ひとつが「パルダマのおひたし」
品書きに「パルダマのおひたし」と書いてあっても、
初めて沖縄を訪れる人にはいったいどんなものが
出てくるのか?パルダマとは何なのか?
知らない人は、まず注文しないだろう。
パルダマ、沖縄方言ではハンダマ、和名を
水前寺菜と言う。
ホウレンソウに似た菜っ葉で、表は濃い緑色、
裏は赤紫、紅芋と同じアントシアニン系
の色素を含むので、食べ終わった後の皿には
紫色の汁が残る。オバァは風邪薬というけれど、
沖縄では「血の薬」と言われている。
ビタミンB2、鉄分が豊富で、血行不良や貧血などに
効くそうだ。
今が時期なのか、市場の野菜売りのオバァは
パルダマに囲まれるようにたくさん売られて
いる。わざわざ買わなくても、そのへんの畑に行けば、
家で食べる分くらいは分けてくれる。
カラカラ先生とウチの兄は、必ずといっていいほど
「たつや」に行けば、まず注文する。
カラカラ先生は貧血に効くというので食べるらしいが、
兄さんのほうは高血圧気味だから食べるそうだ。
たしかに血行不良に効くそうだが、血圧を
上げるのか下げるのか今イチよくわからない。
鍋にお湯を沸かして、塩をひとつまみ!
そこへパルダマをサッとゆでる。
隠し味にゴマ油を少々、削り節をのせていただく。
ぜひ一度、食べてみてください。
