氣まぐれ剣士の言いたい放題

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219  天上天下唯我独尊

2005-09-29 21:27:57 | Weblog
気まぐれ剣士の言いたい放題

219  天上天下唯我独尊

 2500年ほど前のこと。生れ落ちたばかりの赤ちゃんがすぐに7歩歩み、天と地を指し『天上天下 唯我独尊』と宣言されました。お釈迦さんの誕生の逸話です(4月8日が誕生日だと言われます)。

 『天上天下 唯我独尊』の意味は
「私は宇宙に一人しかいない、かけがえのない宝物。私と同様、あなたも。そして誰もが、宇宙に一人しかいない、かけがえのない宝物」という意味ですね。もっと平たく言えば、「みんな違ってみんないい」ということでしょうか。

 こんな話があります。
 天国に行って神様の前である人が悔い改めの言葉を発しました。
(人)『すみません。私はお釈迦さんやキリストさんのようになれませんでした』
(神)『なぜあやまるのだい?』
(人)『ですからお釈迦さんやキリストさんのようになって、世の人々を救うことができなかったのです』
(神)『そんなことはあなたに望んだことではない。もしお釈迦さんのような人が必要なら、お釈迦さんを何人でも送り出しただろう。それよりも、なぜ、あなた自身にならなかったのかい? 
   それが一番私が望んだことであり、あなたにとって幸せで、しかも、あなたが多くの人に貢献することだったのだが・・・

     『私と小鳥と鈴と』

      私が両手をひろげても、お空はちっとも飛べないが、
      飛べる小鳥は私のやうに、地面(じべた)を速くは走れない。

      私がからだをゆすっても、きれいな音は出ないけど、
      あの鳴る鈴は私のやうに、たくさんな唄は知らないよ。

      鈴と、小鳥と、それから私、みんなちがって、みんないい。                 (金子みすヾ)

 金子みすヾのこの詩が全てを言い表していますね。
 剣道なんて弱くて良いんです。気まぐれ剣士は気まぐれ剣士なんだから。
                                  以上