うんたま森のキジムナー

ウォーキング

宮古島ではスポーツウェアを着て、ペットボトルか
何かを持ちながら、歩いている人をよく見かける。
ウォーキングというそうだ。歩くことがスポーツの
仲間入り?オバァにはきっと理解出来ないだろう。
スポーツクラブというところではベルトコンベア
みたいな機械の上を歩いて、前に進まない自転車に
乗るという。人間はどうしても歩かなければ、その場
から動くことが出来ない生き物なのに。
まぁ、歩くことが少なくなったわけだ。

でも、よく考えれば、私も歩くことがあまりない。
毎日、海の中を泳いでいるけれど無重力に近い状態の中に
いるようなものだから、さほど運動になっていないのかも
知れない。港からショップまでは約3㌔ほどの距離。
連休で送迎が忙しく、車がたりないようなので、仕事の
邪魔をしてはいけないと思い、港からショップまで
歩くことにした。

港(トゥリバー)は公園整備されてきて、ウォーキングを
している人やジョギングしている人が多い。私も
ウォーキングの仲間入り、歩いているといつも通って
いる道なのに草の香りや虫の鳴き声などが聞こえてきて、
普段は気づかないものを感じる。

しかし、歩き始めて5分もしないうちに、後ろから来た
漁師仲間の車が止まって「どうした?何してる?乗れ!
送っていくから」これが、立て続けに3台
「ウォーキングやがな!ウォーキングしてるの」
どいつも、こいつも親切に心配してくれているのは
ありがたいが、ウォーキングの説明をしている自分が
バカバカしい。私もウォーキングしている人を理解
できないのだから当然だ。

少し歩いたところで次は珠ちゃんから電話!
「迎えにいくから動くな」と言わんばかり。
道に迷わず歩いて帰ることは出来るが、とても歩くことが
出来る環境ではないことがよくわかった。歩くだけで、
みんなに心配かけるなんて、ありがたいやら情けないやら
歩くことを楽しむことも出来ない。

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