススクールズ(以下KFS)で日本画の教室がはじまります。
生徒さんが集まるか不安でしたが、大変ありがたいことに開講が決定いたしました。ご参加表明をくださった皆様に感謝。

今回のお教室から、KFSの生徒さん以外の方も参加できることになりました。
なのでここでもお知らせさせていただきます。
日本画の教室の他、スキルアップを目指す方や趣味の幅を広げてくれる魅力的な内容がたくさんありますので、興味をお持ちの方はお問い合わせくださいませ。
今シーズンは応募を締め切りましたので、秋からの募集要項が出来ましたらお送りさせていただきます。


【詳しい講座資料のご請求、お申し込み】
KFSアートセンターフェーマス直営教室
〒113-0021
東京都文京区本駒込3-20-3
TEL:03-5832-6444/FAX:03-5832-6615
Eメール:kfsart@kfsnet.co.jp



今回の日本画教室は、絹本を扱います。
絹本とは、絹に墨や日本画絵の具で描かれた絵画。
掛け軸がまさにそれです。
最近は、中国や韓国の歴史ドラマでもよく背景に飾られていますね。
おばあちゃんちや古民家の床の間に飾ってあるのを見たことがある方もいらっしゃるでしょう。日本の掛け軸は渋いお色が多い気がしますが、中国、韓国の掛け軸はあざやかな物が多いようです。

この技法は1000年以上も昔に中国から半島を経て伝わり、明治時代あたりから日本画と呼ばれて今も変わらぬ方法で描き続けられています。
なぜ『日本画』と呼ばれるようになったのかと言いますと、開国すると海外からたくさんの絵が入ってきました。それらの絵を『洋画』と呼び、国で描かれていた絵を『日本画』と区別をしたからです。
なので、この頃は浮世絵や水墨画も『日本画』でした。
いつの頃からか、『日本画』は岩絵の具や顔料を膠で溶いて描いた作品のことを指すようになりました。


今回の教室では、古典技法を用いて絹に花鳥風月を描きます。
モチーフは牡丹。
5月に永福寺へ行き、下絵の取材をしてまいりました。
本当は、牡丹その物を実際に見て描いていただきたいのですが、今回は写真を元に下絵を起こします。
あとはお好みの色彩で仕上げていただきます。

絹に描いた作品を掛け軸にしたい方は、畳屋さんなどで表装をしていただいてください。オリジナルの素敵な掛け軸が出来上がることでしょう。

正直申しまして(^^;)
絹本は、準備に手間がかかるので本当は10回はほしいところ。
今回は5回のコースで、ということでいろいろと悩みました。
そこで、下準備をこちらで全部やってしまうことに…。
ということで、生徒さんは骨書きと彩色を集中して学んでいただけます。
自分で言うのもなんですが、まさに至れり尽くせりな内容になっております。

今回は初の絹本なので、生徒さんとやりとりしながら来期の内容を決めていきます。
継続ができそうでしたらまた告知させていただきます。




日本画アクセサリー

2012-06-19 23:30:19 | 宣伝です
只今、台風通過中です。

ビルが連なるところにいます。
遠いどこかに笛のような役割をもつ何かがあるようで、不思議な音を響かせて風がやってくるのを知らせてくれます。この笛のような高い音が鳴ると、間もなく私がいるところにも轟音とともに風がやってきます。

ちょっと恐いけど、こんな台風の夜は嫌いではありません。


さて。

ようやく新作のアクセサリーが出来上がりました。

今回は予想以上に時間がかかってしまいました…。

こちら、ビオラのイヤリングです。
濃いめの紫にミルキークオーツ。


こちらは中心に向かって淡くなるタイプで、石はローズクオーツです。


再販のうっすらピンクのチョウチョピアスと共に納品いたします。
前回は片耳ピアスでしたが、今回は両耳用です。




そしてお馴染みのチョウチョのサンキャッチャー。

今回は夏に向けて、涼しげなお色で作ってみました。


壁にかけるとこんな感じです。

淡いベビーブルーのチョウチョをゴールドのパーツで繋げました。


こちらはちょっと濃いめのトルコブルーのチョウチョに、白銀パーツ。

ピアス3種類とサンキャッチャー1つ、馬喰横山のアトリエ・アシェルカさんに納品いたします。
もう1つのサンキャッチャーは、不思議な力を持つ友人の元へ…。

日本画のアクセサリー、気になる方は是非アトリエ・アシェルカさんへ遊びに行ってみてください(^^)
最近、かわいい雑貨屋さんが多いとウワサの、馬喰横山のアガタ竹澤ビルです。





かわいいフライヤー!

2011-05-12 00:50:05 | 宣伝です
ちょっと宣伝です~!

この度、お友達のMIMYさんが『日本復興!キラキラ女子力発電PARTY!!』というイベントを企画しました。

彼女のおうちにはいつも素敵女子達がいて、おいしいお茶とフルーツをつまみながらおしゃべりを楽しんでいます。
そしてその女子たちはみんなクリエイターで、素敵な作品を作ります。
アクセサリー、お洋服、ネイル、お帽子、お菓子…。
中にはヘッドタッチケアをしてくれる子もいます。

その彼女たちの作品の展示販売イベントで、今回は東北からRocojuliさんとMENKEST designさんも参加します。

売り上げの一部は被災地の自治体に直に寄付なさるそう。

私は今回参加はしませんが、フライヤーの写真を撮るお手伝いをしました。
桜の下で、みんなキラキラ、ニコニコ!


そして…。
イラストレーターのエチコちゃんが、こんなに素敵なフライヤーに仕上げてくれました!
もうただただ感動!


ちょっと昭和っぽいデザインで、まさに私好みです。


元気とキラキラでお腹いっぱいになりたい方。
是非遊びに行ってみてください。

●2011/5/13(金),14(土) 12~20時
●渋谷区代官山町15-8
 (代官山駅から徒歩5分)

●参加クリエイター (あいうえお順)

ENA < ジュエリー&ライトアート >
HINAGESHI HiiRO < 帽子、小物 >
・mojya noriko < バック、小物 >
Miwa et Gillot < キラキラ女子のティーセット >
MENKEST design < 絵、雑貨、お菓子 / 岩手出身>
yossshii < ヘッドタッチケア/青森出身>
LINDA WORLD < ネイルアート >
Rocojuli < 洋服 / 仙台から参加 >
RooSY < ジュエリー >