雨の便りちらほら…。
咲きかけのあじさいと、菖蒲園からの開花のお知らせに心躍る今日この頃です。
いかがお過ごしでしょうか。
先月行われた日本画教室のプレのご報告です。
今回は6名のご参加。
皆様、お忙しいところ足をお運びくださり、まことにありがとうございました。
本郷のお教室での風景です。
和やかな空気の中、皆様黙々と筆を運んでおります。
素敵な笑顔、ありがとうございます♡

今回は、古典技法『上げ写し』による模写を行いました。
大学では日本画を専攻すると上げ写しの授業があります。
画仙紙や薄美濃紙に先人の画を描き写すための方法の一つで、丸い棒をコロコロと何度も転がし、下絵の残像を追いながら筆の運びや墨の具合を調整して模写していきます。
現代の紙は透けるほど薄く作られているので、棒でコロコロ転がさなくても重ねるだけで写すことが可能です。
しかし昔は上げ写しのような方法で師や先人の作品を描き写しながらその技術を学んでいたのでしょう。
今回は、鳥獣戯画を模写していただきました。
鳥獣戯画は筆遣いの基本を学べる素晴らしい素材です。
このように下絵の上の画仙紙に丸棒を取り付けて、コロコロと何度も何度も転がします。

転がしながら、画仙紙上に見えて来た残像をそのまま写します。

最後に継ぎ目の『高山寺』の印章も模写して出来上がり。

余談ですが。
私は学生時代に源氏物語絵巻の模写が終わらず、宿題となりました。
研究室から1メートルほどある丸棒をお借りして持ち帰りましたが、ある日家から丸棒が無くなりました。
探しても見つからない丸棒。
1メートルもあるし、こんな大きなものがなくなるなんて…。
一生懸命探しても、結局見つかりませんでした。
そして大学を卒業して数年経ったある日、気づきました。
母が和室の布団を押し入れにしまうために使っている棒…。
だいぶ色は変わっていましたが、棒の先に『日本画研究室』の判子がありました。
「お母さん…、これ私が大学の研究室から借りた棒…」
「え?そうなの?知らなかった。これ、布団しまうのにちょうどいいのよ」
そんな母が大好きです(^^;)
研究室の当時の助手さん、今更ですがごめんなさい。
探したでしょうね。
私も助手を経由して今がありますから、研究室の備品の管理の大変さは良く存じております…。
余談でした。
さてさて、お知らせです。
今週の金曜日から本郷の『東京アートアカデミー』にて新たに日本画教室を開講する運びとなりました。
初日は日本画材の基礎を学んでいただきます。
膠の溶き方、絵具の作り方を学んでいただき、描きたい紙本作品のための相談に乗らせていただいて、次の回から本格的に
日本画制作に入っていただきます。
紙本を数回仕上げましたら、ご希望によっては絹本に進んでいただけます。
日程は、毎月第2、第4金曜日の18:00~20:30
『東京アートアカデミー』にて
参加費はチケット制のようです。
入会費5000円、3回分のチケットが6000円、とのことです。
入会希望でない場合は、一回3000円の授業料になります。
別途、基材代(パネル&和紙、または木枠&絹)がかかります。
定員制。
同じチケットで、日本画教室だけではなくフェーマスでもご活躍の羽川先生の人物デッサンや美術解剖学など、他のお教室に参加することも可能なようです。
どうぞ、ご興味おありの方はお問い合わせくださいませ。
『東京アートアカデミー』
08041496611
tokyo.art.academy☆gmail.com
(☆部分を@に変えてください)
場所→文京区本郷三丁目絵画教室
咲きかけのあじさいと、菖蒲園からの開花のお知らせに心躍る今日この頃です。
いかがお過ごしでしょうか。
先月行われた日本画教室のプレのご報告です。
今回は6名のご参加。
皆様、お忙しいところ足をお運びくださり、まことにありがとうございました。
本郷のお教室での風景です。
和やかな空気の中、皆様黙々と筆を運んでおります。
素敵な笑顔、ありがとうございます♡

今回は、古典技法『上げ写し』による模写を行いました。
大学では日本画を専攻すると上げ写しの授業があります。
画仙紙や薄美濃紙に先人の画を描き写すための方法の一つで、丸い棒をコロコロと何度も転がし、下絵の残像を追いながら筆の運びや墨の具合を調整して模写していきます。
現代の紙は透けるほど薄く作られているので、棒でコロコロ転がさなくても重ねるだけで写すことが可能です。
しかし昔は上げ写しのような方法で師や先人の作品を描き写しながらその技術を学んでいたのでしょう。
今回は、鳥獣戯画を模写していただきました。
鳥獣戯画は筆遣いの基本を学べる素晴らしい素材です。
このように下絵の上の画仙紙に丸棒を取り付けて、コロコロと何度も何度も転がします。

転がしながら、画仙紙上に見えて来た残像をそのまま写します。

最後に継ぎ目の『高山寺』の印章も模写して出来上がり。

余談ですが。
私は学生時代に源氏物語絵巻の模写が終わらず、宿題となりました。
研究室から1メートルほどある丸棒をお借りして持ち帰りましたが、ある日家から丸棒が無くなりました。
探しても見つからない丸棒。
1メートルもあるし、こんな大きなものがなくなるなんて…。
一生懸命探しても、結局見つかりませんでした。
そして大学を卒業して数年経ったある日、気づきました。
母が和室の布団を押し入れにしまうために使っている棒…。
だいぶ色は変わっていましたが、棒の先に『日本画研究室』の判子がありました。
「お母さん…、これ私が大学の研究室から借りた棒…」
「え?そうなの?知らなかった。これ、布団しまうのにちょうどいいのよ」
そんな母が大好きです(^^;)
研究室の当時の助手さん、今更ですがごめんなさい。
探したでしょうね。
私も助手を経由して今がありますから、研究室の備品の管理の大変さは良く存じております…。
余談でした。
さてさて、お知らせです。
今週の金曜日から本郷の『東京アートアカデミー』にて新たに日本画教室を開講する運びとなりました。
初日は日本画材の基礎を学んでいただきます。
膠の溶き方、絵具の作り方を学んでいただき、描きたい紙本作品のための相談に乗らせていただいて、次の回から本格的に
日本画制作に入っていただきます。
紙本を数回仕上げましたら、ご希望によっては絹本に進んでいただけます。
日程は、毎月第2、第4金曜日の18:00~20:30
『東京アートアカデミー』にて
参加費はチケット制のようです。
入会費5000円、3回分のチケットが6000円、とのことです。
入会希望でない場合は、一回3000円の授業料になります。
別途、基材代(パネル&和紙、または木枠&絹)がかかります。
定員制。
同じチケットで、日本画教室だけではなくフェーマスでもご活躍の羽川先生の人物デッサンや美術解剖学など、他のお教室に参加することも可能なようです。
どうぞ、ご興味おありの方はお問い合わせくださいませ。
『東京アートアカデミー』
08041496611
tokyo.art.academy☆gmail.com
(☆部分を@に変えてください)
場所→文京区本郷三丁目絵画教室