「火薬」だと中学の社会で習った。
沖縄に三大発明というのがあるのなら、
その中の一つは「水中メガネ」だろう。
19世紀末 1884年 糸満の漁師である
玉城保太郎という人が4年の歳月を
かけて発明したと伝えられている。
この発明によって沖縄の水産業に大きな影響を与えた。
それまでは海の中のものは見えず、手探りだった。
水中メガネをすることにより水の中のものが
はっきりと見えた。
その衝撃が伝わってくるようだ。
水中メガネのことを方言で「ミーカガン」という。
ミーカガンは、ガラスとモンパの木で作られている。
メガネのことを方言で「ガンチョー」という。
モンパの木で作られることからモンパの木のことを
「ガンチョーギ」という。
ほんの数年前まで金物屋に行けば安く売られていたが、
もう作る人がいなくなったこともあり見かけなくなった。
いまでも素潜り漁を行っているオジィの中には
使っている人もいる。
水泳でゴーグルを使っているのは当たり前のように
見ているが、このゴーグルのルーツが糸満で
発明されたミーカガンであることはあまり知られていない。
